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諏訪内晶子さんインタビュー [日々の暮らし]

日経新聞の日曜版にバイオリニスト・諏訪内晶子さんの
インタビューが出ていました。1990年にチャイコフスキー
国際コンクールのバイオリン部門で第1位に輝いた諏訪内さんです。

記事を読むと、幼いころからストイックにバイオリンと
向き合い、練習を続けてきたことがわかります。
たとえば小学4年生で出たコンクールで全国優勝を逃したときには
大いに反省し、「時間を有効に使うべく1日の最善の時間割を
自分で作り、毎日その通りに過ごした」と記事には書かれています。

一方、舞台での演奏について、記事を執筆した瀬崎久見子記者は
こう綴っています:

「舞台では一切言い訳はできない。何事もなかったかのように
笑顔で演奏する。」

諏訪内さん自身、30代で色々と苦しい時期を過ごしたそうですが、
そのときについては『どうにもならないことは、
どうにもならないと割り切るようになりました』と述べています。
つまり、逆らえない運命は誰にでもあるのだと
達観したそうです。

通訳の仕事をしていると、やはり通訳現場では「一切言い訳は
できない」と感じます。それまでの自分の勉強、練習、訓練すべてが
当日に反映されるのが通訳の仕事だからです。どれほどプライベートで
大変なことがあっても、自分の体調が悪くても、
「何事もなかったかのように」通訳をしなければいけないと
私自身感じています。

諏訪内さんは、こうも述べています:

「毎日サボりたいと思うんですよ。練習は、自分と
向き合うつらい時間なので」

うーん、ある意味で共感!私の場合、大きな国際会議の際、
「頑張って準備するぞ~~」と意気込み&前向きな気持ちが
ある反面、目の前の大量の資料や課題を見ると、
逃避行動に出たくなることがあります。
「自分と向き合わなければいけないから」なのでしょうね。

(日本経済新聞2019年12月1日)
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