CMに注目してみる

TBSニュース（CATVで視聴できます）で毎朝放送される
アメリカのCBS Evening News。私は月に数回、このニュースの
放送通訳を担当しています。30分の長さを一人で通訳します。
ブースに入るのは自分一人だけですので、とにもかくにも
30分間ひたすら同時通訳をし続けます。変な話、途中で
咳き込んだりお手洗いに行きたくなったりというのが一切できない
という、なかなかスリリングな（？）業務です。

それはさておき、私がこの番組で楽しみにしていることがあります。
ニュースそのものも好きなのですが、合間に流れるCMが密かな楽しみなのです。
この番組は途中で3回ほどCMが入り、その間、日本サイドでは
TBSのニュースが流れます。一方、私の目の前に映し出されるのは
現地からの映像です。つまり、向こうのCMがそのまま流れるのですね。

CMを改めて見てみると、興味深いことに気づかされました。
と言いますのも、なぜか「薬のCM」がとても多いのです。
風邪薬、胃薬、抗鬱剤を始め、湿布薬までありました。
ちなみに湿布薬は日本のサロンパス。最後の「♪ヒサミツ」も
そのままjingleとして流れていました。

他にも住宅ローンのCMが目立ちました。ということは、
アメリカでは現在、住宅市場に活気ありということなのかもしれません。

日本の地上波を翻って見てみると、ゲームやスマホ関連CMが
目立つように思います。動画サイトの方がむしろ最近は
バリエーションのあるCMが多いような印象です。

広告というのは時代を反映しますよね。しかもターゲットが
誰なのかによって絞り込まれてもいます。
これを機にマーケティングや広告市場にも興味が出てきています。