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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第392回がアップされました。
タイトルは『転んでもただでは起きるまい』、
書籍紹介では「魔法の鍋帽子」(婦人之友社編集部著、
婦人之友社、2012年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/15142.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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weeping [英語]

駅のラックに置いてあるフリーペーパー。
見つけてはせっせといただき、「紙上・旅気分」を
味わっています。

先日いただいたのは「ふくしま ほんものの旅」
2019年春号です。福島県観光復興推進委員会が
発行しています。

春というだけあって取り上げられていたのは「桜」の話題。
会津エリアの桜が見事でしたね。桜ゆかりの
スイーツの写真を見ると、どれもおいしそうです。

よく見ると、英語表記もありました!
そこで初めて目にしたのがweeping cherry blossomという語。
日本語の「しだれ桜」です。初めて知りました。

weepは「涙を流してしくしく泣く」「嘆き悲しむ」
という意味です。語源は古英語のwepan(悲しむ)から
来ています。weepには「泣く」だけでなく、
「樹木がしずくをしたたらせる」という意味もあります。
よって、「しだれ桜」はweeping cherry blossomと
なるのですね。

「ジーニアス英和辞典」にはweepingが見出し語に
なっており、形容詞では「(枝が)垂れさがる、しだれる」、
名詞では「泣くこと、泣き声」と出ています。
weeping willowは「シダレヤナギ」と紹介されていました。

ところで「泣く」は英語で以下があります
(ジーニアス英和辞典より):

cry: 声を上げて泣くという一般的な語
sob: 息を詰まらせながらなく
weep: 書き言葉。涙を流してしくしく泣く。
泣き声よりも涙を流すことに重点。

なお、weepをオックスフォード類語辞典で引くと、
あるわあるわ!shed tears、sob、whimper、lamentなどなど
沢山出ていました。類語辞典、面白いですよ。
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ホテル食パン [英語]

ベーカリーでパンを選んでいると、様々な名前のパンに
出会います。私が子どもの頃のパン屋さんと言えば、
あんぱん、メロンパン、クリームパンにコッペパンを始め、
焼きそばパンなどもありました。その後、
ペストリー、デニッシュ、マフィンなどおしゃれな名前の
パンも普及してきたのですよね。

中でも日本独自なのではと思うネーミングに「イギリスパン」
「ホテル食パン」があります。

イギリスパンは日本ならではの名称です。
イギリスではWhite Breadに相当します。
日本のイギリスパンは、上の部分が山形になっていますよね。

一方、「ホテル食パン」はネットで調べたところ、
「ホテルで出されるような風味の食パン。バター、卵、
乳製品を多く練りこみ柔らかく仕上げて高級感を持たせている」
とHatena Keywordには出ていました。高級パンですので
値段も少し上がります。ホテルブレッドとの名称で
販売しているお店もあります。
こちらに詳しく出ていました:

http://www.kohikobo.co.jp/papa/diary/7507/

こうした名称の由来や日本独自のトピックは実に興味深いです。

パンの話が出たのでついでに。
食パン一斤は英語でa loaf of bread、食パン一枚はa slice of bread、
パンひとかけらはa piece of breadです。

さらに辞書を引くと、このような表現も:

loaves and fishes 一身の利益、私利
use one's loaf 頭を使う

ちなみに靴のローファーは英語でloafer。
loaferは「のらくら者」という意味です。
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Manju? Manjues? [英語]

先日、お土産に福島の「柏屋薄皮饅頭」をいただきました。
外箱には「日本三大まんじゅう」とあります。
箱を開けるとさらにしおりが。読むと「日本三大まんじゅう」の
説明でした。この「三大」という記述に私は惹かれます。

早速読んでみたところ、三大まんじゅうとは以下の3つだそうです:

*東京「志ほせ饅頭」
*岡山「大手まんじゅう」
*福島「柏屋薄皮饅頭」

知りませんでした!「三大〇〇」というのはよく耳にしますが、
意外とすべてを言えなかったりするのですよね。

https://shopping.jtb.co.jp/tags/three-great-manjyu

ちなみにこの3つにランキング順位はあるのか、記載する上で順番は
あるのかなど気になります。そもそも誰が選んだのでしょうね。
しかも「日本三大まんじゅうサミット」まで開催されていました!

再びしおりに目をやると、英語記述が。

"THREE MAJOR MANJUES IN JAPAN"

と出ています。「まんじゅう」の複数形はmanjuesとなり、
uの後にeが付いています。柏屋のHPでもその記述です。

https://shopping.jtb.co.jp/tags/three-great-manjyu

その一方、外国人向けの日本観光サイトではManjuだけで複数形扱い
でした。

https://www.japan-talk.com/jt/new/manju

https://www.japan-guide.com/e/e2312.html

単数形にするか、あえてsを付けて複数形にするか。
こうした違いを見るのも面白いですね。
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わんちゃん、ねこちゃん、ゆでこぼす [日々の暮らし]

日常生活において「なぜだろう?」と思うことがよくあります。
たとえば先日スーパーで買い物をしていた際に聞こえてきた
店内放送も、そうした疑問を抱くきっかけとなりました。

確かペットフードのPRだったと思います。
アナウンスで流れたのは「お客様のわんちゃん、ねこちゃん」
という文言でした。

あれ?なぜ「ねこちゃん」なのに、「いぬちゃん」ではないのかしら?
「わんちゃん」がアリなら、「にゃーちゃん」もOKなのでは?

こう考えてしまうと、どんどん疑問が膨らんでくるのですね。

もう一つは、レシピ本で見た単語。

「ゆでこぼす」という言葉が、どうしても私には
グリム童話の「おいしいおかゆ」につながってしまいます。
「ゆでこぼす=ゆでる+鍋からあふれる」というイメージになり、
それが連想でグリムの童話に至るというわけです。
スミマセン、私一人だけなのかもしれませんが・・・。

先の「わんちゃん、ねこちゃん」に話を戻すと、
日本語の「ちゃん」も独特だなあと思います。
そう言えば絵本にも「うしさん」「ぶたさん」「うさぎさん」「かばさん」などの
「さん」付けがありますよね。「ちゃん」もあれば「さん」も見られます。
この境界線はどこにあるのでしょう?気になります。

ちなみにNHKには放送用語委員会というものがあり、
ネットで検索したところ、面白い報告が出ていました:

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/pdf/20171101_1.pdf

お時間のある方はぜひ。
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「すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第197回は「手遅れだ」という意味の英語フレーズです。
なぜかhorseが出てきます!

https://www.hicareer.jp/inter/housou/15037.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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世界の文字 [日々の暮らし]

外国出身の方を多く見かけるようになりました。私が子どもの頃は
本当に周りが日本人ばかりでしたので、隔世の感があります。

政府によれば、外国人労働者の数を今後を増やしたいとのことです。
人手不足を補うためでもあります。今後、私たち自身が
考えるべき点としては、どのように多文化共生を図るか
ということでしょう。様々な価値観、宗教、勤労観、日常生活などが
あります。お互いに理解を深めながら生きていく。それが
真のグローバル化だと私は考えます。

ところでずいぶん前に私はソウルへ旅行に行ったことがあります。
韓国語は全くできませんので、街中に書かれている文字も
読めませんでした。その時に気づいたのが、同じハングルでも
テキストで学ぶような字体もあれば、筆記体のようなフォントも
あるということです。そうなると、たとえ教科書通りの文字に
慣れ親しんでいても、筆記体や人の手書きというのは
外国語学習者にとってさぞ難しいのではということでした。

日本語も同様です。日本でも明朝体やゴシック体などありますよね。
手書きにも人それぞれの個性があります。日本語に慣れ親しんでいれば、
多少字形が変わっていても文字を推測できます。けれども
日本語を学習中の人にとっては「同じだけど同じでないような文字」に
見えてしまうと思うのです。

たとえば過日決まった新元号の「令和」。この「令」の字も
印刷された字と手書きの字では多少異なります。
こうした点も今後、多文化共存を目指す上で
いかに誰でも理解できるような表示にしていくか。
それを考えていかねばなりません。

ちなみに私はアルファベットと日本語以外はほとんど読めません。
アラビア語やタイ語、キリル語にカンボジア語など、
手の込んだデザインになれば益々お手上げです!でも
美術作品として見ると本当に美しいなあと思います。

たとえばコチラ:

http://www.myanmar-embassy-tokyo.net/
(駐日ミャンマー大使館)

http://site.thaiembassy.jp/th/
(駐日タイ大使館)

https://www.mfa.gr/missionsabroad/japan.html
(在京ギリシャ大使館)

https://tokyo.mid.ru/ru_RU/web/tokyo
(在日ロシア連邦大使館)

こうしてみると本当に世界にはたくさんの言語があるなあと
感じます。
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tannoy [英語]

ニュースの通訳をしていると、興味深い表現に遭遇します。
口語表現であったり、アメリカならではのフレーズだったりと
さまざまです。CNNの場合、イギリス人キャスターも多いため、
イギリス英語もよく出てきます。

先日はtannoyという言葉に出会いました。

https://edition.cnn.com/travel/article/this-man-was-the-only-passenger-on-a-boeing-737-to-italy/index.html

「飛行機に乗ったところ、なんと乗客は自分一人だけだった」
という、なんとも稀有な出来事です。その中に出てきたのが
tannoyでした。"... while speaking over the tannoy"と
上記の記事中ほどに出ています。

早速調べたところ、これはイギリス英語で「スピーカー」という
意味だそうです。もとはイギリスのTannoy(タンノイ社)が作った
スピーカー名です。知りませんでした!私が知るスピーカーと言えば、
日本のSONY、アメリカのBose、デンマークのBang & Olufsenぐらいだからです。

タンノイはスコットランドに本社があり、設立は1926年です。
ネットで見ると、かなり高額商品であることがわかります。
ファンにとっては憧れのスピーカーなのかもしれませんね。
なお、Tannoyはtantalum(タンタル)とalloy(合金)を
組み合わせた語だそうです。

ところで以前訪れたハワイの公園で見かけたのが
hibachiなる表記のモノ。実はバーベキュー用のコンロを
英語ではhibachiと言うのですね。日本語の「火鉢」から来ています。
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NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」掲載 [掲載]

4月10日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
「振り込め詐欺の拠点 タイで摘発」というニュースです。
お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n190410.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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acronym [英語]

公団住宅などの建物についているRAやRB。
あの略称がとても気になります。どうも
この仕事をしていると、省略を
書き下し文にしたくなるのですね。
UN=United Nations(国連)、WTO=World Trade
Organization(世界貿易機関)という具合に、
中身が知りたくなってしまうのです。

「団地 RA」とグーグルで入力すると沢山出てきます。
UR所有の物だけではなく、県営、市営住宅など
さまざまです。全国各地にRAやRBと名付けられた団地が
あることがわかります。

で、肝心の略称。
色々と調べてみたのですが、どうしてもRが何の略か
わかりませんでした。residenceのRかしらと思い、
「公団 RA 何の略 residence」と可能な限り
キーワードを入れるものの今一つ・・・。

こうなるとますます調べたくなるのですよねえ。

ちなみにこうした略称は他にも。

Nabisuco=National Bisuit Company
QANTAS=Queensland and Northern Territory Aerial Services Ltd
FIAT=Fabbrica Italiana Automobili Torino

のように書き下し文がわかると嬉しくなります。
・・・単なる個人的志向なのは重々承知しているのですが。

こうした略を英語でacronymと言います。
「頭字語」のことです。acr-(始め、頭)とonym(名)が
組み合わさった語ですね。他にも面白いacronymを知りたい方は
こちらもどうぞ:

http://mentalfloss.com/article/538094/acronyms-and-initialisms-spelled-out

https://www.usingenglish.com/articles/250-british-acronyms.html
(わ~、たくさん!)
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