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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ

「通訳者のひよこたちへ」第448回がアップされました。
タイトルは「恩師」、
書籍紹介では「百万都市を俯瞰する 江戸の間取り」
(安藤優一郎著、彩図社、2020年)を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/18140.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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選ぶ、ということ [日々の暮らし]

数か月前に日経新聞の抽選で当選して出かけた
エッセイスト・松浦弥太郎さんのイベント。以降、松浦さんの
書籍は出ていないかしらとチェックしていたところ、
日経新聞の別刷り「日経スタイルマガジン」に
松浦さんのエッセイがありました。タイトルは
「暮らしに平凡でいいものを」です。

過日のイベントでも、いかにしてものを選ぶかを
松浦さんは語っておられたのですが、このエッセイにも興味深い
ことが書かれています。少し長くなりますが、引用します。

「暮らしにおけるもの選びというのは、友だちづくりに
似ているかもしれない。人にもよるだろうけれど、
友だちは多くはいらず、気が合う数人と、僕はじっくり
付き合いたい。関係がぎくしゃくしてもていねいに修復し、
常に相手を思いやりながら接することで、
互いによさや魅力を知り合っていくようでありたい。」

高校時代の私は友達の数を気にしたことがありましたが、
年齢を重ねるにつれて人数自体を気に留めなくなりました。
よってSNSでつながる人の数も今はまったく気になりません。
ちなみに年賀状をやり取りする人数は年々減っていますが、
そうして残ってきている数少ない友だちこそ、
心から大切にしたいと思います。

松浦さんの引用をもう少し続けましょう。

「とはいえ、もの選びは、あまり考えすぎてもいけない。
人との出会いと同じように、失敗を恐れずに、
自分の直感を信じて手にすればいい。」

人間であれ、モノであれ、出会いというのは本当に一瞬です。
その瞬間に真剣に向き合わなければ、あっという間に
ご縁はなくなってしまいます。店頭で「すてきだな」と
思った商品と出会った際、躊躇して通り過ぎてしまえば
二度と会えないかもしれません。人との関係も同様で、
「話しかけてみようかな」と思ったのであれば、
勇気を出して行動をすることで、お互いの人生が大きく
開けてくると私は思います。

「一日の終わりに、腕からはずした腕時計を柔らかい布で磨き、
堅実な文字盤を見つめて、今日を振り返り、無事の感謝をつぶやく。」

モノである時計から、自らの無事に感謝する。
人との良き出会いから、相手と自分の無事を感謝する。

こうした幸せが、人に生きる勇気を与えてくれると私は信じています。

(「暮らしに平凡でいいものを」松浦弥太郎
『日経スタイルマガジン』2020年6月14日)
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