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誰が後に歴史を記録するか [日々の暮らし]

以前出かけた京都の庭園・無鄰菴(むりんあん)。
ここはかつて首相を務めた山縣有朋(やまがたありとも)(1838-1922)の
別荘でした。山縣と言えば長州藩の出身で松下村塾に学び、
伊藤博文と並ぶ政治家として知られています。

無鄰菴は平安神宮の近くに位置し、目の前の通りには
車が結構行き交うものの、ひとたび敷地内に入ると
そこには静けさが広がります。

当時の著名な造園家・第7代小川治兵衛と山縣があれこれと
アイデアを出し合って作った立派な庭園は、
東山を借景としています。和室は現在「庭園カフェ」となっており、
そこで私が頂いたほうじ茶と三笠(どらやき)は絶品でした。

敷地内には洋館があります。1903年に日露開戦の
行方を決める会議が開かれた場所です。山縣、伊藤博文、小村壽太郎、
桂太郎が出席したというその部屋もそのまま残されています。

イギリスへの渡航経験もあり、現地で観た芝生に感激して
無鄰菴も芝生にしたいと考えた山縣。時代の先を行く考えを
していたことがわかります。

こうして歴史上の人物を展示や書籍などから見ると、私など
「本当にすごい人が当時の日本にはいたのだなあ」と
感嘆しきりです。が、歴史というのは後世の誰がどのように
記録するかで異なってくるのでしょうね。

たとえば山縣に関しては、「癇癪持ちであり神経質であった」との
記述も別途あります。言われてみれば、夏目漱石なども
色々と問題行動があったと記しているものもありますものね。

ところで歴代総理がどのような死を遂げ、葬儀がなされたかを
まとめているサイトがあります。

http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199511.html

山縣有朋の記述を見てみると、死因は気管支カタル。
葬儀は国葬であったにもかかわらず、大隈重信の国民葬と比べて
あまりにも寂しいものであったそうです。

歴史の教科書「だけ」ではわからないことが、様々な資料や
文献を通じて私たちは知ることができます。
一次情報に当たる、または複数の論文に目を通してみるなど、
私たち自身が自発的に歴史をとらえ、学び続ける大切さを
感じています。
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NHK「ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]

2020年4月21日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「米大統領 WHOへ資金拠出停止の考え」です。

https://www.nhk.or.jp/gogaku/news/2004/21.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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続いております、ロイヤル英文法  [英語]

相変わらず重箱の隅をつつくような感じで罪悪感が
なきにしもあらずなのですが、巣篭り中ということでご容赦を。

気になった例文:

*p61
I am the president of this company, am I not?
(私はこの会社の社長ではないのかね)
→付加疑問文で出てきた例文。怖っ!パワハラ?

*p67
Grammer be hanged! (文法なんてくそくらえだ)
→よっぽど文法がお嫌いなのでしょう。

*p70
I met McEnroe, which (=and it) really thrilled me.
(私はマッケンローに合った。それで私は本当にわくわくした)
→イマドキの若い人であれば、マッケンローwho?となりそう。

また明日も頑張って続けたいです。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第440回がアップされました。
タイトルは「相手を知る」、
書籍紹介では「京都おつつみ手帖」
(佐藤紅著著、光村推古書院、2006年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/17587.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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ささやかではありますが [日々の暮らし]

「マスクが買えない」という我が家の窮状を聞いた実家の母が、
手作りのマスクを送ってくれました。端切れを縫い合わせたものです。
こちらが連絡してからすぐに郵送してくれました。助かりました!

昔から母は縫物が好きで、私も小さいころは母の手作りの服を
着ていました。実家の母の書斎机には常にミシンが置いてあります。
ボタン付けはもちろんのこと、リフォームもお手の物。
孫のためにお稽古バッグや着替え用袋など、本当によく
作ってくれましたね。当時は私も仕事が手いっぱいで
幼稚園・保育園用のバッグなどとても作れない状態だったのです。

ミシンと言えば、私の友人も大の縫物好き。一人暮らしの際、
「テレビはいらなかったけど、ミシンだけは必須」と言っていましたっけ。
一方、今、私がお世話になっている出講先のスタッフさんも
手先が本当に器用で、お手製のミニポーチを下さったことがあります。
ジム用の小銭入れとして重宝しています。

肝心の私はと言うと、小中学校時代は授業で刺繍やぬいぐるみ、
ろうけつ染めにパジャマ作りなど、それなりに楽しく作っていました。
ところが年々遠ざかるにつれて技は大いに低下。
今ではボタン付けが関の山という具合で、先日も母に
スナップを補強してもらったほどでした。

人間みな得手不得手があるのでしょうね。
そう言えば昔、PTAの役員で会計を仰せつかったときも、
「文章書くのが好きで広報やりたかったのに、ナゼ
数字ダメダメの私が会計に!?」と半泣きになりました。

そんな「文字書き大好き」である私が目下の#stayhome下において
ささやかながら取り組んでいることがあります。
それはアンケートや口コミなどを書くことです。

たとえば、外食(もっとも、最近は外食自体難しいのですが)の際に
テーブルの上にあるアンケートに記入する、できれば
ポジティブなコメントやお礼を一言書き添えるといった具合です。
プレゼント懸賞に応募するのも好きですので、そちらも同様。
口コミサイトなどに書くのも私にとっては楽しい時間ですので、
そこにちょっとしたねぎらいの言葉などを書ければと
思いながら筆を進めています。

随分昔に読んだ本で、お名前は忘れてしまったのですが、
確か日本の女性参政権などの社会活動に尽力された方が
いらっしゃいました。その方は、訪問先などで親切にされると
お礼状を手書きでしたためて郵送していたのだそうです。
まだメールもない時代の話です。ピンク色の便せんで書いていた
とその書籍には出ていました。
ネットでこのキーワードを入れてどなただったのか調べて
いるのですが、見つからず・・・。

最前線で尽力されている医療従事者のみなさんと比べると、私の
「文字書き」はホントに小さなことなのですが、
得意なことを得意な人がやることで、少しでも社会が良くなって
いければと願っています。
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今朝のロイヤル英文法 [英語]

昨日からロイヤル英文法を読み始めています。今日は二日目。
すでに突っ込みたくなるような例文を見つけました。
ただ、私の手元にあるのは1988年という、かなり前に出版された
版ですので、おそらく最近出ているバージョンは改定されていることでしょう。

というわけで、いくつかご紹介:

*p33
She introduced me to her brother.(彼女は私をお兄さんに紹介してくれた)
→通訳時にbrotherが出た場合、兄か弟かわかりません。よって
勝手に「兄」などと断定せず「兄弟」と無難に訳します。

*p59
"What does this word mean?" - "It means solitude."
(「この単語はどういう意味ですか」「孤独ということです」)
→すでにsolitude自体が難語と考えると、話者たちは
一体何という単語について話しているのだろう?

*p60
It is difficult to decide whether he is a writer or a doctor.
(彼が作家であるか医者であるかは決めにくい)
→北杜夫?日野原先生?

***
今回はこんな感じ。
「カセットテープ」とか「秘書」など、時代を感じさせる単語も
ちらほら。例文の主人公が男性というのも然り。

明日の例文探しが楽しみです!

・・・例の「孤独 solitude」が気になったので、Oxford Thesaurus of Englishで
solitudeを引いたところ、reclusionという普段聞き慣れない語を発見。これかも。
ついでにもう一つ。「孤独恐怖症」は英語でeremophobiaと言うそうです。
eremo-(孤立した)とphobia(~嫌い、恐怖症)が組み合わさった語です。
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和文から?英文から? [英語]

日本語と英文が対訳になっている文章の場合、
どちらから先に読むかはその都度考えながら私はおこなっています。

たとえば不明単語を英和辞典で引いた場合。私は
まず日本語訳を先に読み(できれば音読。アナウンス訓練も
かねて)、次に英文を読みます。

通常であれば単語の例文というのは先に英文、続いて
和訳が載っていますよね。けれども先に和文を読む、しかも音読しておくと
耳と目から入ってきます。英語学習で大事なのは、できるだけ
五感を使うことです。よって、まずは和文で頭の中に情景を
描写し、次に英文を読む。そうするとさらにしっくりくる、というのが
私の個人的な嗜好です。

一方、英文から先に読むこともあります。日本の歴史的建造物
など、名所旧跡を訪れた時です。

何分、私はお恥ずかしながら日本史の知識がいまだに
アヤシイ状態です。よって、そうした説明文の日本語を
読んでも、そもそもの年号がわからず、人名もフリガナが無いと
読めないのです。役職など出てこようものならさらに
チンプンカンプンです。

以前、歌舞伎座で日本語のイヤホンガイドを借りて鑑賞
したときのこと。そのガイドさんは本当にわかりやすくて、
歌舞伎の演目に出てくる役職名について、「・・・○○
というのは、現在の会社で言うと『部長クラス』に
相当しまして・・・」という具合に解説してくださって
いました。

このように「今の世の中に当てはめていただければ、私の場合
ナントカ付いて行ける」という状態なのです。

というわけで、名所旧跡を訪ねた際には、まず英文から
読みます。こちらは西暦で書かれており、固有名詞もローマ字です。
日本語文よりかなりシンプルに訳されているので、
分かりやすくて助かります。

そうそう、先日、地下鉄駅でいただいたフリーペーパーの
「メトロガイド」4月号には、「京都花街特集」が折り込まれて
いました。花街(かがい、と読むそうです)について
英日の二か国語併記です。

せっかくなので英文をサイトラしながら(嗚呼、通訳者・・・)
読んでいたところ、parishionという見慣れぬ単語が。

上段に出ていた和文を読むと、これは「氏子地域」という
意味のようです。知りませんでした~。

そして今日もフリーペーパーで一つ単語を学べました。
ラッキー!
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新規プロジェクト [英語]

・・・というほど大々的に行うつもりではないのですが、
あくまでも個人レベルということで。

せっかく与えられた巣篭り期間。指導先の授業開始日も
延期となったため、この時期を勉強に使わない手はありません。
ドイツ国際放送DWのサイトで素晴らしいドイツ語オンライン講座があり、
そちらは目下、楽しく取り組んでいるのですが、何か
英語関連でも勉強しようと考えてみました。

そこでまず思いついたのが旺文社「ロイヤル英文法」の勉強です。

随分前に「よし、ロイヤルを制覇だ!」と意気込んで
始めたことがありました。が、第2文型あたりで挫折。
何しろ800ページ近い大著です。「読むための文法書」ではなく、
あくまでも百科事典同様、「引くための文法書」なのですよね。
そもそも「制覇する」と考える時点で無理がありました。

ということで、そのとき以来、ロイヤルは書棚に眠ったままに。
最近では文法項目でわからないことが出てきても、もっぱら
ネット検索で済ませていたのです。

けれどもせっかくの#stayhomeですし、本棚に鎮座させておくのも
もったいない。そこで思い立ったのが、「ロイヤルの中の例文のみ
音読する」というプロジェクトです。

もともと私は文法が苦手。海外で暮らしていたためなのか、
ずっとフィーリングで文法を力技で乗り切ってしまい、
きちんと勉強したことがありません(大学受験以外)。
本来であれば、今こそ取り組むべきなのでしょうが、まだまだ
ハードルは高く・・・。

よって例文「だけ」でも目を通せば良し、というのが
今回の目的です。本格的に音読するとくたびれてしまうため、
小声・口パクOKにしました。

さらに条件としては、

1.毎日取り組む分量はノルマにしない(挫折するため)
2.おもしろい例文(ツッコミどころ満載系)を探し、見つけたら記録
3.そもそもこの作業自体に飽きたらいつでもやめても良し

こんな感じです。

何分、今回のコロナは長期戦の様相を呈しています。
自分を縛り過ぎてくたびれるぐらいなら、最初から
厳しくしなければよいのですよね。仕事ノルマでもないわけですし。

・・・というわけで、本日のツッコミ例文はこちら:

p24より

The flat is on fire.(アパートが燃えている)
Please make yourself at home.(どうぞごゆっくりなさって下さい)

→ツッコミ理由:この2つの文章が立て続けに記載されていて、
「火事で燃えてるのに、くつろげないっ!!」と勝手に
情景描写してしまいました。

以上!
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プラスにとらえる [日々の暮らし]

私の実家にはガレージのゲートがあり、
そこはカギがかけられるようになっています。
母は慎重な性格であるため、夜の就寝前と
外出時には、そのゲートを施錠しています。

先日、実家へ帰ったときのこと。前日の母との
打ち合わせでは、「もしかしたら出かけるかもしれないので、
玄関のカギを持って帰っていらっしゃい。ガレージの鍵は
かけないでおくから、自分で玄関を開けて入っていて」と母に言われていました。

ところが、当日になるや思わぬ展開に。

母はその日、いつもの習慣でガレージを施錠して出かけて
しまったとのこと。しかもなぜか私の携帯につながらず
(実は私の方で留守電設定をしていませんでした・・・)。

仕方なく母は「私の自宅へ電話→私の家族に伝言→家族が私にLINE」という形に。
これでようやく私の元へ連絡が来たのでした(母はスマホ・デビューしておらず)。

さあ、私はと言うと実家の最寄り駅についたものの、
このままでは家に入れません。あとは母が帰宅するのを待つばかりとなりました。

はて、どうしようかしらと逡巡していたところ、駅前に
見慣れないカフェが。ちょうど良いとばかりに入店しました。
確かここはかつて会社の事務所があったはず。
数か月の間で街並みというのは変わるものなのですね。

幸い居心地の良いカフェで、出来上がるまで30分ほどかかる
というパンケーキを注文できたおかげで、長居させて(?)
いただくことができました。

後で母はたいそう申し訳ながっていました。「もしかして、
私、年でボケてきちゃったのかしら・・・」と
えらく心配していたようですが、「いやいや、おかげで
こんなにおしゃれなカフェを実家近くで開拓できて
良かった~~」と私。母もその一言に安心してくれたようでした。

プラスにとらえられると、お互いホッとできます。
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スペイン風邪 [日々の暮らし]

目下、スペイン風邪に興味があり、あれこれと調べています。
今朝はBBC短波放送のWitness Historyという番組で取り上げられた
The "Spanish" fluの回を聞きました。わずか9分でしたが、
証言満載で聴きごたえ大。

https://www.bbc.co.uk/programmes/w3csywyw

その他のウイルス性疾患に関するエピソードも:

https://www.bbc.co.uk/programmes/p086vdwx

日本におけるマスク配布や給付金、現在の感染者数ももちろん気になります。

でも歴史から学べることをもっと吸収したいです。
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