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[マル秘]展 めったに見られないデザイナー達の原画」 [日々の暮らし]

2月11日の祝日に、六本木のミッドタウンで美術展を
観てきました。「[マル秘]展 めったに見られないデザイナーたちの原画」
というタイトルです。21_21 DESIGN SIGHTという、
初めて出かけたミュージアムでした。ちなみに読み方は
「トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト」だそう。
流線型の美しい建物を設計したのは、あの安藤忠雄氏です。

この展覧会を知ったのも偶然でした。確かどこか別の
美術展に出かけた際、ラックにあったチラシを頂いたことを
記憶しています。そのチラシのデザインにどーんと
掲載されていたのが、あのヤクルトの容器。ただし
印字はされていません。あの容器だけ見れば、ヤクルトと
わかるのですよね。本展では日本を代表するデザイナーたちの
仕事ぶりを見ることができ、素晴らしい内容でした。

もっともこの日は祝日とあり、かなりの混雑。すべての
ガラスケースを見るには人をかき分けねばならず、
人混みニガテの私にとってはなかなかチャレンジングでした。
結局、空いているケースの方だけしっかり観た次第です。

中でも魅了されたのは、手描きのスケッチやノートなどです。
特にアーティスト・鈴木康広氏のアイデアノートが圧巻!
ずっとツバメノートを使い続けており、その数は数百冊に
のぼるそうです。ツバメノートとのコラボ商品もショップには
ありました。ツバメノートと言えば、中学時代に私の友人が
大ファンだったことを思い出します。装丁が真面目なノート、
という印象で、このノートを開くと字を丁寧に書きたくなる、
そんな思いを抱いた15歳の自分を思い出しました。

もう一人、キュレーターの新見隆氏のコレクションも素晴らしかったです。
美術展のチケットや様々なグッズなどを「デザイン」という
観点からとらえ、それを大事に保管なさっていたことが
わかります。嬉しかったのは、KLMオランダ航空が機内で
配るデルフトブルーハウスや、お砂糖の袋まであったこと!
きっとオランダにいらした際、搭乗されたのでしょうね。

ちなみにもう一つ私が注目したのが、ギャラリーのスタッフさん達が
来ていた黒いシャツ。制服ではあるのですが、実はこれも
ショップで売られていました。プリーツ型のシャツです。
デザインはISSEY MIYAKEでした。これも美しかった!!

この企画展は3月8日まで開催中です。ご興味のある方はぜひ:

http://designcommittee.jp/maruhi/
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通訳しつつも、つい気になる車たち [日々の暮らし]

中国の武漢で発症したコロナウィルス。患者数が
増えており、気になるところです。1月27日の放送通訳では
コービー・ブライアント選手死去のニュースがトップでは
あったのですが、その一方で、コロナウィルスの話題も
伝えていました。中国では急ピッチで新たな病院建設が
進んでいる、というニュースです。

画面に映し出されたのは、ショベルカーやブルドーザーが
大量に投入され、病院建設に向けて作業を進めている様子でした。

私は以前から画面に「車両」が出てくると、ついつい
メーカーをチェックしてしまいます。たとえばアフリカの
ニュースやドキュメンタリーで車が登場すると、
「お~、トヨタ!」という具合に確認するのですね。
アメリカであればもちろん米国の車が多く、
ヨーロッパは韓国車が少なくありません。
そのような感じで、どこのメーカーなのかついつい
見入ってしまうのです。通訳内容そのものがおろそかに
ならないように、というのはもちろん大前提ですが・・・。

さて、武漢で進められている病院建設。
ショベルカーなどを見てみると、KOMATSU、SUMITOMO、
KUBOTAなどのロゴが見えます。いずれも日本のメーカーですよね。

一方、初めて見る名前もありました。
「SANY」です。

サニー??

気になったので調べたところ、中国の「三一重工」という会社でした。
中国ではここ数十年、大幅な経済成長があり、それと共に
建設ラッシュが続きました。それを支えたのが三一重工の重機です。
中国国内からやがて海外へと展開し始め、
今では日本の重機メーカーに並ぶ勢いとのことが
ネット上では書かれていました。

「ひょっとして子ども向けミニカーもあったりして」

と思い、検索したところ、オークションサイトで発見!
SANYのクレーン車、6900円からの落札価格だそうです。
面白い~~。
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NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]

2020年2月20日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「南極で最高気温18.3度を観測」です。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n200220.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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タイマーでもうひと踏ん張り [日々の暮らし]

仕事から帰ってきた直後というのは、誰にとっても
ホッと一息つけますよね。「ふう、ようやく帰ってきた」
という安ど感があることでしょう。私の場合、早朝の放送通訳シフトで
あれば、往路・復路ともにラッシュを避けることができますので
ありがたい限りです。が、いかんせん、起床が午前3時半ですので
いくら午前中に帰れたとて、眠気でボーっとしてしまいます。

そうした状況で玄関のドアを開けて自宅に入り、
カバンを下ろせば何となくデレッとしたくもなります。

けれども、ここが踏ん張りどころです。たとえば
駅で降りてからスーパーで食材を買ってきたときなど、
手洗い・うがいを済ませたら早めに冷蔵庫に入れなければ
なりません。そしてもちろん、仕事道具などもいったんは
カバンから出す必要があります。

ここで「ま、あとでやればいいか」と思ってしまうと
どんどんズルズルしてしまいます。そこで私が重宝しているのが
キッチンタイマーです。帰宅したらまずはタイマーを5分かけるのです。

「よし、この5分間だけ集中して荷解きをしよう!」

このように思うと、タイマーのチカラは凄し。何となく
やる気が出てきます。私の場合、タイマーが鳴るよりも
早く終えられればラッキーと思うようにしています。

たったこれだけのことなのですが、5分間だけもうひと頑張りしたら
少しリラックスタイムを自分に許しています。
そうすることで、帰宅直後の作業も
スムーズに取り組めるようになった気がしています。
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流行は変わる。そういうもの [日々の暮らし]

先日、とある食材店で買い物をしたときのこと。
レジでお会計をしようとすると、「レジ袋の代わりに
紙袋の提供も可能」という旨が書かれた紙が貼られていました。
このところプラスチックを避ける動きが色々なところで
見られていますよね。それを反映したものです。

でも、ふと考えてしまいました。と言いますのも、
確か数年前は紙の無駄遣いが叫ばれ、コピー用紙も
リサイクル系になりましたし、店頭での紙袋も
避けられる時代があったからです。
書店のブックカバーも下火になりましたし。

ということは、昨今のプラスチック回避で再び
紙がメインになることも考えられます。書店であれば
ビニール袋には入れず、ブックカバーだけで手渡し、ということも?

一方、周りを見渡してみると、まだまだ削減できるところは
あるかと思います。たとえばオフィスの給湯器脇にある
プラスチックカップやマドラーもそうです。
一杯分の個包装インスタントコーヒー、
個包装されたスイーツも同様です。便利であるということは、
その分資源が使われているということになります。

ちなみに万年筆のカートリッジなども同様ですよね。
私が子ども時代に過ごしたイギリスではまだインクの大瓶を
持参し、インクが切れるたびに吸い上げるという方法がとられて
いました。日本のように鉛筆書きが許されず、清書は
すべて万年筆というのがイギリスの学校のルールだったのです。

当時の学校では、机の上にインク壺用の穴がありました。
このインク用の穴は英語でink wellと言います。私が当時
使っていたような机がオークションサイトに出ていました:

https://www.ebay.co.uk/itm/antique-double-school-desk-with-Ink-Wells/283607240162?hash=item42084f0de2:g:URsAAOSwvMddc-lt

これが今やビンテージもので2万円弱の値が付いているとは!!

何はともあれ、時代と共に価値観は変化していきます。
今やプラスチック削減が大きなキーワード。その代替品を考える上では
やはり多少の不自由さも求められると思います。

時代の流れと共に価値観は変わる。そういうものなのでしょう。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第432回がアップされました。
タイトルは『歩く・探す・直感を信じる』、
書籍紹介では「異名・ニックネーム辞典」
(杉村喜光著、三省堂、2017年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/17120.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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信用金庫 [日々の暮らし]

先日、文京区へ所用で出かけた際、ふと注目したものがあります。
今日のテーマは「信用金庫」です。

信用金庫は「明鏡国語辞典」で引くと次のように
定義づけられています:

「中小商工業者を対象とする共同組織の金融機関。
一定地区内に居所・事業所をもつ者、またはその地区内で
勤労に従事する者が会員となって出資する。」

ちなみに英和辞典にいはcredit association / credit union /
shinkin bankなどといった訳語が出ています。

さて、私が注目したのは、信用金庫の名前です。
私が訪れたあたりでは「瀧野川信用金庫」をいくつか見かけました。
ちなみに名称の「瀧野川」の「たき」は「瀧」ですが、
北区の地名は「滝野川」なのですよね。
「たきのがわ=北区」ということを知らないと、
今一つ地名だけではどのあたりが本部の信用金庫なのか把握できません。

ちなみに「城南信用金庫」は東京の城南地区を対象としており、
「城北信用金庫」は荒川区に本店があります。
埼玉県内では川口信用金庫、青木信用金庫を始め、
意外とたくさんあります。

なお、Wikipediaで「日本の信用金庫一覧」を調べると、
数百件も出てきました!それぞれの名称を見てみても
土地勘が無いとどこの信金かわかりません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BF%A1%E7%94%A8%E9%87%91%E5%BA%AB%E4%B8%80%E8%A6%A7

とはいえ、こうしたローカル色があればあるほど、私など
地図好きということもあり惹かれます。

そう言えばイギリスにもbuilding societyという地元色の濃い機関があります。
これは「住宅金融組合」と訳されています。
もとは住宅購入や改良のために融資を行っていました。
現在では銀行業務も行っています。このbuilding societyも
ローカル色豊かです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Building_society#List_of_building_societies
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小文字さがしから放浪 [日々の暮らし]

先日、仕事を終えて近くのビルに入ったときのこと。
ビル名の英語に目が行きました。
よーく見ると、ビル名自体は大文字で書かれている中、
一文字だけ小文字でした。具体的にはSOUTHのuだけ小文字なのですが、
サイズは大文字と同じだったのです。

実はこのような大文字・小文字のミックスは他にもあります。
有名なものではセブン・イレブン。
ELEVENのNは大文字ではなく、小文字のnです。
単にデザイン的な理由なのかと思いきや、調べたところ
以下の説明がありました:

https://news.allabout.co.jp/articles/d/53614/

諸説あるようですが、「数字でない固有名詞を登録する」という
意図があったようですね。

他にもサントリーのuとnがやはり小文字ですし、
シェーバーのBRAUNもnが小文字となっています。
iPodやiPhoneもiが小さいですよね。
うーん、そうなると対象となるのはiとuとnぐらいなのかしら?

一方、日本語の表記についても少々。

Canonはカタカナでは「キヤノン」。
「ヤ」は大きい「ヤ」です(キャノンではありません)。
一方、スイスのチョコレートLindtは日本では「リンツ」と
言いますが、英語では「リント」でした。証拠(イギリスのCM)↓

https://www.youtube.com/watch?v=cFB0XBV6JdU

・・・ここで終われば良いものを、さらに気になって今度は
ケロッグ(シリアル会社)まで調べてみました。
日本では「ケロッグ」ですが、英語ではKellogg'sまでが固有名詞。
よって、たとえば"Kellogg's is helping to address the
worldwide issue of food security"などといった文章も見つかりました。
アポストロフィ・エスまでが名詞なのですよね。

https://www.kelloggs.co.uk/en_GB/our-story/feeding-people-in-need.html

イギリスで放映されたKellogg'sのテレビCMはこちら。
10分ほどありますので、お時間のあるときにでもどうぞ:

https://www.youtube.com/watch?v=Las0rTGqpfQ

またもや「小文字さがし」から放浪してしまいました!
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岡崎選手のことば [日々の暮らし]

日経新聞の夕刊に岡崎慎司選手がコラムを連載しています。
サッカー日本代表選手として、また、数年前にはイングランドの
レスターでリーグ優勝を経験し、現在はスペインの
ウエスカに所属しています。

2月5日水曜日の文章も、これまた読みごたえがありました。
以下、印象的だった箇所を引用します。

*「しっかり練習し、実力をつければ、
どこへ行ってもやれるようになる。見ている人は必ずいる」

→これは岡崎選手が先輩から言われた言葉で、今なお
大切にしているフレーズだそうです。

*「試合に出たい、試合に勝ちたいという欲が出すぎると
イライラ、ストレスは増える。」

→これは仕事でも日常生活でもそうだと個人的には思います。
周りを見渡してみても、ギラギラしている人より、
控えめな人の方がなぜかスポットライトを浴びたりしています。

*「『うまくなりたい』『サッカーが好きだ』という根底に
あるべきものにフォーカスする」

→英語も同じです。通訳しかり。

*「チャレンジし続けることでしか、うまくはなれない」

→要はhowよりもhow muchです。トライするのみ。

スポーツ選手の言葉というのは、こうして私の場合、
英語学習・通訳訓練に応用できるので、とてもありがたく思います。

(「岡崎慎司 満身創意」日本経済新聞2020年2月5日水曜日夕刊)
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東洋のマンチェスター [日々の暮らし]

まったく知らずじまいで今まで来たのですが、かつて
大阪は「東洋のマンチェスター」と呼ばれていたのだそうです。
「天下の台所」は聞いたことがあったのですが、
「東洋のマンチェスター」は初耳。
たまたま日経新聞の文化欄を読んでいたところ、
その文字が目に入ってきました。

2月3日から始まった「なにわの街角 十選」というコラム。
第1回目は大阪で1936年に発行された「大阪案内」が
紹介されています。

執筆した大阪大学の橋爪節也教授によると、
大阪は645年の大化の改新で遷都されており、
京都や奈良よりも古い都だったのだそうです。

このページはカラー印刷なのですが、掲載されている「大阪案内」の函
(ブックケース)には、大阪の市章およびエッフェル塔を
意識した通天閣が描かれています。当時の大阪は
パリも念頭に入れていたのだそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO55086250R30C20A1BC8000/

(あ、でもこの記事、もしかしたら有料会員限定かも・・・)

なお、大阪の市章が独自の形ゆえ気になって調べたところ、
これは船の通路を示すため、水中に建てられた杭だったのですね。
これを「澪標(みおつくし)」と言います。

https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000010271.html

こちらも初めて知りました!

・・・ちなみに「澪つくし」って沢口靖子主演のNHK連続テレビ小説の
タイトルで、固有名詞だとばかり思っていました!

https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010309_00000

こちらは舞台が千葉県銚子です。

(日本経済新聞2020年2月3日月曜日朝刊)
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