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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第442回がアップされました。
タイトルは「耐久時間は?」、
書籍紹介では「増補新装 カラー版 世界デザイン史」
(阿部公正・監修、美術出版社、2012年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/17652.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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今日のロイヤル例文 [英語]

今日で助動詞の項目は終了。ページ数はさほどいかなかったのですが、
インパクトの大きい文章があったので、そちらをご紹介。

*p411
Well do I remember the day I saw you for the first time.
(あなたに初めてお会いした日のことはよく覚えていますとも)

→これは倒置構文で使われるdoについての説明で出てきました。
この場合のdoは動詞ではなく助動詞扱い。Well do ...を強く読む事で、
「~ですとも」という意味になります。
実は同時通訳で大変なのはこうした倒置構文。
と言いますのも、wellの後にコンマを入れて、doを平たんに読むと、

Well, do I remember ... ?

という疑問文なり、意味は「それで、私は・・・覚えているかしら?」となります。
つまり「初めて会った日のこと、私、覚えてたっけ?あれ?忘れちゃった!」
というような展開になってもおかしくないのですよね。

*p411
同じくdoを「助動詞」として使う際の例文。
doは前にある動詞を繰り返して使うのを避けるために用いることがあります。
以下、ロイヤルからそのまま転記します。

「次の文の違いに注意。

I didn't want Mary to let Bill kiss her, but she did (=she let Bill kiss her).
(僕はメアリーにはビルが彼女にキスすることを許してほしくなかった。
それなのに彼女は許した)

I didn't want Mary to let Bill kiss her, but he did (=Bill kissed her).
(・・・。それなのにビルはキスしてしまった)

I didn't want Mary to let Bill kiss her, but John did (=John wanted Mary
to let Bill kiss her).
(・・・。それなのにジョンはメアリーにそうさせたがった)」

→同時通訳の際には「聞こえてきた文章を頭の中で空想して絵にして、
その状況を日本語に直す」という作業をしています。けれどもこの3つの文章が
立て続けにヘッドホンから流れてきて、しかも後半のカッコ内の
説明がないと、非常に難儀します。「誰がどれ?どっちがどういうキモチ?」
などと想像して絵が描けなくなったが最後、当事者たちのキモチを
とんちんかんにとらえてしまい、恋のキューピッドどころか悪魔通訳者に
なりさがりそうです・・・。

・・・またもや考えすぎてしまいました。明日も続きます。
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思い込み [日々の暮らし]

ことばを生業としている割には、「正しい」と
信じ込んだまま最近に至るまで誤用していたフレーズがあります。

たとえば「未知の領域」。英語ではuncharted territoryと
言いますが、私はずっとunchartered territoryだと思っていました。
uncharteredの場合は「許可を得ていない」という意味になります。
unchartedは「地図に載っていない」ということ。
それで「未知の領域」なのですよね。

一方、先日発見したのは、コロナの感染拡大防止に
関する全国銀行協会の全面広告です。
下の方に混雑日について記載されていた中で私の目を引いたのが、

「五十日(ごとうび)」

でした。毎月5,10,15,20,25日を「ごとうび」と言います。

私はこの広告を見るまで、

「ごとうび=五等日」(←5こずつ「等分」に増えていくから)

と信じていました。

社会人になるまで、「大勢が並んでいる」の「目白押し」は、

「田中角栄の豪邸が目白にあり、そこに陳情者が押し掛けるから」

とばかり思っていましたし・・・。

米国大統領選で出てくるswing state(浮動票が多い州)を、

swing=ジャズのノリノリ→ニューオーリンズのあるルイジアナ州

ととらえていました。

書き出すと墓穴を掘りそうなのでこの辺で。
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