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大坂なおみ選手のことば [日々の暮らし]

テニス4大大会の全豪オープン。
今年はオーストラリアの山火事が懸念される中、
メルボルンで2月2日まで開催されました。

当初躍進が期待されていた大坂なおみ選手は惜しくも
3回戦で米国のコリ・ガウフ選手に敗れています。
今年の全豪はセリーナ・ウィリアムズやシャラポワなど、
ベテラン選手も早々に敗退する番狂わせがありました。
勝負の世界には「絶対」という言葉がないことを
改めて感じさせます。

少し前の新聞ですが、ガウフに敗れた大坂選手のことばが
印象的でしたので、ご紹介します。

「真のチャンピオンは100%の状態じゃなくても勝てるけれど、
いまの私にはまだ出来ない。時間をかけて学ぶしかない」

私はスポーツ選手のインタビューが好きで、自分の仕事に
あてはめて考えることがあります。上記のことばも
通訳業界において該当します。大ベテラン・プロの通訳者は、
たとえ体調が今一つであったとしても、お客様が満足してくださる
ような通訳パフォーマンスを発揮できるのです。
それができない段階というのは、練習・鍛錬不足、さらに
体調管理の不備など、すべて自分に責任があります。
大坂選手の言う通り、「時間をかけて」習得するしかないのです。

「人生はテストの連続。勝ちよりも負けからの方が多くを学べる」

とも述べた大坂選手。私も、「ああ、今日の通訳は
イマイチだった」と敗北感で猛反省するときの方が
多くを学んでいるような気がします。

(日本経済新聞2020年1月25日土曜日朝刊)
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