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一つずつ、一つずつ [日々の暮らし]

通訳業には閑散期と繁忙期があります。交通機関みたいですよね。
忙しいのは春と秋。会議シーズンのピークはこの時期にあたります。
春はとりわけ「指導の仕事」をしている者にとっても
新年度となりますので、何かと立て込みます。
しかもプライベートでは家族も新年度を迎えます。
よって、進級・進学にともなう各種事務手続きや
書類記入などが一気に到来するのです。

秋の通訳ハイシーズンは、そういう意味では少し
良いかもしれません。通訳業「だけ」に専念できるからです。
ただ、注意せねばならないのが、晩秋から冬にかけて。
夏の疲れがたまるころにインフルエンザシーズンが
やってきます。

幸い私は丈夫な体に産んでくれた両親にただただ感謝
しているのですが、体力というのは人それぞれですよね。
同じ家族でも皆が皆、元気はつらつというわけではありません。

体は元気でもそれぞれ悩みに直面していることもあります。
しかも苦しみや悩みというのは主観的なものです。
たとえ人生経験を積み重ねた私から見れば「ま、何とかなるよ~」
と思えるような悩みごとも、まだ若い当人にしてみれば
大問題だったりします。いや、これは年齢の差に限らず、
要は悩みというもの自体が主観的なものゆえ、誰にとっても
本人の悩みというのは非常に大きなものとなるのです。

周囲が悩んでいたり、体調が不調であったりという中、
原稿の締め切りや授業・通訳準備などが自分の手帳にびっしりと
書き込まれていると、それだけでめまいがしそうに
なることもあります。

けれども、「ああ、大変!」と嘆いたところで仕事が
はかどるわけではありません。着手する以外、解決法は無いのです。

女優の大竹しのぶさんが、かつてインタビューで
「一つずつ、一つずつ」と述べておられました。
目の前のことに一つずつ取り組むという意味です。

今年も残りあと20日ほど。一つずつ一つずつ手掛けていき、
忙しさに圧倒されることなく、冷静に丁寧に進めていきたいと
思っています。
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