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小さなものにも注目 [日々の暮らし]

先日、早朝シフトを終えた際、「ほんの少しだけ
寄り道したいなあ」と思い立ちました。
さりとて世の中はコロナ状況。あまり人の多い所へ行くのも
躊躇してしまいます。朝食が午前4時だったこともあり、
空腹も覚えていたため、カフェへ行くことにしました。

向かったのは銀座です。スタジオのあるオフィスから
てくてく歩いていくと50分ほどで到着します。
幸い冬晴れで青空も見えていたことから、運動もかねて
歩いて行くことにしました。もっとも、この日は北風が
とても冷たい一日ではあったのですが。

途中、通帳記帳や買い物なども済ませ、事前にチェックしていた
カフェへ。そこは1947年創設という老舗の「洋菓子舗ウエスト」
というお店でした。数週間前にやはりレトロな「パウリスタ」に
出かけて以来、「禁煙で落ち着ける昭和カフェ」に興味が
沸いていたのです。

ウエストは銀座の目抜き通りにあるのですが、通り沿いに
見えるのはケーキ販売用のカウンターだけです。
しかし実はその隣に細めの扉があり、そこを入るとカフェになって
いるのですね。意識していないと通り過ぎてしまいそうな
たたずまいです。

入ってみたところ、そこはまさに昭和レトロ。しかもかなり
昔の雰囲気です。たとえば椅子一つを取ってみても、
背もたれの一番上の所に白い横長のレースが付いているのです。
椅子の生地もビロードのような感じ。子どもの頃に遊んだ
「リカちゃんマンション」にこういった家具があったなあ
と懐かしくなってしまいました!

さらに周囲に目を向けると、美しいピンクのスイートピーが
テーブルに生けてあります。ミニ生け花という感じで
ちゃんと剣山も使われていました。一方、壁には
パリのノートルダムを描いた油絵など、ヨーロッパの
空気が感じとれます。店内にはクラシックのCDが流れており、
大好きなバッハのピアノ曲というのも嬉しかったですね。

さて、注文したのはアールグレイ・ティーとアップルパイ。
パイは温めてくださいました。紅茶のカップ正面には
「楽譜を眺めながら指揮棒を振る小さな男の子」の絵があります。
これがウエストのロゴマークなのですね。なるほど、
それでクラシック音楽が流れていたのでしょう。

白を基調とした壁。黒いユニフォームに白エプロンという
レトロなスタッフさんの衣装など、昔懐かしの雰囲気を
たっぷり味わえたひとときでした。小さなことに
注目するだけで、同じ長さの時間も充実してくるように思います。
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