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アガパンサス [英語]

歩きながらあれこれ眺めたり考えたりするのが好きなのですが、
特に街頭に咲く花を見た際に困るのが「名前を知らない」ということです。
お恥ずかしい話ですが、有名な花や言いやすい花の名前ぐらいしか
知らないのですね。もっとも、「花に関する国際会議の同時通訳」を
依頼されたらきっと猛勉強するでしょう。今のところ、そうしたお話が
ないため、不勉強な状態が続いています。

ここ数年、6月あたりに見かけてはわからなかった花があります。
高さはあやめぐらいで、緑の茎がまっすぐ上に伸びています。
そして先端には紫色のラッパのような小さな花がたくさん咲いているのです。
花火の形のような感じです。

この花を見かけては「何かなあ?」とずっと思っていました。
ご家庭のお庭に咲いている場合、花のラベルなども特に付いてはいません。
きれいだなあと思いつつもずっとハテナマークでした。

ところが灯台下暗し!出講先の大学に花壇があるのですが、実は
そこにも咲いていたのですね。気づいていませんでした。
ラベルを見ると「アガパンサス」とあります。初めて聞く名前でした。

調べてみると、学名はAgapanthusで、和名は「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」。
ムラサキクンシラン科、ネギ科、ユリ科など、いくつか分類があるようです。

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-34

英語ではAfrican lilyの方が一般的のようです。原産国の南アフリカから
来ているのでしょうね。ちなみにAgapanthusはギリシャ語のAgape(神の愛)と
anthos(花)が組み合わさった語です。
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10中○○ [日々の暮らし]

「検索する前にまずは自分で考える」
私は日ごろの生活の中でこのことを意識しています。
今の時代、インターネットで調べればたいていの答えは出ています。
けれども自分なりに試行錯誤したり、あれこれ考えたりするプロセス自体を
楽しみたいと思っているのですね。

その一環として、私はよく「10中○○」という見方をしています。
たとえば最近のタクシー。
都内を歩いていると、今までとは異なる形の黒タクシーが目立つように
なりました。このブログでも取り上げたのですが、トヨタが出している
JPN TAXIという車種です。都内ではどれぐらい走っているのか、
先日数えてみました。その際のカウント方法が先に述べた「10中○○」です。

タクシーを10台数えながら、そのうちの何台がJPN TAXIなのか
カウントするのですね。新橋近辺を歩きながら数えたところ、
10台中4台がこのタイプでした。

もちろん、誤差や時間帯もあるでしょう。たまたま私が見かけたのが
4台だけということも考えられます。ただ、半数近くを占めており、
数か月前と比べてもどんどん目立つように思えます。その理由は何かを
「10中○○」カウントをしてから自分なりに考えてみるのです。

私が思いついたのは以下でした:

*来日旅行者も増えている。人が乗り降りしやすく、たくさん
荷物を載せられるのがJPN TAXI
*色と形を統一することで旅行者にもわかりやすい
*現行のタクシーは昔からあるので、そろそろ廃車のものもあるのでは?

ざっとこのような感じです。
ちょうどそのあとにタクシーに乗る機会がありました。そこでさっそく運転手さんに
聞いてみました。ちなみに私はタクシー内で話すのが結構好きで、
よくあれこれ尋ねてみるタイプです。

で、JPN TAXIについて聞いたところ、やはりこれから各タクシー会社は
どんどん代替わりをしていくとのこと。具体的には、古いタクシーを
引退させて2020年までには全面的にこのタイプにするということでした。
このドライバーさん自身は従来のタイプの方が愛着があるとのことで、
新しい車種への思いは少々複雑なようです。

今回はタクシーについて「10中○○」をお話ししました。
それ以外にも色々とウォッチングしてみると楽しいですよ。
ファッションや建造物、髪型や話し方など、注目してみるとネタはたくさんあります!
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メッシュ [英語]

電車の先頭車両が好きで、機会があると運転席の後ろから
前方を眺めては楽しんでいます。座っていたり、
吊革につかまって立っていたりするときとは異なる光景が
目の前には広がっていきます。「へえ、思ったよりここはカーブ」
「意外と屋根が高い駅舎」など、気づくことはたくさんあります。

先日、注目したのは「運転室」。その路線は他と比べて
旧型の車両が走っています。私が乗ったのもかなり年季の入った
車両でした。運転室の中もデジタル化以前の機械が並んでいました。
表示のフォントなども昭和の香りがします。

ふと気がついたのは、運転手さんの「帽子」。
よく見るとメッシュ素材でした。なるほど、夏なので
帽子も涼しくしないといけませんよね。

ところでメッシュは英語でmeshです。「金網」「編み上のもの」
といった意味があります。また、meshesになると「網、わな」
という語義になります。オーレックス英和辞典には、

He was caught in the meshes of the law.
彼は法の網にかかった

という例文がありました。なお、ランダムハウス英和大辞典によれば、
アメリカの口語で「#の印」という意味もあるそうです。
てっきりhashtagでおなじみのhash (hash mark/hash sign)とだけ
言うのかと思っていました!
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juvenile [英語]

最近の辞書には見出しの横にPCという表示があります。
これはpolitically correctの略です。
たとえば、chairmanの代わりにchairpersonを使ったり、
policemanをpolice officerと言い換えたりという具合です。
性別で分けないというこうした動きはアメリカから始まりました。
今ではすっかり定着しています。

一方、先日日本語のニュースを聞いていて、ふと
気になる語がありました。「少年院」です。
日本でもずいぶん前に「父兄会」を「保護者会」と
言い換えるようになっています。そう考えると、
少年法も少年院も、今の時代に照らして考えれば
名称を変えるべきなのではと思ったのです。

気になったので、辞書で調べてみました。
それでようやくわかりました。広辞苑で「少年」は
「年の若い人。わかもの。多く男子をいう」とあります。
また、「少年法およびその関係法令では満20歳に
満たない者」と出ています。なるほど、少年法での
定義であるがゆえに「少年」の語を今でも使っているのですね。

ちなみに英語で少年法は juvenile lawと言います。
juvenileはラテン語のjuvenis(youngの意味)から来ています。
他にも「若い、少年の、少女の」という意味の他に、
「幼鳥、(競馬の)2歳馬」といった名詞での語義もあります。
興味深いですね。
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「検索する前にまずは自分で考える」
私は日ごろの生活の中でこのことを意識しています。
今の時代、インターネットで調べればたいていの答えは出ています。
けれども自分なりに試行錯誤したり、あれこれ考えたりするプロセス自体を
楽しみたいと思っているのですね。

その一環として、私はよく「10中○○」という見方をしています。
たとえば最近のタクシー。
都内を歩いていると、今までとは異なる形の黒タクシーが目立つように
なりました。このブログでも取り上げたのですが、トヨタが出している
JPN TAXIという車種です。都内ではどれぐらい走っているのか、
先日数えてみました。その際のカウント方法が先に述べた「10中○○」です。

タクシーを10台数えながら、そのうちの何台がJPN TAXIなのか
カウントするのですね。新橋近辺を歩きながら数えたところ、
10台中4台がこのタイプでした。

もちろん、誤差や時間帯もあるでしょう。たまたま私が見かけたのが
4台だけということも考えられます。ただ、半数近くを占めており、
数か月前と比べてもどんどん目立つように思えます。その理由は何かを
「10中○○」カウントをしてから自分なりに考えてみるのです。

私が思いついたのは以下でした:
*来日旅行者も増えている。人が乗り降りしやすく、たくさん
荷物を載せられるタイプが良い
*色と形を統一することで旅行者にもわかりやすい
*現行のタクシーは昔からあるので、そろそろ廃車のものもあるのでは?

ざっとこのような感じです。
ちょうどそのあとにタクシーを乗る機会があったので運転手さんに
聞いてみました。ちなみに私はタクシー内で話すのが結構好きで、
よくあれこれ尋ねてみるタイプです。

で、JPN TAXIについて聞いたところ、やはりこれから
どんどん代替わりをしていくとのこと。具体的には、古いタクシーを
引退させて2020年までには全面的にこのタイプにするということでした。
このドライバーさん自身は従来のタイプの方が愛着があるとのことで、
新しい車種への思いは少々複雑なようです。

今回はタクシーについて「10中○○」をお話ししました。
それ以外にも色々とウォッチングしてみると楽しいですよ。
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はみだしっ子 [英語]

子どものころに仲良しの友人が、とあるマンガを勧めてくれました。
「はみだしっ子」というタイトルです。
すっかり内容を忘れてしまったのですが、今は本当に便利な時代。
ネットで検索したら出てきました!
そうそう、そうだったな~と懐かしくあらすじを読み直しているところです。

なぜ「はみ出しっ子」という言葉が浮かんだか。
それはウォーキングをしていた際に見かけた花がきっかけでした。

私は毎朝時間があれば近所を散歩します。
今の時期は色とりどりの花が咲いており、それを眺めるのが
好きなのですね。とは言え、花の名前には疎く、
識別できるのは代表的なものぐらい。今の季節であれば
せいぜいアジサイです。

特に私が好きなのは、花そのものよりも、その咲き方。
生垣の奥から道路にはみ出していたり、
フェンスの小さな隙間から花だけ顔をのぞかせていたり
という様子に風情を感じるのです。そんな花を
「はみ出しっ子」と勝手に名付けては探しています。

ちなみに「はみ出し」は英語でprotrusionと言います。
動詞はprotrude。proという接頭辞とtrude(突き出す)が
組み合わさった単語です。なお、「はみ出し者」はmisfit。
昔のAppleのCMにもmisfitという言葉が出ていましたね:

https://www.youtube.com/watch?v=8rwsuXHA7RA

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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」第181回がアップされました。
今週はlive on the edgeというフレーズをご紹介しています。

http://www.hicareer.jp/english/housou/181.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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ほんまに~ [英語]

98年にBBCで放送通訳者としてデビューした直後のこと。
ちょっとした光景を目にしました。
BBC Worldのプレゼンターが見せた一コマです。

私たち通訳者が作業をしている部署は、プレゼンターのいる
スタジオとは別の場所にありました。ただ、本番前の様子や
裏方さんたちの音声などは別のスクリーンやヘッドホンを通じて
知ることができたのですね。そのとき、たまたま誰かが
強烈なジョークを言ってしまい、女性キャスターが本番前だと
言うのに大爆笑してしまったのでした。

そのキャスターは笑い上戸で有名だったそうで、
本番でカメラが回り始めてからは必死に笑いを押さえているのが
見て取れました。口元は大まじめにニュースを読んでいるものの、
目がゆるんでいたからです。もちろん、プロですので、
普通に見れば気づかないのですが、私などその直前の様子を
聞いていましたので、「あ、必死に押さえているな~」と
思ってしまったのでした。

ところで「思い出し笑い」を英語でどう言うのか辞書で調べたところ、
かなり説明文になっていました。たとえば、

recall something and smile over it
smile over something that happened in the past

という具合です。こうしてみると日本語の「思い出し笑い」は
ずいぶんコンパクトな表現です。

思い出し笑いでもう一つ。

先日、ジムでレッスンに出ていたとき、Ellie Gouldingの
"Only You"という曲が流れました。以前にも聞いたことがあったのですが、
なぜかこの日は突然、"Baby I'm on my knees"の部分が
「ベイビー・アイム・ほんまに~」と聞こえてしまったのですね。
さあ大変!レッスン中の私はさぞ怪しげな表情をしていたことでしょう。

しかもこの曲、"on my knees"が何度もリフレインするし・・・。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第359回がアップされました。
『悩む時間はもったいない』というタイトルです。
書籍首魁では,「消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物」を
ご紹介しています。

どうぞよろしくお願い致します。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/359.html

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個人情報のこと [日々の暮らし]

個人情報保護法が施行されて以来、様々なところで
情報を守るという意識が高まっています。たとえば
学生の情報が入ったUSBをキャンパスの外に持ち出さないことや
イベントでの写真撮影の際、背後から撮ることなどが
配慮されるようになりました。

私が子どもの頃は今とは全く異なる時代でした。
学校で配られる名簿には保護者両方の名前が書かれていましたし、
オランダで通った日本人補習校では勤務先の名前もありました。
住所も記載されていますので、子ども心にも「あそこの家の
お父さんは〇〇商社勤務で、高級マンションに住んでいる」と
思ってしまうのですね。ヒエラルキーが出来上がってしまうという
独特の世界がありました。

そう考えると、今はそうした細かいことは非公開に
なっていますので、気分的にも楽だと思います。
親の職業や肩書だけで人を判断しないのは、
子どもが育つ上でも大切です。

一方、これだけ個人情報保護が声高に叫ばれている割には、
意外と脇が甘い部分もあると思います。たとえば
昼食時のビジネス街。ネームプレートを
首からぶら下げたまま、ランチをとっている人がたくさんいます。
通学時間帯に電車内を見渡せば、個人名と乗り降り駅が
記載された定期券をパスケースごとリュックにぶら下げている
生徒たちもいます。

家の周りも同様です。たとえば小学校の近くには
防犯標語プレートがあります。
よく見るとその学校の児童生徒のフルネームと学年も書かれているのです。
中学校の校門前には「2年 〇〇△△(フルネーム)全国大会出場」などの
看板もあります。

その一方、興味深いことに先日気づきました。
学校教員の異動です。毎年春に発表される人事異動は
紙新聞の場合フルネームで書かれています。ところが
ネットで探してみると、モバイルサイトの有料会員以外は
見られなかったり、白紙状態だったりになっているのです。

このように客観的に見てみると、個人情報保護というのも
まだまだ進化中なのだなあと思います。
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