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JACI(日本会議通訳者協会)掲載

連載中の「放送通訳の世界」が更新されました。
今月は第20回「使命感について考える」というタイトルです。

https://www.japan-interpreters.org/news/broadcast-shibahara20/

どうぞよろしくお願いいたします。

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NHK「ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]

2020年5月14日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「天皇陛下 即位から1年」です。

https://www.nhk.or.jp/gogaku/news/2005/14.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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失敗を繰り返しながら次へ [仕事]

今日の放送通訳もコロナウイルス関連ニュース一色でした。
シフトに入っている際に心がけているのは、初めて出会う表現を
なるべくメモしておくということです。本番の同通の合間ですと
なかなか難しいのですが、CMに入ったときや、自分の担当30分が
終わった直後など、なるべく記憶が新しいうちに書き留めるように
しています。

通訳の仕事をすればするほど、まだまだ自分には知らないこと
だらけだなあと痛感します。本番中は自分一人でブースに入るため、
パートナーのサポートを仰ぐことはできません。そこが
会議通訳と異なるツライ部分でもあります。
ですので、付け焼刃であれ、でっちあげであれ、苦し紛れであれ、
何とか力技で通訳するのみとなります。
さすがに嘘を言うことはできませんので、無難に無難に、
ということになるのですね。

こうしてやっとこさ口から出てきた訳語と、
実際に出てきた英文を後ほど聞き直して復習です。
「まあ、何とか頑張ったかな」というのであれば及第点。
「間違いではないけれど、かなりゴリ押しの訳」というのであれば
徹底的に復習です。

こうして失敗を繰り返しながら次へとつなげていきます。

ちなみに今日もオモシロイ表現に出逢いました。
それについては、外部のコラムでご紹介する予定です。
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今日のロイヤル例文 [英語]

またまた数日ぶりですが、緩やかに続けることに意義があるかと(!)。

ということで本日の例文です。
今日は「命令法」の項目から。

*p482
Don't make a fool of yourself.(ばかなまねをして人に笑われるな)
Don't be so pessimistic, OK? (そんなに悲観するなよ)
Never say die!(弱音をはくな)

→この3文が「否定の命令」項目のところに並んでいました。
もしこれらを一気に言われた場合、果たして励まされているのだか
叱咤されているのだかわかりません・・・。


*p483
Don't anybody get out of here. (誰もここから出るんじゃないぞ)

→結構すごみあります、この文章。映画のセリフか、
お子ちゃまの「探検ごっこ」で出てくると思うようにしましょう。
さもないと、日常生活で聞いたら怖すぎ・・・。

*p484
Let him say what he likes, I still believe in democracy.
(彼が何と言おうとも、私は民主主義はいいと思う)

→某国大統領にとっても、確かに憲法修正第1条がありますが、
それも程度問題と私は個人的に思っています。

***

次回は仮定法のページに入ります。
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「これは卒業しよう」 [日々の暮らし]

若いころ、その著作に触れて大いに影響を受けたのが
精神科医の神谷美恵子先生です。ハンセン病患者の為に
尽力され、代表作「いきがいについて」(みすず書房)は今なお
多くの人々の心に訴えるものがあります。

戦時中に20代を過ごし、結核にもなり、親の大反対を経て
ようやく医学の道を許された先生は、古典を原書で読み、
英語だけでなくラテン語やフランス語にも精通しておられました。
60代で病に倒れ、惜しくも亡くなられましたが、
大量の本を読み、執筆活動を続けていた様子は
みすず書房の「日記」などに記されています。

先生は、たとえ高価な本であったり、たくさんの書き込みをしてあったりする
本でも、自分にとってそれが過去のものになったのであれば、
惜しみなく手離したのだそうです。そのときの様子を
義理の娘さん(息子さんの奥様)が記していました。
玄関先に大量の本が紐でくくられていたのだと。そして
先生はそうした本について「これは卒業しよう」と口にされていたのだそうです。

ところで私は一つの大きな仕事が終わったときに
プチプライスのアクセサリーを手に入れることがあります。
仕事先からの帰路、エキナカにあるお店で数百円のものを買い求めるのですね。
私にとっては仕事終わりが一つの大きな節目ゆえ、自分へのささやかなご褒美
という位置づけです。

一方、「ちょっとしんどいなあ」というときに、自分を励ます意味で
そうしたアクセを買うこともあります。小さなストーンが付いていたり、
ゴールドでキラキラしていたり、そうしたものを見るだけで
元気が出るのです。自分が前進できるようにすることが第一目的です。

先日のこと。私は改めて自分のジュエリーボックスの中身を
見直してみました。そして、「辛かったころに手に入れたアイテム」を
手離すことを決めました。

それは「自分の人生が新たなステージに立った」ということなのだと思います。

「あの時は辛かった。でもその段階は過ぎた。だから
次へ行くためにも、あのアクセは卒業しよう」

そんな心境です。

購入時には「これを見ることで慰められる」という状態でした。
けれども、ひとたび自分の心が元気になると、私の場合、
今度はそれを見るたびにかえって辛さが再現されかねないのですね。

ならばこそ、潔く卒業する。次のステージへ歩み始める。

手に入れた当初、そのアクセは私が前に進む勇気をくれました。
そして今、新たな段階に立つ自分は、感謝の気持ちを込めて、
そのアクセにさよならしようと決めています。
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