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「原点の気持ち」 [日々の暮らし]

日経新聞には様々なコラムがあり、どれも読みごたえがあります。
著名人が記すものもあれば、専属記者が署名入りで書くものもあり、
いずれも読むたびに私は考えさせられています。

中でも欠かさず読んでいるのが夕刊に定期的に
掲載されているプロトレイルランナー・鏑木毅さんの文章です。
もともと地方公務員であった鏑木さんは、一大決心をして
プロに転向されました。安定している公務員の地位に別れを告げ、
家族を支えながらプロ生活を送られています。

しかし、昨今のコロナでレースは軒並み無くなりました。
感染リスクもあるため、トレーニングも思うようにいきません。
収入面での不安もあることでしょう。

6月3日のタイトルは「揺らぐ仕事への自信と誇り」でした。
緊急事態宣言が解除されても、レースがが元に戻るのは
「もっと先のこと」と鏑木氏は綴ります。

先が読めないというのは辛いものです。私もフリーで仕事を
していますので、その感覚は痛いほどわかります。

それでも鏑木氏はこう綴っています:

「現在の苦境を乗り越えるには、この仕事を選んだ原点の気持ちを
もう一度思い出し、心構えを新たにして再出発に備えるしか
ないのだろう。」

通訳者仲間を見渡してみると、「今こそ勉強の時期!」と
集中的にリサーチや新技術の習得に励む同僚・先輩がいらっしゃいます。
そうした皆さんの様子を見るにつけ、前を向く大切さを感じます。

「なぜ自分は通訳という仕事を選んだのか?」

鏑木さんが述べるように、「原点の気持ち」を改めて考え、
再出発に向けて歩み続けたいと私は思っています。

(「今日も走ろう」鏑木毅 日経新聞2020年6月3日水曜日夕刊)
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