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ブラームス「ハンガリー舞曲」 [日々の暮らし]

先日出かけたコンサートのアンコール曲はブラームスでした。

私はブラームスが好きで、特に交響曲第1番やピアノ協奏曲第1番が
お気に入りです。とりわけピアノ協奏曲第1番の第3楽章が好きで、
それを聞きたいがためにコンサートを探して出かけたこともありました。


「ハンガリー舞曲」もお気に入りの一つです。
今回のアンコール曲はハンガリー舞曲第3番と第1番でした。
第1番はとりわけ有名ですので、誰もが聞いたことがあると思います
(気になる方はぜひ動画サイトで検索を)。

自分が聞き慣れた曲というのは、自分なりの解釈が出来上がって
います。お気に入りの演奏者のものを聞き続けていると、
それが自分にとっての一つの基準になるのですね。
ですので私の場合も、過日のアンコールで耳にした第1番は
それまでの馴染みのものとは異なりましたので、新鮮でした。
そう考えると、音符を正しく弾き、作曲家がスコアに記した
記号や注意書きを演奏者がきちんと従ってさえいれば、
演奏というのはある程度「正解」なのだと思います。

通訳者とある意味では似ていますよね。
辞書を引けば様々な訳が出てきますが、どのような訳語にするか、
どういった構文に仕上げるかはその通訳者次第だからです。

ハンガリー舞曲第1番がコンサートでとても印象的だったため、
帰宅後、動画サイトで色々な演奏家のバージョンを聞き比べてみました。
非常に興味深かったです。

「ここでゆっくりになるの~?」

「音量の差がこれだけあるとは!」

という具合に、発見がありました。

今の時代、動画サイトにはたくさんの曲がアップされています。
自分のお気に入りの曲を聞き比べるのも大いに楽しめます。
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NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]

2019年11月29日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「イタリア 気候変動の授業を義務化へ」です。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n191129.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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追悼:Gary Rhodes [日々の暮らし]

イギリスのセレブリティ・シェフ草分けのGary Rhodes氏が
亡くなりました。59歳でした。近年はドバイを拠点としており、
ちょうどシリーズ番組を撮影した最中だったそうです。
最期は妻のジェニーさんが見守る中、自宅で息を引き取りました。

1998年にギャリーが来日した際、私は通訳する機会を頂きました。
雑誌のインタビューでした。

テレビ画面で見るままのギャリーはインタビュー中も、
それ以外の時も実にエネルギッシュ。料理の話になると
本当に楽しそうに語っていましたね。雰囲気としては
先日「深層ニュース」で担当したイアン・ブレマー氏のような
エネルギーを持つ方でした。

普段私は通訳業務の際、たとえ相手が著名人であっても
サインを頂くことは控えています。
ところがこの日はギャリーの方からわざわざ
カードにサインをして下さり、"Happy Cooking!"との
ひと言を添えて私に手渡してくださいました。
思いがけないサプライズで嬉しかったですね。

あれからずいぶん年月が経ち、ギャリー自身も
イギリスのレストラン業界から少し距離を置き、
近年はドバイでレストランを経営していました。

先日CNNのシフトに入っていた際、待機中に
ドバイ特集の予告が流れていたのですが、
それにギャリーが映っています。
久しぶりに見たギャリーの姿に「今も元気に
活躍されているのね」と安堵したばかりでした。

https://www2.jctv.co.jp/cnnj/introduction/?id=416

今まで元気であられた方が、突然この世界から姿を
消してしまう。遺された家族の思いはいかばかりかと
思います。

ITVのニュースはこちらです:

https://www.youtube.com/watch?v=4WSS57McLko

RIP Gary ...

Gary.jpg
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ひと言 [日々の暮らし]

日々の生活の中で何気なくかけられた言葉が
何年たっても心に残り、思い出すたびに励まされることがあります。

たとえばずいぶん前のこと。親しかった友人を亡くした際、
仲の良かった友人が「しっかりね」と言ってくれました。
当時はまだ電話の時代。受話器の向こうの彼女が口にした
「しっかりね」には心がこもっていました。
ショック状態にあった私はその一言で「あ、そうだ、今は
私自身がしっかりしなければ」と目が覚めた思いでした。
本当に救われたことを覚えています。

一方、保育士さんの一言が印象的だったこともありました。
イギリスで長男を出産後、夜泣きの激しさに疲労困憊だった
時期です。寝不足による体力の消耗、そしてBBC初の
産休・育休を取得こそすれ、日々の同時通訳をしていなければ
実力が落ちていくという焦りが当時の私にはありました。

自宅で小さな赤ちゃんと二人きり、しかもよく泣く!!というのも
こたえました。

そこで出かけたのが、近所の保育園で実施されていた
プレイグループでした。

「バウワウバウワウ」と喃語を話し始めた息子に対して
そのベテラン保育士さんは、"Did you!?"と嬉しそうに
大げさに述べたのです。息子の前に座り、息子の目を見て
"Did you!?"と言ったのは、日本語にするなら「そうなの~!?」
といった感じでしょうか。赤ちゃんに対してどう反応すべきか、
あの一言とあの時の状況は今でも目に焼き付いています。

私はもともと大人数で行動するよりも「お一人様」志向です。
大勢で楽しくするのも人生にとって喜びをもたらしてくれるとは
思うのですが、こうした昔の一言や光景を時々思い出すと、
たとえ一人で行動しているときでさえ、とても嬉しく
幸せな気持になります。生きる勇気が出てきます。
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思いを寄せる [日々の暮らし]

普段何気なく見たり聞いたりしていることも、「他人事」ではなく
「自分事」としてとらえてみると親近感がわきます。
たとえば私の場合、世界のニュースを通訳する際、その国に注目します。
そしてそこに知り合いや友人がいるならば、その人のことを思い描くのです。

たったそれだけのことなのですが、遠く離れた国の話題で
あっても、その人の顔を思い出すだけでそのニュースは
私にとって他人事ではなくなってきます。

近年の例ではイラク、イラン、ケニア、南アフリカや
香港が挙げられます。留学時代に仲良かった友達や、幼少期に
オランダやイギリスの小学校で遊んだクラスメートなどが
います。今では連絡が途絶えてしまっていますが、
イラク情勢が不安定な昨今ではその子のことが気になりますし、
香港の抗議行動の映像を観るたびに、留学中に仲良くしていた彼女は
どうしているだろうと心配になります。

私はFacebookなどのSNSをしていないため、今となっては
連絡をとる手段がありません。でも思いを寄せることで
せめて祈りのような形になればと考えます。

ちなみにニュースだけでなくナンバープレート(車)も同様です。
遠くの地名のプレートを見た際、その県・地域に
親戚や知り合いがいればその人のことを思い出すようにしています。

しばらくご無沙汰していたり、もはや連絡不能の相手であったと
しても、思い出すだけで心がほっこりします。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第421回がアップされました。
タイトルは『やめるのも勇気、復活させるのも勇気』、
書籍紹介では「つづくをつくる ロングライフデザインの秘密」
(ナガオカケンメイ、西山薫他著、日経BP、2019年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/16662.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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方角の付け方 [日々の暮らし]

日本国内で唯一、東西南北を駅名に付けている場所があります。
浦和です。北浦和、南浦和、東浦和、西浦和だけでなく、
浦和、中浦和、武蔵浦和(以上JR)、浦和美園(埼玉高速鉄道)の
合計8駅です。今、ネットで調べたところ、日本国内どころか
世界唯一なのだとか。

方角を付けた駅名は世界各地にありますが、
地名の前なのか後なのかが個人的には気になります。
と言いますのも、浦和の場合、東西南北を駅名の前に
付けますが、学校名は後ろに付いているからです。
たとえば県立浦和東高校(日本代表GK川島選手の母校)、
県立浦和北高校(歌手NOKKOさんや俳優・勝村政信氏の母校)
という具合です。混乱しそう・・・。

一方、イギリスの駅名も方角の付け方においては
ケースバイケースのようです。たとえば地下鉄駅の
Clapham SouthとClapham Northは後ろに付きますが、
North WembleyやSouth Kensingtonなどは前です。
理由をネットで調べたのですが、今一つ見つかりませんでした。

ところで2年前のロンドン旅行の際、Clapham South駅の地下深くにある
防空シェルターを見学しました。London Transport Museumが
主催するツアーです:

https://www.ltmuseum.co.uk/whats-on/hidden-london/clapham-south

第二次世界大戦中にはドイツによる空襲から市民を守るための
シェルターとしてここは使われました。終戦後、労働不足を補うべく
イギリスはカリブからの移民を大量に受け入れましたが
受け入れ用施設が不足してしまったのです。そこでこの地下シェルター内に
ベッドを沢山並べて一時滞在施設としました。
また、1951年にサウスバンクで行われたエキスポでは
ホテル不足が見込まれたため、このシェルターをホテル代わりにという
案もあったそうです。

英語をやっていて良かったなあと思うことは色々な場面で
あるのですが、こうしたウォーキングツアーに参加して
歴史を知ることができるのも私にとっては喜びです。

とは言え、ニュース英語と異なり、ガイドさんの話は
もっぱら口語表現。しかもイギリス的ユーモア満載!
もっともっと理解できるようになりたいです。

・・・そして今日も浦和からロンドンまで「飛び」ました!
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カップスリーブ [日々の暮らし]

デザインや素材など、外出先で私は色々なものに惹かれています。

たとえば店内のインテリア。
テーブルや椅子、ライトなどそのお店ならではの趣向が
表れていると嬉しくなります。
お皿やナイフ、フォークなどにも注目です。デザインや
持ちやすさ、肌触りなど、作り手の思いがトータルに
表現されていると感じます。

ロゴやフォント、色なども眺めるのが好きです。

「なぜこのような柄になったのかしら?」
「スタッフさんの中でも異なる色のエプロンなのは、どうして?」

という具合に、あれこれ想像しています。

先日注目したのは、カフェのテイクアウトで付いていた
カップスリーブです。通常は茶色い厚紙が多いのですが、
今回は生まれて初めて透明ポリエチレンの素材を手にしました。
突起が出ていて何ともフシギな触り心地です。

調べてみると、ネット通販で数千枚単位で買えるようです。
商品説明によると、この突起はエンボス加工であり、
透明であるからこそ「大切なブランドデザインを隠しません」と
ありました。なるほど!

9月に出かけたロンドンやアムステルダムでは、レジ袋を
始めとするプラスチックの使用がだいぶ控えめになっていました。
これからの日本でもその動きは顕著になることでしょう。

そうした中、このカップスリーブは何となく捨てるのが惜しく、
今なお私の机の上に鎮座しています。

何かに再利用できないかしら?
さりとて家の中で紙コップを使うわけでもなし・・・。

と思っていたところ名案が!

通訳現場での利用です。同通ブースでは複数の通訳者が
同じテーブルを使い、スタッフさんが差し入れてくださる
ミネラルウォーターが置かれています。資料なども置かれると
ボトルが紛らわしくなってしまいます。そこでマイボトルとして
使おうと考えました。

国際会議の同時通訳というのは非常に緊張するのですが、
このスリーブを早く使うべく、次の業務が楽しみです。

ところでカップスリーブの英訳を調べたところ、
coffee cup clutch/holderといった表記を発見。
clutchは「つかむこと、つかむ装置」という意味です。なるほど~。
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質問の仕方 [仕事]

国際会議の同時通訳というのは、何度携わっても私の場合
緊張します。放送通訳も同様です。ただ、私自身
「緊張するのは構わない。必要以上にアガらなければそれでよし」と
自分に言い聞かせています。適度の緊張感があった方が
集中できると考えているからです(こじつけ?)。

会議通訳の場合、事前に原稿や関連資料をいただけることもあり、
その場合は予習がしやすくなります。
自分なりに単語リストを作ったり、登壇者の情報を
あらかじめ調べて関連書籍や動画をリサーチできます。
それだけでも本当に助かります。

一方、緊張度が高まるのが「質疑応答時間」。
聴衆からどのようなお尋ねが出るかわからないからです。

私にとっての理想の質問は以下の通りです:

1.質問項目がコンパクトにまとまっていること
2.自分の意見を長々と述べていないこと
3.質問数を3つ以内に絞ってあること
4.主語と動詞がはっきりしていること

このような感じです。

一方、今まで難儀した質問としては、

1.質問タイムなのに自分の経歴や意見を延々と語るケース
2.主語や動詞が不明瞭
3.一つの質問を解答してもらった後もさらに質問する

といったところでしょう。

11月18日月曜日朝刊の日経新聞に、池上彰氏が
次のように記していました:

「シンポジウムでの質問は『できるだけ短く、
わかりやすく』が肝心です。ほかの質問希望者と
時間を分け合う意識は大事なマナーです。」

通訳者からもこれを切にお願いできたらと思います。
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バーミックスへ [日々の暮らし]

昨日の続き、フープロのお話です。

結局棚にしまい込んでしまったフードプロセッサー。
使うたびに「重たいなあ」と思いつつ、でも他に
しまい場所・置き場所もないため「あぁ重い~」と
つぶやきつつ、その都度取り出しては使っていました。

ところがそれすらしんどくなってしまい、
かつてフープロでお世話になったスライスやみじん切りも
結局まな板の上でおこなうことに。
「重いしパーツを洗うのも大変だし、これなら
手早くまな板でやってしまった方が楽かも」
と思い始めていました。

購入当初、ケーキ作りの粉混ぜで使っていたフープロ
ですが、これもまた普通にボウル、粉ふるいと
へらで取り組んだ方が早いと思うようになりました。
こうしてますますフープロの出番が激減。

ところが、「ベイクオフ」で観て以来すっかりファンになった
Mary Berryの別番組を観ていたところ、バーミックスが
出てきました。ポタージュスープを作るという回でした。
お鍋に入れてスイッチをいれるだけで、あっという間に
ポタージュができます。しかも洗うべきパーツは
刃の付いた下の部分だけ。これはラクそうです。

というわけで先日バーミックスを購入。
実はずいぶん前にバーミックスを使ったことがあったのですが、
私の使い方が悪かったのか、お鍋の底を傷だらけに
してしまい、敬遠していたことがあります。
けれどもせっかくですので、second chance(?)とばかり
入手。試してみたところ、本当にラクで、以来
我が家の夕食にはポタージュが出る頻度が増えました。

家電もライフステージや置かれた自らの環境など、
色々な要素で変化しうるのでしょうね。
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