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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第444回がアップされました。
タイトルは「自分が傾注できることを探す」、
書籍紹介では「ホイットマン詩集―アメリカ詩人選(2)」
(ホイットマン著、木島始編、岩波文庫、1997年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/17840.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日は接続詞です。

*p530
He refuses to join a book club, nor will he use a library.
(彼はブッククラブに入るのを断っているし、図書館も利用しないでしょう)

→ブッククラブというのは、本の愛好家たちが集まって本について
色々と話し合うサークルのようなもの。そういえば子ども時代、
イギリスでは「通販型のブッククラブ」なるものがありました。これも英語で
book clubと言います。確か定額を支払うことで、ブッククラブ会社が
毎月適宜3冊ほどを選んで送付するというサービスでした。
気に入らない本があれば返本して、
別の本を送ってもらうというものだったと記憶しています。

*p532
Either you leave the house or I'll call the police.
(あなたが家を出ていくか、私が警察を呼ぶかどちらかです)

→うーん、何とも穏やかでない光景。・・・っていうか、
単純にコワイ。

*p535
Shut your mouth, (or) else I'll hit you!
(黙れ、さもないとぶつぞ)

→これもまたコワイ。接続副詞else(さもないと)を使った例文なのですが、
もう少し穏やかなものでも良いかと。電子辞書のウィズダム英和辞典では
Try harder, or else you'll fail the course.
(もっとがんばりなさい。でないと落第するよ)という文章でした。
留年はイヤだけど、ロイヤルの例文よりは穏やか。

明日も接続詞が続きます。
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ツバメ [日々の暮らし]

6月ぐらいまではどんどん日照時間が延びていきます。
目覚ましをかけなくても自然と目が覚め、近所をお散歩する。
コロナが始まってから、このささやかなルーティンが
いかに自分に気力を与えてくれているか、しみじみと感じます。

朝は色々な鳥も目覚めています。スズメの可愛い鳴き声もあれば、
威圧感たっぷりのカラスの鳴き声も聞こえてきます。
数週間前には、とある店舗の軒下をせわしなく出入りする鳥を発見。
ツバメでした。

ツバメには思い出があります。

確か幼稚園時代のクラスがツバメ組だったこと。

そして小学校4年生で転入したイギリスの学校で、
"Swallows and Amazons"という本を友達が読んでいたことです。

この書籍は日本でも「ツバメ号とアマゾン号」として和訳されています。
翻訳者は神宮輝夫さん。岩波少年文庫から出ています。
初めて日本で出版されたのは1958年だそうです。

まだ英語がわからず、クラスの中でも孤立していた私は、
クラスメートが熱心に読んでいたこの洋書の分厚さに圧倒されました。
ただでさえアルファベットもろくに読めない私にとって、
その子が手にしていたハードカバーは別世界でした。
彼女は休み時間になると、その本を取り出しては
夢中になって読んでいたのです。

日本の単行本は活字も大きくイラストもたくさん。
一方、彼女が読んでいた本は文字も小さくて大人が読むような装丁でした。
彼女が私よりも遥か先を歩んでいるような気がしました。

当時、他の本で人気があったのは、

"Black Beauty"(「黒馬物語」)、
"Watership Down"(「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」)、
"The Famous Five"(「五人と一匹」シリーズ)

などでした。いずれも私には手が出ませんでした。

「黒馬物語」に関して思い出すのは、クラスメートの一人が
家で馬を飼っていたこと。他にも大豪邸に住んでいる子がいるなど、
私にとっては刺激の多い小学校の現地校でした。
もっとも、大多数の子は普通の家の子だったのですが、
何分、田舎だったため、女の子を持つ地元のご家庭にとっては
その女子校が一番通いやすかったのでしょう。

そしてその学校も少子化のあおりを受け、2008年に別の学校に
吸収されました。私が慣れ親しんだ校名は無くなりました。、
Navy blueと言われる、イギリス海軍の制服から来た濃紺色のプレートに書かれた校名は、
新たな校名になり、銘板もそのカラーになったのです。

朝のウォーキングでツバメを見て、昔の書名を思い出し、
子ども時代を頭の中に再現できたのは、私にとって幸せでした。

記憶のかなたに追いやられてしまったとしても、こうして
何かのきっかけでまた自分の所に来てくれるのでしょうね。

そのことが嬉しかったです。
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