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知育・体育 [日々の暮らし]

新型コロナウイルス。まだまだ予断を許さない状況です。
欧米ではstay homeが合言葉となり、日本でも「自宅待機」
「おうちで過ごそう」といったことばがSNSでも話題になっていますね。

私の場合、予定していた通訳業務が相次いでキャンセルとなりました。
また、複数の指導先では授業開始が延期に。唯一変わらなかったのは、
放送通訳業務と原稿執筆でした。フリーランスというのは
いつどのような理由で業務打ち切りになっても致し方ない
という事実が残念ながらあります。それでも私はこの仕事が
好きでたまらないため、そうしたリスクも覚悟のうえで
続けてきました。今後もそれは変わらないと感じています。

さて、コロナウイルスで失ってしまったこと。
それは上記で述べた仕事だけではありません。
コンサートや美術展のキャンセル、スポーツクラブの休館など、
私自身が日頃から楽しみにしていたこと、心の支えにしていたことと
疎遠になってしまったのも事実です。通訳という仕事を
続けていく上で、プライベートの充実というのは私にとって
ある意味、仕事の一部でもありました。相互作用となり、
好循環を作り上げていたのです。

ただ、それらが失われたからとて、嘆いたところで何も
変わりません。ピンチをどうプラスにとらえるかが
この大変な時期を乗り越えるエネルギーになるはずです。

幸い今はネットさえつながれば、ありとあらゆる情報に
ありつけます。今回、ジムに行けなくなった私が注目したのは
海外のワークアウト動画でした。探してみると大量に
アップされています。筋トレ、燃焼系、ヨガ系など、用途別にあり、
時間も難易度もさまざま。これを使わない手はありません。

実際、取り組んでみたところ、これがまた実に楽しいのですね。
テンポが速いのも好きですし、何よりも私にとっては
英語の勉強になります。地元のスポーツクラブ・レッスンで
聞いていたワークアウト関連の日本語表現を、動画さえ再生すれば
英語で学べるのです。しかも私自身も一緒に体を動かすわけ
ですので、これは知育・体育の一挙両得となります。

「へえ、動きの『お休み』はnothingって言うんだ」
「『吸って・吐いて』はinhale, exhaleあるいはbreathe in, breathe out」
「『背伸びをする』はreach up」

という具合で、英語表現を頭に叩き込んでいます。

コロナ以前の私は、「運動=ジムでするもの」と思い込んでいました。
家でわざわざ自己流ストレッチをすることが面倒に思えていたのです。
けれどもこうした動画を使えば、インストラクターの指示に従うだけで
あっという間に完了できます。しかも英語に毎日触れることにもなります。
なぜ今まで取り組まなかったのかしら、と思うことしきりです。

コロナで色々と不便や不自由になってはいる昨今ですが、
それでもこうして新しい世界や新たな習慣を身につけられるきっかけと
なったわけですから、個人的には本当にありがたく思っています。
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読書記録:「三谷隆正全集 第5巻(信仰と生活・書簡・英文・年譜)」 [日々の暮らし]

大学図書館が休館してしまい、借りてきた30冊も読み尽くしつつ。
だんだん活字に飢え始めています。「この後、何読もう?」と
迷う前に、読書記録です。

****

私は自分の人生において3人の女性たちに影響を受けてきました。
そのうちの一人がハンセン病患者のために尽力した神谷美恵子先生。
その神谷先生が影響を受けたのが、教育者の三谷隆正先生です。
私にとって「師匠の師匠」という位置づけになります。

744ページからなる膨大な書であること、しかも旧仮名遣いであるため、
斜め読みしてしまいました。前半は三谷先生が敬愛していたヒルティについて。
「読書論」の概要を三谷先生自身が説明しています。そこからの引用です:

*p17
「良いものは残らず読むといふのは一見難題のやうに見えますけれども、
然しこれは実行の出来る事」

→考えてみたら私自身、古典や名著を読まねばと思いながら
結局ズルズルと今に至っているなあと反省。岩波文庫など
古典の宝庫なのですが。

*p18
「本は出来るだけ原語で読む事。翻訳といふものは如何なる場合に
於いても欠点があるのであつて、精彩ある独特な書物であればある程
翻訳は出来ないものである。」

→原語で読む大切さは神谷先生も指摘しています。「翻訳というのは
欠点がある」という部分。「翻訳」の代わりに「通訳」という語を
あてはめても同じだと思います。すべてぴったりとなるような訳出は
できない。話者の言ったことを私自身、理解できたとしても、
私のフィルターにかけた時点でニュアンスや情報を落とさざるを
得ないのですよね(特に放送通訳の場合、時間的制限があるため)。

*p19
「四六時中引切無しに読んでばかりゐるのは
宜(よろ)しくない。さうしないと、我々の精神的成長
といふものが惰弱な、第三者に依存したものとなつてしまふ。」

→「活字があれば読みたくなる、たくさん読まないと人生終わってしまう!」と
内心焦る私にとって、これは非常に意味がある一文でした。私自身、
活字を追っている割には、理性的に考えを深めていないのではと自省。
三谷先生はさらにp20で、「不健全な性急な過度の読書」を
戒めています。それは「一種の精神的脂肪過多」のようなものだ、と。

****

本の後半には書簡集があり、神谷先生にあてた心温まる手紙が
掲載されています。結婚前の先生は、親に猛反対されながらも
ハンセン病の研究者をめざしていました。そうした20代半ばの本人に対して
「何しろ人生は旅です。さうしてこの旅は一歩々々ふみしめて
ゆつくり歩くことです。速度なんか問題にならぬと思ひます。」(p519)と
助言しています。

また、真珠湾攻撃の2か月ほど前、1941年10月23日付の手紙もあります。
当時の神谷先生は戦争の足音が近づく中、思うように自分の使命を
果たせない状況に苦しんでいました。
三谷先生のことばです:

「然し人間は得意でゐる時よりは苦しんでゐる時の方が、
却つて成長するやうに思ひます。いぢけないで成長されるやうに
祈ります。」

その後、神谷先生は様々な困難や紆余曲折を経て、
ハンセン病国立医療所・長島愛生園で医療に従事していったのです。
実現したのは1957年のことでした。

****

本来であればきちんと通読すべき一冊なのですが、
抜き書きしたこの数か所に巡り合えただけでも幸せだと思っています。
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ひょっとして担当交替?今日のロイヤル例文 [英語]

本日は疑問詞までの項を読了。昨日までの例文から一転して
今一つツッコミドコロが少なく。本書は複数の著者が分担執筆
しているため、もしかしてこの部分で交代されているのかも。

*p183
Life sciences may advance to such a degree that man will be able to
live to the age of one hundred.
(生命科学はたいへん進歩して、人間が100歳まで生きられるほどになるかもしれない)

→すでに人生100年時代に突入

*p209
None of the telephones is 〔are]working.
(電話はどれもつながらない)

→イギリスに暮らしていた幼少期。公衆電話はどれも故障していました。
その思い出がよみがえります。

*p210
It's none other than Tom! We thought you were in Kuwait. Can it really be you?
(誰かと思ったら[ほかならない]トムだ!君はクウェートにいると
思っていたよ。ほんとうに君かい?)

→それまでの例文で中東の地名はほとんど出てこなかったため、唐突感アリ。
「君かい?」の「かい?」は最近あまり聞きませんよね。

*p213
This picture looks nothing like her. (この絵は彼女にちっとも似ていない)

→美術評論家に言われたら立ち直れなさそう

*p225
What do you think I have in my hand?
- I think you have some cherries.
(「手に何を持っていると思う」「サクランボだと思う」)

→親子の会話ならほほえましい。大人同士だと不思議な感じ・・・?

明日は形容詞のページへ突入。
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ちょっとした発見で自分を励ます [日々の暮らし]

何かと先が見えず、不安なニュースが目立つ昨今、どのように
すれば、一日を幸せに過ごせるか、私自身試行錯誤しています。
海外のような厳しい外出禁止命令が無いのはありがたいことですが、
今の日本の感染者数を考えると、とても楽観視はできません。

ただ、「不安」というのはいくらでも自分の中で増幅させられますので、
今だからこそ、その正反対を自分にしてあげるように心がければ、
案外前向きになれるとも思うのですね。もちろん、その前提条件として
自分や周囲が健康であることが挙げられます。そこは感謝せねばなりません。
そして忘れてはならないのが、最前線で対応に当たって下さる方々です。

さて、本題。最近のちょっとした発見。いずれもウオーキング中に
見つけました(順不同):

1.日の出とともに出かけようと玄関を開けたら、
頭上には奇麗な一直線の飛行機雲。減便になっている中、
見られたのは本当にラッキーでした。

2.ドイツ語由来と思しきとあるマンション名。最近独学で
ドイツ語を始めたので、どんな意味かと乏しい語彙力から推測。
帰宅後に辞書を引いたところ、実際にある古城の名前でした。
ただしそこはフツーのファミリー向け住集合住宅。

3.別のマンション名。地名の前に「オリーブ」が。
うーん、これってそれこそイギリスのフラット名に
"TSUKEMONO Westminster"という印象(個人の感想です)。

4.とあるマンションの自転車置き場にあった立て看板:「清々しい整列駐輪」。
要は「きちんと停めてね」ということなのですが、ことばを生業とする私が
引っかかったのが「清々しい」の用法。何となく違和感。
帰宅後に「てにをは辞典」(三省堂)で「すがすがしい」を
引いたところ、後にくる単語の例として「青畳、朝の空気、
休息、目覚め、浴衣」などがありました。
最初私は「清々しい」を人や感情のみに使うものであり、
人工物には使えないと解釈したのですが、用例に「浴衣、箒」も
出てきたので、この仮説はあてはまらず。答えはいまだナゾ・・・。

5.マンションばかり見上げながら歩いていたところ、
「大型マンションには階段状のフロアがある」ことに気づく。
気になったので帰宅後に調べたところ、建築基準法によるものらしいです。
日照権なども関係あるそう。

・・・ということで、ささやかな発見とその後の調べ学習(?)で
充実したときを過ごせました。こうして健康維持のために
外に出られるだけでも本当にありがたいと感じています。
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「すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第222回は a case in point というフレーズです。

https://www.hicareer.jp/inter/housou/17588.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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今日のロイヤル例文 [英語]

ツッコミ探しというお気楽な目的であるため、あっという間に
本書4分の1を終了。「斜め読みしながら、実はサブリミナルに
文法項目も私のアタマの中に入っているかも」などと淡い期待を
妄想していますが、きちんと説明は読んでいないのでムリ。
それは気にしないこととします。

*p155
I tried to persuade him, which I found impossible.
(私は彼を説得しようとしたが、それは不可能だと知った)
The important thing is this: you should do it yourself.
(このことが大切なのだ、つまり、自分でやるということが)

→立て続けに出ていた例文。前者が後者に相談するも、突き放され?かわいそ・・・。

*p156
I lost my way in the woods.(私は森のなかで道に迷った)
We all took part in the game. (私たちはみなそのゲームに加わった)

→同じく2文続けて。どういうゲームをしていたのでしょう?

*p158
I love you more than her. (私は彼女よりも君のほうをもっと愛している)

→修羅場?

*p159
(「パンダはどんなものですか?」という疑問文に対して)
I have never seen one (=a panda); so I cannot tell what it (=a panda) is like.
(見たことがないのでどんなものか知りません)

→「直に目撃しない限り、無責任になるので答えません」ということ?

明日も続きます。
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贈り物とマナー [日々の暮らし]

日経新聞の日曜・別刷りにマナー講師の岩下宣子さんが
長年連載をしておられます。「マナーのツボ」というコーナーです。
世の中のしきたりや気配りなどを易しいことばで解説されており、
いつも参考にしています。

通訳業というのはサービス業だと私は思っています。
よって、お客様に対して恥ずかしくないよう、社会人として
きちんとしたふるまいをするようにと私自身、心がけて
きました。そういう意味では大学を卒業後、会社勤めを
したことは良かったと思っています。文章の書き方から
名刺の受け渡しなど、色々なことを学ぶ機会になったからです。

ところでマナーの一部とも言える「贈り物」で、
以前、知り合いから興味深い話を聞きました。
とある地方で講演をした際の出来事です。

セミナーが無事終わり、閉会式になったときのこと。
主催者から「感謝の気持ちを」ということで、花束贈呈が
あったそうです。そこで渡されたのが巨大な花束。
舞台上ではとても華やかなのですが、持ち帰り用の
袋もなく、しかもかなり香りのするお花だったそうで、
知人はそれを「お姫様抱っこ状態」にして遠距離、
戻ってきたのだとか。「仕事用の荷物もあったし、
ちょうど夕方で電車も混んでいたし、正直、
どこかに置いてきたかった(溜息)」と述べていました。

もう一つ。これも別の人から聞いた話です。

宅配便で大きな箱が届き、それは仕事相手からの
お礼の品でした。開けてみるとその地方の名産品だったそうです。
ところが、下ごしらえの方法がかな~りややこしく、
しかも本人はお料理が得手ではないタイプ。
「台所の床に新聞紙をしいて、包丁やらキッチンバサミやらを
総動員で下ごしらえするのが大変だった・・・」とのこと。

うーん、こうなると贈り物というのは本当に難しいなと思います。
送り主は良かれと思っても、受け手の好みや能力(たとえば
食材の下ごしらえ能力)などは人それぞれです。
もし相手にとってヤヤコシイものを送ってしまった場合、
しかもご本人も超多忙となると、食材の場合
「あっという間に腐らせてしまった」ということになりかねません。

私自身、同じような失敗をしたことがあります。
世間の評判だけで実家の母にとあるスイーツを
通販経由でプレゼントしたときのこと。
甘さ控えめが好みの母にとって、そのスイーツは
甘すぎたそうです。やはり自分自身がちゃんと味見をしてから
贈るべきだったと痛感しました。

ところで日本語の「マナー」は英語の場合、
通常複数形のmannersとして使われます。
「あなたは行儀が良い」はYou have good manners.となるのですね。
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長続きの気配(?)ロイヤル英文法 [英語]

「文法学習」ではなく、「オモシロ例文探し」という
学習者としてはきわめて不真面目な動機。でもそれだけに
却ってモチベーションが高まっています。

ということで、今回見つけたツッコミ例文です。

*p128 
Let's go and talk to those girls.(あの女の子たちと話しに行こう)
Which subject do you like best? (あなたはどの学科が一番好きですか)
→立て続けに出ていた例文。「ナンパしていきなり得意科目を聞く!?」
という光景が目に浮かびました。

*p132
His wife is a Tokugawa.(彼の奥さんは徳川家の人だ)
→・・・ただただ、スゴイ。

*p139
the Shinjuku Station Building(新宿駅ビル)
→ハイ、昔ありました。今ルミネエスト新宿。

*p140
The brick hit John in the face.(れんがはジョンの顔に当たった)
→大変です。

*p141
He drinks beer by the gallon. (彼はビールを何ガロンも飲む)
→1ガロン≒3.78リットル。まあ、バレルでなかっただけでもマシ。

*p151
You have egg all over your face. (顔じゅうに[ゆで]卵がついていますよ)
→どういう罰ゲーム?

Was ever master so angry as I am? (今の私ほど怒った主人はかつてあっただろうか)
→家政婦さんが可哀そう。

*p152
She gave us coffee of a kind. (彼女は名ばかりのまずいコーヒーを出した)
→インスタントにしておけば良かったのに。

****

今日は量産体制でした。ロイヤル読みながらニヤニヤしているのも
傍から見れば不気味でしょうね、たぶん。
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最短・最長 [日々の暮らし]

先日日経新聞をめくっていたところ、国立公園に関する
特集がありました。日本地図が掲載されており、県庁所在地と
34個からなる国立公園が示されていたのです。
こうしてみると、北海道から沖縄に至るまで、
日本にはたくさんの国立公園があるなあと感じます。

もう一つ、私が注目したのは県庁所在地でした。
改めて見てみると、ずいぶんばらけているような印象です。

気になったので、「県庁所在地同士が近い県」と「遠い県」を
調べてみました。

最短の県庁所在地:
1.滋賀と京都 10キロ
2.埼玉と東京 19キロ

最長:
1.沖縄と鹿児島 655キロ
2.北海道と青森 253キロ

面白い~~~。最短の10キロなどマラソンコースの距離
ですよね。ちなみに鳥取と韓国のプサンは469キロ、
稚内からサハリンまで523キロ、那覇と台北が626キロでした。

ついでにオマケ:

ドーバー海峡の最狭部は34キロだそうです。
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和英辞典の例文 [英語]

ロイヤル英文法の例文探しから派生。和英辞典まで手を広げることに。

昨日、たまたま電子辞書のウィズダム和英辞典で「足もとにも及ばない」の英訳を
調べたところ、このような例文が:

「水泳では康介の足もとにも及ばないよ」
I'm no match for Kosuke at swimming.
→これはもしや北島康介選手!?

ひょっとしてこの辞書の編纂者はスポーツ好きなのではと思い、
例文検索であれこれとスポーツ選手の名前を入力してみました。
収穫は以下。カギかっこは和英辞典の見出し語です。

***

「ハットトリック」
岡崎はその試合でハットトリックを達成した
Okazaki scored a hat trick in the game.

「上がる、揚がる、挙がる」
内田が右サイドを上がった
(サッカー)Uchida pushed up (went up) on the right flank.

「奪う」
香川がピルロからボールを奪った
Kagawa robbed the ball from Pirlo.

スポーツ以外にはこちらも:

「通称」
寅次郎、通称トラ
Torajiro commonly called Tora.

「-と言う」
タケシという名で通っている
go by (under) the name of Takeshi.

「直営」
このホテルは全日空直営です
This hotel is under the direct management of ANA.

「側」
りそな銀行のそばを通って行った
I walked by (past) the Resona Bank.

「口座」
みずほ銀行に口座があります
I have an account at (with) (the) Mizuho Bank. /
I keep (hold) an account in (the) Mizuho Bank.
***
ここまで和英辞典に固有名詞があるとは!楽しい~。
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