SSブログ

ひたすら教訓探し [日々の暮らし]

通訳の仕事を続けてきて「良かったなあ」と思えることが
あります。それは「一人反省会」の習慣がついたことです。

通訳業というのは、予習に終わりがありません。
事前にどれほど沢山の資料を頂いていたとしても、
当日何が飛び出すかわからないのですよね。
よって、出来る限りの準備を事前にすることになります。
それをすればするほど、予習がエンドレスに思えてきます。

「ここまで勉強したけれど、果たして十分かな?」

「当日、とてつもなく難しい話題が出てきたらどうしよう」

こうした不安と常に向き合いながら、当日の業務を
おこなうことになるのですね。

私の場合、どれほど念入りに準備をしていったとしても、
業務終了の時点で「あぁ、今日は完璧にできた!」と
思えた日は一度もありません。

「訳語自体は丁寧に選べたけれども、自分の声の出し方を
もう少し工夫すればよかったな」と思ったり、
「確かによく訳せてはいたけれど、マシンガンだったなあ」
と感じることなどしょっちゅうです。

そうした中、自宅への帰路は「一人反省会」をして
戻ることになります。やり方はきわめてシンプル。
最寄り駅に着くまで、自分のパフォーマンスを振り返り、
次回へ向けての改善点を頭の中に列記する。
これだけです。駅に着いたらおしまい。

おかげで、うじうじと悩みを「お持ち帰り」せずに
済んでいます。

これを私は日常生活でも当てはめるようにしている
のですね。家の事、人間関係など、自分の中で「うーん、
もっとああしておけば良かったな」と思ってしまう時も、
そこで「一人反省会」をします。そして、自分の中で
不十分だったことや反省すべき点を描いたら、

「で、次への教訓は何?」

と自問自答します。それを日記に箇条書きしたら終了。

大事なのは「再発防止」と自分に言い聞かせています。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。