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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第439回がアップされました。
タイトルは「change agentでありたい」、
書籍紹介では「街の公共サインを点検する」
(本田弘之・岩田一成・倉林秀男著、大修館書店、2017年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/17543.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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読書記録:"American Pandemic: The Lost Worlds of the 1918 Influenza Epidemic" [日々の暮らし]

Nancy K. Bristow著, Oxford University Press, 2012

昨日に引き続きパンデミック関連書籍。大学院で教わった読み方は
「新しい発行年のものから読む」。よって昨日の本より
数年前に出たのがこれ。今回も斜め読みですが
色々と得るものがありました。

著者のBristow氏は歴史学者。自身の祖父は子ども時代の
1918年スペイン風邪で両親を亡くし、いきなり孤児になったのだそう。
著者はスペイン風邪がアメリカの人々にどのような影響を及ぼしたかを、
膨大な証言資料から分析しています。

以下、興味深かった点:

*インフル流行を機に代替医療も盛んになる

*マサチューセッツ州医療当局者の1918年12月の記述:
「このインフルエンザの実情はあまりにも恐ろしすぎる。
活字に残すべきではないほどだ。」

*1880年から1924年までアメリカは多数の移民(含む日本人)を受け入れた。
ただ、スペイン風邪当時、移民の多くは戦地で従軍していたため、
「インフルエンザ=移民のせい」との差別・迫害を受けずに済んだ

*当時の医療当局者たちは「いずれ天気が良くなれば
流行もおさまる」と見ていた。過小評価していた者も
(←ん?今の大統領??)。

*資金と最終権限を持つのは為政者だが、具体的な計画を実施するのは
現地の医療当局。もっとも重要な鍵を握るのは市民が団結して
当局の方針に従うこと。

*アフリカ系・アメリカ人看護師にとって、スペイン風邪の
治療にあたることは、黒人としての地位を高めることにつながった。

*医師たちのキャリアにおいてスペイン風邪は非常に辛いものであった。
患者を次々と亡くすことはトラウマとなった。

*小説家キャサリン・アン・ポーターもスペイン風邪で重症に
(電子辞書で調べると、逝去は1980年)

*ある従軍医師の述懐:「多数の兵士を喪った。自分が非力であることを
謙虚に受け止めることとなった」

*****

最後に引用 (p198):

"While we will turn to scientists to determine the best way to
contain disease, and public health leaders to determine
the best way to protect and educate the public, it will be left to
others of us to remember and act on the human lessons of
the 1918 pandemic."

果たして私たちは今、1918年の教訓を十分生かしているか?

読了時に大きな宿題を与えられたと私は感じています。
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朝の疑問あれこれ [日々の暮らし]

朝、近所を歩きながら色々なものに注目しています。
そのため、思いついたことを記すべく、メモ帳とペンは
必需品です。私はA4のコピー用紙・裏紙を手のひらサイズに
収まるべくカットし、ホチキスで止めています。
裏紙なので思う存分使えるのがありがたいところです。

あれこれのことに目をやると、本当にたくさんのことを
まだまだ自分は知らないのだなあと感じます。たとえば:

1.なぜ大型マンションの横には小さな公園があるのか?
中にはお情け程度の敷地のものも。法律による義務?

2.最近の新築戸建て住宅。床ぎりぎりのところに横長の
窓がある。この窓の名前は?茶室の躙り口(にじりぐち)の
ような場所。

3.地主さんなどの大きな家の瓦屋根。四隅に家紋のような
ものが入っている。この部分を何と言う?

4.なぜ電信柱には質屋さんの広告が多い?

5.プランターを玄関前に置いている家というのは、
お隣近所も同様。これを何と言う?

6.神社などには巨大な石碑がある。落成記念や忠魂碑など。
イギリスではこうして石に刻まれた記念碑を
なぞるbrass rubbingという愛好活動がある。日本では?
さすがに不謹慎かしら?

・・・という具合です。こうして書いたメモを帰宅後に
見直し、出来る限り調べるようにしています。

で、わかったこと。

1.マンション横の公園:これは「公開空地」と言うそうです。
https://suumo.jp/yougo/k/koukaikuuchi/

2.床ぎりぎりの横長の窓:「地窓(ちまど)」と言います。
https://iiietsukuru.com/home-424

3.瓦屋根の四隅:「隅瓦」
https://kamisei.co.jp/news/4652

4.電信柱の質屋さんの広告:月額費用が安いため
https://www.shichimaru.com/2017/06/01/%E8%B3%AA%E5%B1%8B%E3%81%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC-%E9%9B%BB%E6%9F%B1%E5%BA%83%E5%91%8A/

5.プランターの効果:これは「割れ窓理論」の逆で、きれいにしていると
それ自体が周りに広がり、景観が美しくなるのですよね。
http://hintguide.kodomo-anzen.org/p051/p057/

6.Brass rubbing:調べたところ、イギリスのbrass rubbingで
なぞりの対象となるのは墓石ではない模様。絵を彫刻したものが
対象のよう。
ロンドンではトラファルガー広場脇にあるSt Martin-in-the Fields教会の
地下にセンターがある。
https://www.stmartin-in-the-fields.org/visit/things-to-see-and-do/

・・・ふー、調べきれてナットク。
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