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お人柄はつながる [日々の暮らし]

マリス・ヤンソンス氏は11月30日に76歳で亡くなられました。
最期まで首席指揮者を務めたバイエルン放送交響楽団は
来年1月に追悼コンサートを行うことを発表しています。
日時は2020年1月15日水曜日夜(現地時間)です。

https://www.br-so.com/memorial-concert-in-honor-of-mariss-jansons-p24530/

ラジオ放送のBR Klassikでもライブ放送をするそうです。
日本時間では16日木曜日の午前3時過ぎからで、
ラジオ放送自体はインターネットで視聴可能です。
HPによるとライブストリームで動画配信するとのことですが、
日本でも視聴できればと思っています。
ちなみに前日の1月14日はヤンソンスが生きておられれば、
77歳の誕生日となったはずでした。

https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/mariss-jansons-gedenkkonzert-zubin-mehta-100.html

さて、このコンサートの指揮をするのは、あのズービン・メータ氏です。
メータ氏と言えば日本をこよなく愛する指揮者であり、
東日本大震災の直後、多くの音楽家たちが日本から撤退したり
コンサートをキャンセルしたりする中、3月14日には上野の文化会館で
ヴェルディの「運命の力」を指揮。さらに別途
チャリティーコンサートを行っています。お人柄がにじみ出ている
インタビューがあります:

https://www.nbs.or.jp/blog/firenze2011/contents/2011/03/post-8.html

私は今回のヤンソンスの訃報をもって初めて、メータとヤンソンスが
生前に深い友情で結ばれていたことをニュースで知りました。

思い起こせば、2018年にヤンソンスの来日が降板となった際、
すべての代役を務めたのはメータだったのです。しかもメータ自身、
自らの病気明けでした。私も2018年11月の公演を兵庫と東京で観ました。
足取りが非常につらそうな中、それでも笑顔で舞台袖から登壇され、
着席したままではあるもののエネルギッシュに振っていたことに感銘を受けました。

メータも多くの苦労を実は経験しつつ現在に至っています。
それでもそうした苦しみを表には出さず、素晴らしい人格者として
多くの人の尊敬を集めています。メータ氏のお人柄が表れる
ニュースをCBSが数年前に放映していました:

https://www.cbsnews.com/video/legendary-maestro-zubin-mehta-reflects-on-six-decades-of-conducting/

人格者であったヤンソンス。そしてメータ。
お人柄というのはつながっていくのだなとしみじみ思います。
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