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繰り返しことば [日々の暮らし]

最近注目しているのは「繰り返しことば」です。
きっかけは、街中で見かけた「しゃぶしゃぶ店」。
こうした繰り返しことばは他に何があるかしらと思ったことから
その探求(?)が始まりました。

食べ物の場合、似たような音がつながるメニューには
ハワイのロコモコ、インドネシアのガドガド、
フィリピンのカレカレやハロハロなどがありますよね。
ハリハリサラダ、マヒマヒ(魚)なども繰り返しです。

一方、先日のニュースで「サーハン・サーハン」という名前が
出てきました。これはケネディ大統領の弟である
ロバート・ケネディ暗殺事件の犯人とされている人物です。

繰り返しの名前と言えば、パンダもありましたね。
ランラン、カンカン、ホアンホアンなどです。
調べたところ、中国では名前を繰り返すことで親愛の情が
含まれるのだそうです。一方、繰り返しを表す漢字「々」を
日本人の名前にを使うことは可能だそうです。

数年前に国連の元事務総長ブトロス・ブトロス=ガリさんが
亡くなりました。英語ではBoutros Boutros-Ghaliと書きます。
Boutrosはアラビア語ですが、ラテン語のペトルス、英語のピーター、
聖書のペトロと同じ語源なのだそうです。

・・・ついでに「のび のびた」くんも連想してしまいました!
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極度乾燥 [英語]

数年前に家族でイギリスへ出かけた際、ショッピングセンターで
オドロキの日本語に出会いました。店名で「極度乾燥(しなさい)」と
あったのです。さらによく見ると英語名でSuperdryの文字が。
そういうブランド名だったのですね。現在はイギリスのファッション大手
nextのサイトで詳しく見ることができます。日本では未出店です。

http://www.next.co.uk/shop/brand-superdry-0

英語名にこの日本語訳というのは、通訳者としてついつい
ツッコミを入れたくなります。でもそれは固有名詞なのでご愛敬。
翻って日本の商品名や店名などにもびっくりするようなものが
あります。

たとえば放送通訳者としては放送禁止用語になるのでとても
口にできないような英語を店名に冠したヘアサロンなどもあります
(どーしても気になる方はネットであれこれ入れて検索してみてください・・・)。

何はともあれ、名前の付け方というのは今の時代、私たちに
与えられた「自由」であり権利でもあるのですよね。
ちなみにアメリカのサイトには以下の記事がありました。
日本では赤ちゃんの名前でどのようなものが人気なのかを紹介しています。

https://nameberry.com/blog/japanese-baby-names-lovely-sounds-lovely-meanings

・・・日本のマスコミで報道されているものとはちょっと違うような・・・。
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新書まつり [日々の暮らし]

私が指導しているクラスでは「新書まつり」という活動をしています。
「まつり」という名称にしたのは、明治大学・齋藤孝先生の本から
拝借したものです。学生に「課題」というと「わっ!大変」という
反応が返ってきそうですので、ハードな宿題も「課題」ではなく、
「祭り」にしてしまおう、という発想です。

新書まつりのルールはいたってシンプル。
毎週1冊「新書サイズの本」を読み、実物を持参して授業へ。
グループになり、読んできた本を見せながら感想を30秒で発表する
というものです。新書のジャンルは問わず、洋書の新書サイズ本も
OKにしています。例えばOxford University Pressから
出ているVery Short Introductionシリーズなどはその一例です。

https://www.oupjapan.co.jp/en/academic/vsi/index.shtml

具体的な読書方法もゆる~く設定しています。

1.斜め読みOK。つまらなければ別の本を選ぶ
2.とりあえず表紙から裏表紙まで「空気を入れる」ごとく読み倒す

大事なのは、「一字一句をじっくり読むこと」ではなく、むしろ
その反対です。「とにかく一冊の最終ページまでに素早く目を通す」ことなのですね。

この活動には理由があります。それは、通訳者というのは
すべての本や資料を丹念に読む時間がないからです。
斜め読みを自分に許すこと、読むスピードを上げること、
読む量を増やすことでたくさんのインプットをすることが
この新書まつりの真の目的なのです。

ところで先のOUPのVery Short Introductionシリーズですが、
ページ数こそ日本の新書より少ないものの、
活字はうーんと小さく、行間もびっちりです。
私にはVery Longという感じですね。けれどもこのシリーズは
一般読者や大学学部生向けに書かれており、索引や参考文献も
充実しています。おススメのシリーズです。
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「世界へ発信!英語術」更新 [各種連載]

6月21日木曜日の翻訳・解説を担当いたしました。
「サッカーW杯の記念品作り 追い込み」というニュースです。
お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n180621.html
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ハングル解読 [日々の暮らし]

最近、駅や電車内の表示がマルチリンガルになってきました。
日本語の表記にも読み仮名がふってあります。
さらに英語、中国語、韓国語と書かれている場所もあります。
中国語も北京語だけでなく、台湾の方にも配慮した表記が
見受けられます。もっとも私の場合、北京語は漢字が簡略化されていて
解読が難しいのですが・・・。

ちなみにこうした表記もよーく見てみると語学学習に役立ちます。
たとえば地名であれば、日本語と韓国語を比べると
ハングルの解読になりますよね。ある程度の法則がわかってくると
読めるようになるのが楽しいところです。さらに図書館などで
韓国語の教本を借りればさらに理解を深められます。

ところで韓国と言えば、英語の場合「韓国」も「北朝鮮」も
Koreaの単語が入ります。放送通訳でKoreaと出てきた場合、
それがどちらの国を指しているのか、瞬時に判断して訳さなければ
なりません。私の場合、混同することを防ぐため、あえて
手元のメモ用紙に「韓国」「北朝鮮」と見えるように書き出し、
口からすぐに訳せるようにしています。なお、英語では
北朝鮮のことを"DPRK"と呼ぶ人もいます。これは
Democratic People's Republic of Korea(朝鮮民主主義人民共和国)の
略称です。

Koreaは高麗王朝の名前から来ています。高麗とは「高い山や
きらめく川の国」という意味です。
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路線名の命名 [日々の暮らし]

早朝の放送通訳シフトを終えて家路につくころは
まだ10時過ぎです。朝のラッシュは一段落しています。

帰りの電車の中ですることは色々とあります。
その日のニュースで出てきた不明単語を辞書で調べたり、
自分のパフォーマンスを思い出して改善点を考えたりもします。
締め切り間近の原稿を抱えていれば、電車の中で
構想を練ったりすることもあります。
大学や通訳学校の授業準備や仕事用の資料読み込みもします。

放送通訳の後にエネルギーがある程度余っていれば
こうしたこともできます。けれどもいつもそうとは限りません。
3時半に起床していますので、眠気に襲われることもあるのですね。
そのようなときは車内でぐっすり眠ります。
乗り越しを避けるためにもタイマーをかけてのお昼寝タイムです。

一方、「寝るほどではないけれど今一つ何もしたくない」というときは、
ぼーっとするようにしています。心と体を緩ませることで
次へのエネルギーチャージになるからです。そのようなときは
とりとめもないことをあれこれ考えますね。

たとえば先日のこと。「地下鉄路線名の特徴」について考えてみました。
有楽町線、銀座線、三田線、浅草線などはいずれも地名が入っています。
一方、南北線、東西線、副都心線などは地名ではないのですよね。

うーん、一体鉄道の路線名は誰が命名するのでしょう?
気になったので調べてみました。ネット上の情報によれば、
JRの場合、路線に並行する街道名(例:東海道線、山陰本線など)、
起点と終点名(例:仙山線)、路線の性格(例:中央本線)
という具合に、一応ルールがあるそうです。

ちなみにロンドンの地下鉄路線名に関する由来記事も見つかりました:

https://londonist.com/2015/08/how-the-tube-lines-got-their-names

Bakerloo Lineは元々Baker Street & Waterloo Railwayだったのですね。
それが縮まってBakerlooになっています。
さらに探してみたところ、このような動画が!

https://www.youtube.com/watch?v=8jPyg2pK11M

ロンドン中の地下鉄駅名を覚えたい方、必見です。
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video [英語]

過日、米朝首脳会談の放送通訳シフトに入りました。
いつ記者会見が行われるか、また、会談の途中で
米国大統領が発言しないとも限りません。よってこの日は
朝から丸一日、待機をしながらその瞬間を待つという仕事になりました。

日頃のCNN放送通訳でもそうなのですが、私は画面を
見ながら同時通訳しつつ、画面内の情報に注目します。
たとえばネクタイの色、周囲に映る物などです。
米朝首脳会談の際にはトランプ大統領が赤のネクタイをしていました。
勝負に出るという意味で赤を着用したのではと想像します。

一方、たとえば海外首脳の晩餐会などの際には
夫妻で参加することがありますが、そのときも
両夫人がどのような色の服を着ているかに着目します。
お互いに同系色の色なのかどうか、あるいはスカートの丈の長さや
靴はどのような感じかなどです。そうしたものを見ることで
色々とわかることがあるのですね。
「画面の中のなぞ解き」をしていると探偵になったような気分になります。

そのような習性があるからなのでしょう。先日、運転免許証の
更新に出かけた時も、安全運転動画を見つつ、
動画の中で出てくる車の車種を分析してしまいました!
そのビデオでは3台の車による交通事故の様子が描かれていたのですが、
よく見てみると3台ともメーカーが別でした。
一つのメーカーだけに偏らないようにという
配慮なのではと想像しています。

ちなみにvideoの語源はラテン語で、vide(見る)から来ています。
audioはaudire(聞こえる)が語源です。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第358回がアップされました。
タイトルは『セルフ打ち上げのススメ』、
書籍紹介では「ロンドンパブスタイル 英国パブカルチャー&
建築インテリア」(ジョージ・デイリー著、八木恭子訳、
グラフィック社、2018年)を取り上げました。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/358.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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映画「返還交渉人」 [日々の暮らし]

昨年NHK-BSで観たドラマで非常に感動した作品があります。
「返還交渉人」というタイトルで、実在の外交官を描いた内容です。
当ブログでもご紹介しました:

http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/2017-05-27

http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/2017-08-08

このたび新たな素材も加えてこのドラマが映画化されています:
6月30日からポレポレ東中野で公開。全国でも上映されます。

http://www.henkan-movie.com/

これからの世界情勢をとらえていく上でも、沖縄や基地のことは
私たち自身がしっかりと考えるべき課題だと私は思います。
ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。
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「そして父になる」 [英語]

先日テレビで「そして父になる」を観ました。現在大ヒット上映中の
「万引き家族」を描いた是枝監督による数年前の作品です。
赤ちゃんを取り違えられた夫婦のそれぞれの思いが
表れており、非常に考えさせられる映画でした。

どの俳優さんたちも好演しており、それぞれの立場に
引き込まれました。生物学的な親子としての「血」をとるか、
それとも愛した年月を重視するかで葛藤するのが
エリートサラリーマン役を演じた福山雅治さん。
その苦悩の様子が細かい表情にまでよく表れていました。

詳しい内容は作品に譲りますが、この作品に出てくる「血」
というのは、日本社会において大きな要素を占めていると
私は考えます。家族の間しかりです。ちなみに数か月前、新聞の法律ページで
相続に関するお悩み相談を読んだのですが、そこにも
似たようなことが書かれていました。まったく介護もしなかったのに
相続権だけ要求してきた実子と、甲斐甲斐しく介護をした後妻の
どちらにウェイトを置くかといった内容でした。

ところで「血」を和英辞典で調べると、blood、lineage、a line、
a stock、consanguinityがあります。consanguinityは「血族(関係)、密接な関係」
という意味です。con(共に)とsanguis(血)というラテン語が
組み合わさった単語だそうです。
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