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思いやりのひとこと [日々の暮らし]

先日、テーブルを購入してトリセツを見ながら組み立てました。
思ったよりも短時間で完成し、一人でもできました。

最近のトリセツは、昔と比べてずいぶん詳しいと思います。
特に家電製品の場合、使い方のページに入る前に
注意事項が大きく記されていますよね。

さて、件のテーブルですが、天板に脚をねじで取り付ける
タイプでした。ねじには3種類あり、それを重ねて脚と
テーブルを固定するものです。ちなみにねじは六角レンチで
取り付けていきます。

六角レンチを使うねじの場合、通常であればある程度の深さまで
手で回しながら押し込めますよね。そして最後の締めを
レンチでやれば完了です。

ところが、何を思ったのか私は「最初から」六角レンチを
グルグルと回し始めました。六角レンチの場合、長い部分と
短い部分があるため、脚にレンチが当たるたびに持ち変える
ことになりました。何とも非効率です。

そうしながら4本目の脚になったとき、

「ん?これって最初から手でねじっていけば良いのでは?」

と気づく始末!今までの3本分のあの労力は何だったのでしょうね。
我ながら笑ってしまいました。

一通り脚を付け終えて、トリセツを見ると、

「ガタつきがある場合は、アジャスターで調整してください」

とのこと。そして最後には、

「お疲れ様でした」

と書かれていました。この一言で、先の疲労も吹き飛びました。
嬉しかったですね。
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素敵な親子 [日々の暮らし]


MSF・国境なき医師団からニュースレターが届きました。
今や世界でコロナがあり、アフガニスタン情勢も混乱を極める中、
ニュースレターの表紙に出ている世界地図を見ると、
世界各地の紛争地でMSFのスタッフが派遣されていることが
わかります。ちなみに7月1日現在ではアフガンに2名
派遣されています。

2021年8月号のテーマはMSFスタッフとその家族。
送り出す家族はどのような心境なのか、どういった
信頼関係で結ばれているのかが綴られています。
掲載されていたのは3名のスタッフさんでした。

お一人目は助産師として中東で活動される女性です。
お父様の発言が印象的でした:

「子どもの幸せを願わない親はいません。
(派遣が決まったときには)真っ先に
”おめでとう”って言いたかった」

素敵ですよね。

一方、事務スタッフとしてアフガニスタンに
派遣された女性のお母様は娘さんについて、

「この子は”地球にあげた子”。だから覚悟を決めて
送り出したら、あとはいつでも帰れる場所を
作っておくのが私の役目です。」

と述べています。お嬢さんの方も「帰る場所があるから、
安心して行ける」と語っています。

世界のどこかを支えている人がいる。
そして、その人を支えている人がいる。

大変な状況の続く昨今ですが、こうした方々や、
サポートする人々のおかげで私たちの人生は続いていくのでしょうね。
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固有名詞 [日々の暮らし]


通訳という職業柄、固有名詞には敏感です。たとえば
商談通訳の際、出席者の方のお名前を「漢字」だけで
いただいても正しい読み方がわかりません。よって、
あらかじめ「読み仮名」も付けていただき、肩書も
日本語英語両方で入手します。

一方、表記そのものにも慎重さが必要です。
通訳業の場合は声だけですが、翻訳の場合は
活字として残りますよね。よって、間違いは避けねばなりません。
たとえば「齋藤さん」なのか「斎藤さん」なのか、
他にも「秋澤さん」「秋沢さん」、
「高橋さん」の「高」も「口」か「はしご」の違いがあります。

会社名ではカメラのキヤノンは「ヤ」が大きいですし、
マヨネーズのキユーピーも「ユ」は大文字です。
就職活動で同社を志望する学生さんたちには要注意です。

ところで先日のこと。薬局の「ウエルシア」へ出かけた際、
発見(?)がありました。私は読み方を「ウェルシア」(小文字)と
思っていたのですが、流れてきた店内宣伝BGMを聞いたら
「♪ウエルシア」と一文字ずつ発音していたのです。

「え?」と思い、店内のポスターなどを見たら、確かに
「エ」が大文字になっていました。

「ということは、私が今まで発音していたのは間違い?
それともキヤノンやキユーピーみたいに、表記だけの
問題で、読み方は小文字で良いの???」

と頭の中は疑問状態。でも歌で一文字ずつ区切っていた
となると、発音も大文字なのかしら・・・。

大文字ならぬ、大真面目に考えた、とある買い物日でした。
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PCR [日々の暮らし]


通訳業に携わっていると、「略称」を目にした際、
その正式名称を知りたくなります。たとえば、

WTO=World Trade Organization(世界貿易機関)
WHO=World Health Organization(世界保健機関)
NATO=North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)

このような感じです。特にニュース現場では初出時に
「ダブリュー・ティー・オー、世界貿易機関は・・・」
という具合で訳して、その後は「WTO」と頭文字だけを言えば
済みます。

ちなみにorganizationのスペルは「z」であり、「s」では
ありません。しかし、「防衛」はdefenseとdefenceがあります。
前者が米英語、後者がイギリス英語です。
日本の「防衛省」は、Ministry of Defenseとアメリカ式ですが、
なぜか「厚生労働省」はMinistry of Health, Labour and Welfareと
イギリス綴りです。ちょっとややこしいですよね。
気になる方は私以外にもいるようで、ネットではそうした
疑問が投げかけられています。

さて、冒頭でWTOやWHOをご紹介しました。私は大卒後に
エアラインに就職したため、アルファベット三文字を見ると、
都市コードを速攻で連想したくなります。
「成田」はNRT、「ロンドン・ヒースロー空港」はLHRという具合です。

で、ふと疑問に思ったのが、最近よく出てくる「PCR検査」の
PCRです。polymerase chain reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の
頭文字をとったものです。このPCRがもしかしたら世界のどこかに
都市コードとして存在するのではと思い、早速探してみたところ・・・

あったっ!!!!

場所は南米コロンビアのPuerto Carreno(プエルト・カレニョ)でした。
コロンビアという国は南米の北西に位置しているのですが、
プエルト・カレニョは首都ボゴタから東に行った、
ベネズエラとの国境近くにあります。内陸都市です。

日本人でここまで旅した人っているかしらと気になり、
さらに調べたら、バス釣りの方のホームページを発見!

https://fishmanrod.com/kitasawa-monster-peecokbass-colombia-orinoco

写真付きです!!
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節目から考えたこと [日々の暮らし]


私の誕生日の「日にち」は15日です。数か月前にまた一つ
年を重ねました。その後、「15日」が来るたびに、
「あれから○○か月経ったのね~」と感慨深く思います。
一方、家に掲げている日めくりカレンダーも、あっという間に
折り返し地点を過ぎ、残り少なくなってきています。
冷蔵庫の年間カレンダーには該当月にいつもシールを貼っているのですが、
こちらも「シールのない月」は残り4か月となりました。
そう、2021年の3分の2が終わりつつあるのです。

こうして月日や節目を意識するたびに、人生は有限なのだなと
つくづく思います。ニュースでは「既往症もない
30代や40、50代の方がコロナで亡くなった」という
悲しい報道も流れています。よけいに「今という瞬間を
大切にせねば」と感じます。

かつて私は「自分一人で頑張って切り抜けること」が
絶対的に正しいと思っていました。今でもその習性が
抜け切れたわけではありません。大変な状況が
目の前にあっても、「自分さえ頑張れば」「私が
我慢すれば」という感じだったのですね。
それだけに、うまくいかなかったときというのは、
自分の努力があまりにも足りなすぎるからだと
自らの非力を責めては落ち込んでいたのです。

愛読している「メトロポリターナ」誌に連載中の
千代里さんが、以下のように書いておられました:

「あれもこれもしようとしないで、
それは本当に必要でやりたいことか考えて、厳選する。」

「できない自分も認める。」

生きる時間には限りがある、ということ。
ならば、うそや偽りや表面的なことで自分を追い込んだりせず、
自分自身をありのままに受け入れる、ということ。

そのようなことを感じたのでした。

(「お多福美人講座」『第70回 寝る勇気』
「メトロポリターナ」2021年8月号、vol.222)

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ミャンマー [日々の暮らし]

たまたま立ち寄ったお店で、好みの色のTシャツを発見!
私は明るい色が好きなのですが、最近はアースカラーが
多く、なかなかお気に入りカラーに出会えないのですね。
よって即断即決で購入しました。ちなみに在庫一掃セールだったため、
価格は驚きの990円。申し訳ないぐらいのお値段です。
カフェ代金よりお手頃・・・。

帰宅してすぐにタグをハサミで切りました。
ちなみに私は家に帰ってきたら即効でタグは切ります。
なぜならそのまま切らずにクローゼットに入れてしまい、
宝の持ち腐れと化した苦い経験があるからです。

いつもであればタグは即ゴミ箱行きなのですが、
この日、ふと目をやると、

「原産国 ミャンマー」

と書かれていました。

思わず「うーん」と考え込んでしまいました。
というのも、数週間前、ミャンマーの民主化に関する
セミナーの通訳を請け負ったからです。今年2月に
クーデターが発生して以来、多くのミャンマー人は
大変な状況に置かれています。現地の方々だけでなく、
世界各国に留学や仕事をしている人たちも同様です。
数日前には、アメリカの国連ミャンマー大使への
暗殺計画があったことも明らかになっています。
島国・日本からは海の向こうの国に思えてしまいますが、
今、この瞬間も多くの人々が苦しい状況にいるのです。

タグには「綿100%」とあります。

このコットンはどこでとれたのかしら?
ミャンマー国内のどの町で、どんな工場で、どういう人たちが
これを作ったのかしら?

数年前であれば、衣類の多くは中国産でした。
しかし、現地の人件費が高騰したため、今は
中国以外の地域で作られるようになっています。
ミャンマーもそうした国の一つなのです。

私が購入したこのシャツはクーデター前に作られたのか、
それとも後なのかはわかりませんが、状況的に見れば
おそらく2月以前だと考えられます。

今後、中国以外の国々、たとえばベトナムやミャンマーなどでも
人件費が上がった場合、次はどこの国で服は
作られるようになるのか。

そんなことを考えさせられました。
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生存確認 [日々の暮らし]


早朝シフトが無い日はなるべく朝の涼しいうちに
お散歩に出かけるようにしています。日中になってしまうと
日差しがとてつもなく強くなりますよね。朝なら
日の当たり方も穏やかなので助かります。

コースは特に決めておらず、気が向いた道路を
あちこちへ。ただ、個人的に気に入っているお宅があり、
そこのお庭のお花をめでることは欠かさずにおこなっています。

さて、6時台と言えば、ちょうど30分からラジオ体操が
ありますよね。私が小学校の頃は近所の中学校グラウンドで
夏休み初日から最終日まで休みなくやっていました。
近所の子どもたちはもちろんのこと、大人も集まっており、
大きな校庭は人でいっぱいでした。

当時、私にとっての最大のお楽しみは「スタンプ集め」。
配布された体操カードを紐で首からぶら下げ、体操終了後には
毎日担当者にスタンプを押してもらうのです。
休みなく最終日まで参加した子どもには景品が配られました。
確かノートや鉛筆などの文具だったのですが、とにかく
それが嬉しくて嬉しくて。モノが少ない時代でしたから、
最終日となると下級生から上級生まで、スタッフさんの
立っている所めがけてウワーッと走っていき、
我先にとノートを欲しがっていました。

一方、我が家の子どもたちが小学校の頃は、ラジオ体操も
期間限定でした。せいぜい10日ぐらいだったでしょうか。
夏休みをフルで毎朝参加というものではありませんでした。
これも時代の流れだと思います。

そして今。
お散歩中に近所の公園からラジオ体操の曲が流れ始めると、そんなことを
思い出すのですね。

最初は素通りしていたのですが、せっかくなので、最近は
参加するようになりました。年齢層はかなり高いのですが、
みなさんお元気そうです。私は関節痛があるため、
跳ぶ部分は省いているのですが、おじいちゃま・おばあちゃまたちは
元気いっぱいです。羨ましいです・・・。

毎日続けて参加していると、だんだんおなじみの顔ぶれで
あることに気づかされます。「あ、今日もあのTシャツの方が
来ているな」「あの素敵なグレイヘアのおばあちゃも」
という具合です。

中には体操をしながらおしゃべりをしている方々もおり、
「最近○○さん、来てないよね」「そう、見かけない」
「大丈夫かなあ」などと話していました。こうなると
ラジオ体操は見守り・生存確認(というと大げさですが)的な
役割も果たしていると思います。

ちなみに政府広報オンラインのHPを見ると、
「日本の国民的体操『ラジオ体操』」というコラムが
ありました。「長寿王国と呼ばれる日本の健康増進に
一役買っており」と出ています。確かにそうですよね。

https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/201910/201910_05_jp.html

英語版も:

https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/201910/201910_05_en.html

13種類の動き、というのは初めて知りました!
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]


「通訳者のひよこたちへ」第504回がアップされました。
タイトルは「現金と記憶力」、書籍紹介は
「捨て本」(堀江貴文著、徳間書店、2019年)
を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/21616.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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じ?ぢ?そしてコロナワクチン [日々の暮らし]


いきなりわけのわからないタイトル風ですが、
私としては大まじめです。

先日、朝のお散歩をしていた際、畑の中の
立て看板に目が行きました。どうやら畑の作物や
花を盗ってしまう人がいるのでしょう。
そこにはこう書かれていました:

「いじわるしないでください」

・・・ん?「いじわる」は漢字で書くと
「意地悪」です。「地」は「ち」ですよね。
なのに「じ」になるのはナゼ?

それから数日後。とある方のお名前のフリガナに
「千鶴子(ちずこ)」とありました。
「鶴」なので「づ」と思っていたのですが。

うーん、なぜなのでしょう?

気になったので調べてみました。
どうやらそういう「決まり」なのだそうです。
確かに「地震(じしん)」や「鼻血(はなぢ)」など
色々ありますよね。「歴史的仮名遣い」が大元には
あるようです。

よーく考えたら、これってpsychologyがナゼ
p音を発音しないのか、という疑問に似ているかもしれません。

そう言えば、ワクチンのファイザーもPfizerでした。
創業者のファイザー氏はドイツ生まれで、その後アメリカへ
移住したのだそうです。出生時の名前はKarl Pfizer
(カール・プフィツァー)だったそうですが、後に
Charles Pfizer(チャールズ・ファイザー)に改名した模様。
カールはチャールズのドイツ語名ですよね。
ファイザー社自体は1849年創業、モデルナは2010年設立、
アストラゼネカは1999年だそうです。こちらはスウェーデンの
アストラ社とイギリスのゼネカ社が合併してできています。

というわけで、今回は日本語の仮名遣いからコロナワクチンへと
歩みました!
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NHK「ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]


以下の放送分の翻訳と解説を担当いたしました。

2021年8月16日「3年かけたクジラの研究(ABC News特集)」

https://www.nhk.or.jp/gogaku/news/2108/16.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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