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心の落ち着け方 [日々の暮らし]


毎週欠かさず愛読している日経新聞火曜朝刊連載の
「こころの健康学」。執筆者は認知行動療法の専門家で
あられる大野裕先生です。8月24日のタイトルは、
「目を閉じて取り戻す自分」でした。

今回はコラムの冒頭から嬉しくなりました。
と言いますのも、先生がCNNの番組を紹介されていたからです。
番組、というよりはCM中に流れる30秒間の動画です。
"30 second vacation"というタイトルで、世界各地の
観光地を映像で流し、美しいBGMとともに
画面上にはその場所の説明が英語で表示されるのですね。
先生はこの番組について、

「静かでおだやかな音楽を聴きながら
ボンヤリと映像を眺めているとホッと一息つけて、
こころが楽になる」

と書いていらっしゃいます。

実はこの映像が流れている間というのは、私たち同時通訳者に
とっても一息つける時間です。ニュース番組を
放送通訳者は30分交代で訳しているのですが、
その30分間の間に2,3回CMタイムがあります。
日本の視聴者向けのCMもあるのですが、全世界共通の
映像が流れるときもあります。このCMタイムに私たちは
水を飲んだり、次のニュースについて大急ぎでネット検索
したりしているのですね。

同時通訳は脳を酷使します。座り仕事でありながら、
シフト終了時には疲労困憊です。よって、本番中で
あってもCMなどの合間で脳を休ませねばなりません。
"30 second vacation"は大野先生同様、私にとっても
リラックスできる瞬間です。ちなみにCNNでは観光地だけでなく、
"30 seconds of calm"という映像と音楽のみの動画もあります。
気になる方はぜひ動画検索してみてくださいね。

最後に大野先生の文章を一つ。

「目を閉じるだけでこころは落ち着く」

このように書かれていました。なぜ目をとじるだけで
落ち着くのでしょうか?それは今の時代、
日常生活において私たちはあまりにも多くの情報に
晒されているからです。「一時的に遮断すると、
こころにゆとりが生まれる」とのこと。

そうですよね。私も意識していきたいと思います。
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