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今こそ美しいものを求めて [日々の暮らし]

紙の新聞を今なお愛読しています。メリットは色々
あります。思いがけない記事に出会えること、
自分が興味を抱いていなかった分野に触れられること
などです。一方、私が日ごろ携わるニュースの場合、
これも一種の「連続ドラマ」のようなものです。よって
世界の話題に日々触れているだけで、全体像を
把握しやすくなると感じています。

紙新聞の中でも私が好きなページはコンサートや旅の広告です。
日経新聞の夕刊ではロックやポップス、クラシック音楽の
コンサート特集が掲載されます。見開き2ページにわたり、
色々なアーティストや芸術家の話題が出るのですね。
美術展も同様で、こちらも月1回、主要な美術館の
展示会リストが載っています。割引券がついていることも
あります。

ただ、ここ数週間はコロナウイルスのニュースばかり。
コンサートも美術展も中止・延期となっています。
それでも初夏のコンサートや美術展情報は出始めているのです。

こうした広告や記事を見た私は、つい最近までこう思っていました。

「このような案内を今やったとしても、コロナが終息
しなければ、またキャンセルでしょ?」

要は冷めた見方をしていたのです。

「今の段階でそうした情報をチェックしたとて、いずれ
キャンセルになれば失望感も大きくなってしまう。
だから、今から期待を高めすぎるようなことはやめよう。
こうした広告も以前のように熟読しなくて良いや。」

しばらくこうしたアプローチでいました。

けれども最近になって改めて気づいたのです。
このままでは心の潤いが枯渇してしまうのだと。

よって、またじっくりと眺めるようになりました。

世の中がどれほど大変な状況であっても、心やアタマの中は
自由でいて良いはずです。

美しいものを見てうっとりする。
世界中が大変な状況だけれども、せめて自分の気持ちは穏やかな
状態にさせよう。

これは人間に許された自由だと思うのです。

不安な時代であるからこそ、あえて暗いニュースから距離を取る。
写真集や美しい映像を見る。楽しい映画を鑑賞する。

そうすることで、気持ちまでコロナに負けないようにしたいと
思っています。
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