一人称の"I"はムズカシイ [英語]
学期末の総仕上げということで、指導しているクラスで
動画のボイスオーバーを課題として出しました。
学生たちの訳を聞いてみると、それぞれとても工夫が
なされており、私自身「おお~!その日本語は凄い」
というものがたくさんありました。他にも話し方の工夫や
強弱・高低の付け方など、みなさん素晴らしかったですね。
通訳の仕事をしていると、毎回どの訳語にするか、
その都度、勉強です。ただ、同時通訳の場合、一瞬の判断で
訳語を選びますので、吟味する時間がありません。
ゆえにボイスオーバーのように原稿を作る場合は
色々と「訳語選び遊び」ができます。それが私には
楽しいのですね。
今回選んだ教材で特に注目したのは、"I"という一人称の
訳し方。動画に出てくるのは武装勢力だったのですが、
この一人称を「私(わたくし)」とするには
かしこまり過ぎるでしょう(もちろん、文脈によっては
ワタクシもありですが)。
となると「わたし」「オレ」「自分」というのが
適訳と思えます。
一方、同じ文章を日本語で述べても、言い方次第で
大いにニュアンスは異なります。普段低い声で話す人が
わざとらしく高い声を出せば、イヤミに聞こえますよね。
そうした工夫が面白いところです。
ちなみに使用したのはコチラ:
https://www.youtube.com/watch?v=j0m4rcx0of4
ハイ、完全にコメディ・スケッチ。お気に入り動画です。
2022-01-22 00:00
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