SSブログ

指揮? [英語]


通訳者を目指していたころ、「日常生活の中でも
訓練はできる」と考え、色々と試行錯誤していました。
たとえば、店名や自販機の商品名を日英・英日に変換するのも
その一つです。コンビニの「家族商店」、カフェの「星金」、
自動車の「一般自動車」、携帯の「柔らか銀行」、
缶コーヒーの「上司」、という具合です。
結構私にとっては楽しい作業で、訳しながら一人吹き出して
しまうこともありました。

そうした習慣が今でも続いているのでしょう。
食品パッケージの原材料名もつい読み解きたくなりますし
(これは訳出ではなく、純粋に好奇心)、
お客様相談室のフリーダイヤルのごろ合わせを
究明したくなります。先日、とあるパン・メーカーの
番号が0120-084-835と書かれており、
「ん?これは『おはよう、パ〇コ』のはず」と
確信しました。「3=スリー」から来ているのでしょう
(と言いつつ、正解は確認していませんが)。

というわけで、目から入って来る情報についつい
惹かれてしまうのですね。

先日、とある美術館へ出かけた際、持ち物の
チェックがありました。いわゆる「手荷物検査」です。

で、そこに書かれていた英語表示が、

"Bag Inspections are Conducting"


だったのです。確か日本語表示は「手荷物検査実施中」でした。

うーん、conductを使いたいのはわかります。でもここで
どうしてもその単語を用いたいのであれば、

"Bag Inspections are being Conducted"

とすべきでしょう。"... are conducting"の場合、
私の頭の中に描かれたのは・・・

「数々のデザイン、そして大中小のサイズのバッグが
サントリー・ホールのような立派な舞台にあがっており、
そこでバッグちゃんたちが一斉に指揮棒を振っている」

という光景なのですね。conductは「指揮をする」ことでも
あるのです。

なお、「手荷物検査」は"Bag Check In Progress"と言います。
でもこうして文字にしなくても、ピクトグラムで十分
通じます。試しにsecurity bag searchで画像検索を
してみてください。とても分かりやすい絵が出てきます。
せっかくこの間の東京五輪でピクトグラムが注目されましたので、
日本も中途半端な英語表示より、図示表示がもっと
洗練されたらと思います。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。