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mashup [英語]

最近のヒット曲を聴いていると、私が子どもの頃に聞いた曲の一節が
盛り込まれていることがあります。たとえば以前このブログにも書いた
5 Seconds of SummerとDuran Duranの曲がその一例です。

http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/2018-04-13-1

一方、先日AFNを聞いていたらEnrique Iglesiasの"I Like It"で
ライオネル・リッチーの"All Night Long"の一部が使われていました。
早速調べたところ、そのマッシュアップ動画もありました。

https://www.youtube.com/watch?v=34R8oga3zLk

おそらくどなたかが作ってくれるのでしょうね。器用だなあと
つい感心してしまいます。ちなみにマドンナの"Express Yourself"と
Lady Gagaの"Born This Way"のマッシュアップもなかなかです。

https://www.youtube.com/watch?v=j0PvggdjkKE

ちなみにmashの語源はドイツ語のMaischで「つぶしたブドウ」という意味だそうです。
mash自体は名詞の場合、「どろどろにすりつぶしたもの」「ごたまぜ」です。
一方、mushも名詞であれば「柔らかいどろどろしたもの」です。
うーん、違いは何なのでしょう?調べたところ、以下のブログ記事がありました:

http://eigohakken.blog.fc2.com/blog-entry-396.html

mashにmush、そしてsmashとややこしいですが、こうした違いも
興味深いですよね。
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grandfather [英語]

大学卒業後、初のお給料で買ったものがあります。
腕時計でした。たまたま目にしたスイス製の時計に一目ぼれし、
即決で購入したのです。秒針がなく、突然止まって焦ることも
ありますが、それでも大好きで今なお現役です。

腕時計にはいろいろなデザインがあり、本当に美しいですよね。
自分が持っている腕時計は一つだけですが、私自身は腕時計の広告に注目したり、
電車内やテレビ画面などで目にする他の方の腕時計を興味深く拝見しています。

先日の米朝首脳会談で放送通訳をした際も、
同時通訳をしながら両首脳の腕時計に注目しました。
トランプ大統領のは今一つ見えなかったのですが(通訳に必死でした!)、
金委員長は黒いシンプルな腕時計でしたね。

さて、「オックスフォード新英英辞典」でwatchを引くと、
a small timepiece worn typically on a strap on one's wristと出ていました。
timepieceは「時計」ですが、あまり日常的に使わない単語です。

一方、「大型振子時計」はgrandfather clock、grandfather's clockと
言います。由来はあの"My Grandfather's Clock(大きな古時計)"から
来ています。あの曲が生まれたのは何と1876年だったのですね。

ところでgrandfatherで思い出したことがあります。
放送通訳者としてデビュー間もないころ、grandfather clauseという語が
出てきました。訳は「祖父条項」です。ジーニアス英和辞典には
「ある行為を規制する場合、当事者がその禁止項目から免除されるよう
定めた条項」とあります。法律用語は本当にたくさんあり、
今でも出てくるたびに勉強です。

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コラム更新のお知らせ [各種連載]

JACI(日本会議通訳者協会)で連載中の「放送通訳の世界」を更新しました。
今月は第5回「東日本大震災、その時スタジオは」というタイトルです。

http://www.japan-interpreters.org/resources/articles/

どうぞよろしくお願いいたします。
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Japan? Japanese? [英語]

最近はコーヒー飲料が進化していますね。かつては
缶入りが主流でしたが、最近になりペットボトル入りの
コーヒーが出回るようになりました。各メーカー、工夫しているのが
分かります。

私も気になっていたので、早速買ってみました。ブラックコーヒーです。

ラベルを見てみると(相変わらず「活字」ジャンキーです!)、
そこには"Japan Craftsman"との文字が。
しかも単語の終わりには登録商標済みのマークも付いています。

「英語業従事者」の私は、こうした表記につい反応してしまいます。
一番気になったのがJapaneseではなくJapanとなっていることです。

実はこの用法はこれまでも他の固有名詞で見られてきました。
たとえば日本航空はJapan Airlinesですし、JTBも元は
Japan Travel Bureauという名称でした。
日本サッカー協会の正式名称はJapan Football Association、
日本テニス協会もJapan Tennis Associationです。

一方、アメリカン航空はAmerican Airlines、
ブリティッシュ・エアウエイズもBritish Airwaysです。

こうした小さな違いも、発見できると何だかうれしくなります。
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おきましては [日々の暮らし]

先日のこと。仕事を終えてスーパーへ駆け込み、食材の調達をしました。
そのときふと気になったのが店内アナウンスです。
いつもは「あ、何かセール品のお知らせをしているな」としか
注目しないのですが、せっかくですのでこの日はどのような内容なのか、
じっくりと耳を傾けてみました。

夕食前の時間帯というのは、売れ残り品を避けるために色々と
特売になりますよね。とりわけ生鮮食品などに赤札が貼られていきます。
肉や魚など、翌日に持ち越せないものもあるからです。

私が特に気を付けて聞いたのが、文章内で使われている表現です。
特に「〇〇コーナーにおきましては」というフレーズでした。

「おきましては」という日本語は普段あまり私自身、使いません。
「~では」の方がよく聞かれます。

「実用日本語表現辞典」で調べたところ、「おきましては」は
「ある話題や事柄に触れる際の表現」と出ていました。
より丁寧な言い回しとして「おかれましては」があるとも書かれています。

「おかれましては」は手紙でよく使われます。
「〇〇様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます」
という具合です。

「おかれましては」「おきましては」は漢字で書くと
「於かれましては」「於きましては」となります。
「於」は音読みで「オ」です。漢字辞典を引くと、「烏(う)(=からす)」と
同じ字形であり、鳴き声の擬声語から来ているそうです。
「於」は「ああ」という感嘆や嘆息の意味を有しています。
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ちょっとフクザツ 新聞休刊日 [英語]

我が家は10年以上も前から日本経済新聞を自宅で購読しています。
毎朝4時過ぎにはポストに入っており、早朝の配達を本当に
ありがたく思います。と言いますのも、放送通訳日には始発電車の車内で
これを読むことが私にとってのルーティンになっているからです。

かつてイギリスでも自宅で新聞をとっていましたが、
来る時間はまちまちでしたね。日本のようにオートバイで配達
するのではなく、カートに新聞を入れて徒歩で配っていました。
ポストに入るのも8時近いことがありましたので、
通勤時に読めませんでした。だからなのかもしれません。
イギリスでは多くの人が駅の売店で新聞を買っていました。
ハイ、まだネットのニュースが主流でなかった時代の話です。

ところで新聞と言えば、日本の場合、新聞休刊日がありますよね。
月曜日が休刊となり、その日の朝は配達されません。
調べたところ、主要日刊紙では共通して同じ日を定めているようです。

あわただしい毎日を過ごしていると、新聞を読む時間すら
確保できないこともあります。ネットでニュースをチェックすれば
もちろん済むのはわかります。けれども紙新聞であれば、
未知の分野に触れるチャンスがありますし、書籍や雑誌の広告も
私は気になります。穏やかなスケジュールの時期であれば
新聞をじっくり読む余裕もあるのですが、そうでなくなると
あっという間に新聞はたまってしまうのですね。

よって日曜日の新聞に「明日は新聞休刊日」という文字があると、
私は「明日は朝刊を読まなくて良いんだ。やったー。追いたてられずに済む!」
と思います。と同時に、何かしらの物足りなさも感じるのです。
フクザツな心境です。

ところで新聞休刊日というのは日本独自の風習のようです。
英語ではnewspaper holidayと言います。ちなみに
「折り込み広告」はnewspaper insert、「別刷り」はsupplementです。

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pleaseの位置 [英語]

街中で聞こえる表現に注目すると、面白い発見があります。
たとえば病院。「お大事にどうぞー」とよく言われますよね。
一方、カフェなどに入店すると「いらっしゃいませこんにちはー」と
いう挨拶が聞こえてきます。

いずれも「どうぞお大事に」「こんにちは、いらっしゃいませ」が
正式な語順だと思うのですが、いつごろからこちらが主流になったのでしょう?

気になったので調べてみました。

「実用日本語表現辞典」では「いらっしゃいませこんにちは」について
バイト敬語の一種と説明しています。これを聞いて違和感を抱く人も
あるとの記述でした。

一方、「お大事にどうぞ」がいつから使われたのか、
ざっと検索しただけですのでまだ詳しく探せ出せていないのですが、
少なくとも10年以上前からこの表現は病院で聞いている気がします。

ところで英語で丁寧さを付けるためにpleaseを使いますよね。
以前私はイギリス人上司の元で働いていたのですが、
こう言われたことがあります。いわく、pleaseを手紙の最初に
付けて書き出すと、上から目線の印象を読み手に与えるのだ、と。

ニュアンスというのは、どの国のどの言語でもあるのでしょうね。
ネイティブ話者でない分、そのような微妙な違いを知ることができて
とても勉強になりました。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第357回がアップされました。
タイトルは『どこでも準備』、
書籍紹介では「ゴッホ 旅とレシピ」(林綾野著、
講談社、2010年)を取り上げました。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/357.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第180回はhold up というフレーズです。

http://www.hicareer.jp/english/housou/180.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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-wise [英語]

先日、お台場へ行く用事があったため、りんかい線に乗りました。
りんかい線の運行会社の正式名称は「東京臨海高速鉄道株式会社」、
英語名はTokyo Waterfront Area Rapid Transit. Inc. (TWR)です。

私はポケット時刻表(紙版)が好きで、ときどき駅のラックから
いただくのですが、今回も東京テレポート駅で一部入手しました。
そのとき気づいたのが「上り」と「下り」の表示です。
りんかい線の場合、「新木場方面」が「上り」の電車、
「大崎行き」は「下り」なのですね。知りませんでした!

ただ、地図上でお台場あたりを中心に考えると、
私の中では「大崎行き=上り」「新木場行き=下り」という印象です。
東京の中心に近い方、あるいは街として栄えている方を起点にして、
そこへ向かって「上り」になるかと思っていたのです。
ですので「上り電車・新木場行き」は何となく不思議な感じがしました。

歴史的にみると、電車の上り・下りは東京に近い方を起点に決められていたそうです。
ただ、最近は必ずしもそうではないようで、上り・下りの代わりに
「~方面」という表示も増えてきています。

ちなみに私の中でいまだに苦手なのが「山手線の内回り・外回り」と
「東京外環道の内回り・外回り」です。ネットで調べたところ、
山手線の場合、「時計回りが外回り(品川→新宿→東京→品川)」、
「反時計回りが内回り(品川→東京→新宿→品川)」だそうです。
一方、外環道の「外回り」は「下り」のことで、大泉→戸田→草加→三郷方面。
「内回り」は「上り」で、この逆になります。

ついでにもう一つ。「時計回りの(に)」のclockwiseは副詞及び形容詞です。
clockwiseの「-wise」は「方法、方向」のことです。
辞書を見ると、他にもanywise、likewise、otherwise、crosswiseなどが
例として挙げられていました。anywiseやcrosswiseなどは私自身、
普段ほとんど使いませんので、勉強になりました。ちなみに
anywiseの意味は「どのようにでも」、crosswiseは「横に」という意味です。
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everyone [英語]

声を出す仕事をしているためか、出先でも「人の話し方」に
注目します。以前は電車内のアナウンスも車掌さんがやっていましたので、
そちらに耳を傾けることもありましたね。最近は自動音声なので、
車掌さんそれぞれの個性にお目にかかれないのが残念です。

朝の通勤ラッシュというのは誰にとっても大変ですが、
そうした中、私なりに楽しみを見出すよう心掛けています。
最近関心を抱いているのは、ホームでの駅員さんのアナウンス。
ラッシュ時には自動音声だけでなく、車掌さんもたくさん
声掛けをしています。

私が利用する乗換駅で、実はとてもアナウンスのお上手な駅員さんが
いらっしゃいます。声の出し方、アクセント、抑揚、
音量など、きちんと考えた上で発声している感じです。
ラッシュアワーというのは殺伐とした時間帯であるからこそ、
この工夫は素晴らしいなあと、いつも感心して聞いています。
その駅員さんならではの心のこもったメッセージも聞きごたえがあります。

ところでアナウンスと言えば、イギリスではLGBTの動きを受けて、
地下鉄の車内アナウンスで"Ladies and Gentlemen"を使わなくなりました。
代わりに"Hello everyone"と言います。

https://www.bbc.com/news/uk-england-london-40591750

すでにこの方針が導入されてから1年がたちつつあるのですね。



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