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心の持ち方 [日々の暮らし]

新型コロナウイルスの影響で様々な方が苦労されています。
中でも日経新聞5月24日付のスポーツページの記事には考えさせられました。
アスリートたちの心に東京五輪の延期や通常の大会中止などが
大きく影を落としているというのです。

今回のコロナで、誰もが先の見えない不安を心に抱いています。
スポーツ選手も同様です。記事によると不眠や食欲低下など、
体への不調が出てしまっているケースもあり、鬱を訴える選手の数も
2倍になったのだそうです。

「アスリートは弱音を吐くことにまだ抵抗がある。」
(JISS心理グループ先任研究員・立谷泰久氏)という通り、
人前で頑張るのが当たり前、という生き方をしてきた選手たちに
とって、今回のコロナは本当に大変なことと思います。

一方、メンタルトレーニング指導士として現在活躍する
元シンクロ選手の田中ウルヴェ京さんの言葉には励まされます:

「モチベーションは必ずしも維持するものではない」

つまり、四六時中ノンストップでモチベを保ち続けなくても
良い、ということなのですね。これは大きいと思います。
ゴムひもを常に引っ張った状態ではいつか切れてしまう。
そのようなことだと私は思います。

さらに田中さんは続けます:

「(選手にとっての試練の日々については)人生にとって大事なことを悩める時期」

「これだけきつい時期だから、心を折れさせてしまうのも自分自身。」

先行き不透明で、なおかつ目の前にはたくさんの時間が
生じてしまった。そうなると人というのは、あれこれと
考えすぎてしまいます。

でもいつかコロナも収束するはず。

それまでの間、自分のこと、自分の価値観や気持ちなどに
じっくり向き合う時間に今はしていく。
人生においてこれほどモヤモヤした時期というのは
滅多にないと思いますので、私自身はこういう悩める時期も
それはそれで自分に必要なのではと最近は感じています。

(「長引くコロナ 選手の心に影」日本経済新聞2020年5月24日)
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