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ついつい見入るマンションチラシ [日々の暮らし]

実家にいるときは両親が朝日新聞をとっていました。
朝日の場合、大量の広告が挟み込まれています。
それを読むのもまた楽しいのですが、その一方で、
広告に見入ってしまい、肝心の新聞は読まずじまいなどということも
ありましたね。高校生のころです。

一方、現在の我が家は長年日経新聞を自宅で購読しています。
日経の良いところは「チラシが無いこと」。
ただでさえ読むべきもの・読みたいものが私の場合
たくさんありますので、必要以上に「誘惑の種」が
ない方が助かります。

とはいえ、ポストに何もチラシが入らないのかと
言えばそのようなことはありません。ご家庭によっては
ポストのところに「勧誘・チラシお断り」といった
表示を掲げているところもあるのですが、
我が家は特にそのようにせず。よって街のフリーペーパーや
各種チラシが入ります。

中でもついつい見てしまうのがマンションのチラシ。
住宅購入の予定は全くないのですが、チラシに
描かれている写真や説明が好きで隅々まで読んでしまいます。
インテリアの美しさや設備の進化など、
長年読み続けていると日本の住宅の発展具合に目を見張ります。

先日読んだマンションのチラシにはコンセントの位置が
特徴として書かれていました。通常コンセントは床の近くに
ありますが、このマンションの場合、コンセントが
床から40センチほどの高さにあるというのが売りでした。
確かにこれならうーんと体をかがめなくても入れられそうです。

もっとも私の場合、9月にオランダで見た「自分の目の高さの位置に
あったコンセント」が衝撃的(?)で今でも忘れられません。
そこはホテルだったのですが、部屋に入り、電気スイッチの
すぐ隣にあったのです。興味深かったですね。

先のマンションチラシ再び。今度は日本語の話題です。

日本語というのは名詞をひたすらくっつけていくと
いくらでも長くなります。そのチラシに出ていた
「最長名詞」は、

「三面鏡裏収納付洗面化粧台」

という単語でした。漢字12文字!
第2位は「浴室暖房換気乾燥機」「住宅性能評価書取得」、
第3位は「梁内蔵型戸境壁」です。

ランキングしてどーする?というツッコミは無しで。

どうぞ良いお年を!
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お人柄はつながる [日々の暮らし]

マリス・ヤンソンス氏は11月30日に76歳で亡くなられました。
最期まで首席指揮者を務めたバイエルン放送交響楽団は
来年1月に追悼コンサートを行うことを発表しています。
日時は2020年1月15日水曜日夜(現地時間)です。

https://www.br-so.com/memorial-concert-in-honor-of-mariss-jansons-p24530/

ラジオ放送のBR Klassikでもライブ放送をするそうです。
日本時間では16日木曜日の午前3時過ぎからで、
ラジオ放送自体はインターネットで視聴可能です。
HPによるとライブストリームで動画配信するとのことですが、
日本でも視聴できればと思っています。
ちなみに前日の1月14日はヤンソンスが生きておられれば、
77歳の誕生日となったはずでした。

https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/mariss-jansons-gedenkkonzert-zubin-mehta-100.html

さて、このコンサートの指揮をするのは、あのズービン・メータ氏です。
メータ氏と言えば日本をこよなく愛する指揮者であり、
東日本大震災の直後、多くの音楽家たちが日本から撤退したり
コンサートをキャンセルしたりする中、3月14日には上野の文化会館で
ヴェルディの「運命の力」を指揮。さらに別途
チャリティーコンサートを行っています。お人柄がにじみ出ている
インタビューがあります:

https://www.nbs.or.jp/blog/firenze2011/contents/2011/03/post-8.html

私は今回のヤンソンスの訃報をもって初めて、メータとヤンソンスが
生前に深い友情で結ばれていたことをニュースで知りました。

思い起こせば、2018年にヤンソンスの来日が降板となった際、
すべての代役を務めたのはメータだったのです。しかもメータ自身、
自らの病気明けでした。私も2018年11月の公演を兵庫と東京で観ました。
足取りが非常につらそうな中、それでも笑顔で舞台袖から登壇され、
着席したままではあるもののエネルギッシュに振っていたことに感銘を受けました。

メータも多くの苦労を実は経験しつつ現在に至っています。
それでもそうした苦しみを表には出さず、素晴らしい人格者として
多くの人の尊敬を集めています。メータ氏のお人柄が表れる
ニュースをCBSが数年前に放映していました:

https://www.cbsnews.com/video/legendary-maestro-zubin-mehta-reflects-on-six-decades-of-conducting/

人格者であったヤンソンス。そしてメータ。
お人柄というのはつながっていくのだなとしみじみ思います。
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ヤンソンス・ドキュメンタリー [日々の暮らし]

私にとってずっと精神的支えであり、長年敬愛してきた指揮者
マリス・ヤンソンス。亡くなってからほぼ一か月が経とうとしています。

数年前、You Tubeにドイツのテレビ局が作ったドキュメンタリーが
あったのですが、すぐに削除されていました。しかしまた
アップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=WHwOF7szcX4

美しい音楽とヤンソンスの素晴らしいお人柄が描かれています。
私のようなファンであれば、涙なしでは見られません。

私は大学時代、第二外国語でドイツ語を履修したのですが、
その後サビついてしまったため、ほとんどが理解できず。
それがとても悔やまれます。せめて英語字幕があれば
嬉しいのですが。
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長さより大事なこと [日々の暮らし]

今年、大きな盛り上がりを見せたことの一つにラグビー・ワールドカップが
あります。さほどラグビー愛好家が多くはなかった日本において、
これだけたくさんの人々を魅了したラグビー。今後の発展が
ますます楽しみですよね。

12月18日付の日経新聞スポーツ欄には、イングランド代表の
エディー・ジョーンズ監督のインタビューが掲載されていました。
ジョーンズ監督はかつて日本代表監督を務めたこともあります。

ジョーンズ氏はイングランドが今回準優勝になったことは
残念ではあったものの、日本の躍進は素晴らしかったと大いに
たたえています。イングランドはラグビー発祥国ですので、
「優勝して当たり前」というプレッシャーは想像を絶するほど
強かったはずです。

記事の中には、ラグビーと経営をからめた話もありました。
かつての日本は長時間労働で、多様性もあまりなく、
旧態依然とした経営方法がまかり通っていました。しかし
時代は変わりつつあります。ラグビー日本代表チームのように、
多様性を重んじた組織運営というのはこれからの時代、
必須と言えるでしょう。

「問われるのは時間の長さでなく中身と成果。
長時間労働とハードワークは似て非なるものだ」

このようにジョーンズ監督は述べています。

長さより大切なのは中身、集中力、そしてそこから
生み出される結果だと私自身、感じています。
長いこと漫然と英語の勉強をするよりも、たとえ1分でも
よいから集中して取り組む方が、成果ははるかに大きいはずです。

(日本経済新聞2018年12月18日水曜日朝刊)
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「すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第214回は neck of the woods というフレーズです。

https://www.hicareer.jp/inter/housou/16807.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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いつかは終わる [日々の暮らし]

競泳の池江璃花子選手が退院されたという記事を日経新聞で
読みました(12月18日付)。まだお若いのに大変な病気にかかられて、
さぞつらい日々を送られたことと思います。ご本人の
苦しみはもちろんのこと、ご家族や周囲の献身的なサポートにも
敬意を表したく思います。

記事の中で紹介されていた池江選手の言葉は
とても力強いものでした。過酷な闘病生活についてい次のように
述べています。

「抗がん剤治療で吐き気が強い時や倦怠感もありましたが、
そんな時はとにかく『大丈夫、大丈夫、いつか終わる』と
自分を励まし続けました」

肉体的な苦しみは心をくじけさせてしまうとも言われます。
そうした中、あえて自分を奮い立たせるには勇気と意志と
力強さが求められたことでしょう。

私たちは日々の生活の中で、「大変だなあ」と思うことが
少なくありません。心身ともに疲弊してしまえば、立ち向かう気力すら
出てこないこともあるでしょう。けれども池江選手のこの言葉を
改めてとらえてみると、「いつかは」「必ず」終わる時が
来るのだと思います。決してあきらめずにその「終わり」が
到来することを信じるのが、最大の解決方法なのかもしれません。

(日本経済新聞2019年12月18日水曜日朝刊)
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自分自身を高めるには [日々の暮らし]

過日CNNで放送通訳をしたドキュメンタリー「現代の冒険家:
インゲ・ソルヘイム」は非常に見ごたえがありました。
探検や冒険だけでなく、現在の環境問題に至るまで
幅広いトピックが網羅されていたからです。

ちなみに私はこのシフト日の当日まで、ご本人のことを
知りませんでした。スタジオに到着して当日の担当番組表を
確認して初めてソルヘイム氏の名前を知ったほどです。

限られた準備時間の中で、氏について調べたところ
いくつか日本語のサイトがありました。そのうちの一つに
とても印象的な言葉が書かれていました:

「自分自身を高めるには、とにかく経験を積むことが必要」

説得力のある言葉だと思います。

生きているとついつい無難に、あるいは失敗せずにと
なりがちですが、成功も失敗も含めてすべて自分の糧となり、
それが自分を高めていってくれるのですよね。

不穏な空気が漂う昨今、冒険をしたり勇気を持って未知のものに
チャレンジしたりというのは不安を伴います。

けれども、経験を積み重ねれば積み重ねるほど、
教訓を得て謙虚になり、さらに上へとつながっていくように
私は感じています。
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落とした・ぶつけた・倒した その意味 [日々の暮らし]

せっかちゆえから来るのでしょう。私はそそっかしいことを
頻繁にしてしまうなあと日常生活の中で
よく反省しています。たとえば家事をしている際、
何かを落とす・こぼす・倒すということが
あるのですね。

調理中での例を挙げましょう。食材を落としてしまった場合、
床から拾って床を拭いておかねばなりません。
汁を作業台にこぼして放っておけばカピカピになりますので、
ティッシュを取り出して拭いて、それをごみ箱に捨てて
ということになります(毎日ではありません、念のため・・・)。

あるいは自分自身がどこかに躓いたり、体の一部を
家具にぶつけたりということもあります。
心ここにあらずであるがために、痛い思いを
してしまうのでしょう。ツライと感じるのは
他でもない自分です。

このような状況に直面した際、私は「あ、これは
何かのサインだな」と思うようにしています。
具体的には「目の前のことに集中せよ」という
メッセージと受け止めているのですね。

落としたりこぼしたりというのは、要は自分が目の前のことに
100%心を入れていないからです。手は動いているものの、
頭の中に雑念があるため、体の動きのことを
考えていないのです。

結局、余計作業が増えたり二度手間になったりすれば、
その分、自分の時間とエネルギーが費やされることに
なります。それではあまりにももったいない!

ということで、最近は落としたりぶつけたりという状況に
直面した時は、「集中」を思い出させてもらっていると
とらえるようにしています。
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JACI(日本会議通訳者協会)掲載 [掲載]

このたび2本の原稿がアップされました。
連載中の「柴原早苗の通訳ライフハックス!」
今回は第8回「時間泥棒撃退法」です。

https://www.japan-interpreters.org/news/lifehack-shibahara8/

もう一つ、「放送通訳の世界」
今月は第17回「テレビ同通」というタイトルです。

https://www.japan-interpreters.org/news/broadcast-shibahara17/

どうぞよろしくお願いいたします。
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感激屋 [日々の暮らし]

以前このブログで色々な偶然があることについて書きました。
偶然というのは、本当に思いがけないタイミングで起きます。
もちろん、本人がそうしたことを「偶然」とみなすか
どうかにもかかっているのでしょうね。私のような感激屋(?)は
何でも結び付けてしまいますので、余計「わーい、偶然だ!」
と喜ぶのかもしれません。

たとえば先日のCNNシフトでは、ノルウェー出身の探検家
インゲ・ソルヘイム氏に関するドキュメンタリーを担当しました。
「現代の探検家:インゲ・ソルヘイム」という番組です。

ノルウェーと言えば、ヤンソンスが最初の常任指揮者として
活躍したノルウェー・フィルがあります。しかも
この番組では環境関連の話題もあり、画面に映し出されたのは
ロシアのサンクト・ペテルブルクで開かれたシンポジウムでした。
旧レニングラード時代からヤンソンスが過ごした街であり、
最期を迎えたのもサンクト・ペテルブルクです。これも
偶然といえば偶然ですが、画面に映し出される美しい
街の光景を見ながら、「ここで最期を迎えたのか」と
感慨深いものがありました。

実は訃報の後、私はヤンソンスの生まれ故郷ラトビアに
強い関心が出てきたため、色々と本を借りて読み始めています。
歴史や観光ガイドだけでなく、ラトビア語も同様です。
ラトビア語についての語学書というのはあまりないのですが、
幸い大学図書館に「ニュー・エクスプレス」というシリーズ本があり、
その中にラトビア語もCD付きで配架されていました。

たまたまその本を借りた直後のこと。私の大学授業では
毎週一冊、学生たちに好きな本をグループ内で紹介してもらう
活動をしているのですが、その際にとある学生が
「ニュー・エクスプレス」シリーズを披露してくれました。
私もこのシリーズの恩恵をちょうど感じていたところ
でしたので、これまた偶然に嬉しくなりました。

・・・もっともこのようにしてあらゆるものを「結び付けたがる」
こと自体が私の癖なのでしょうね。車の走行メーターや
時計をたまたま見た際、数字がそろっていたりしただけで
嬉しくなるあたり、要は根っからの感激屋なのでしょう。
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