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別の角度から眺めてみる [日々の暮らし]

日経新聞の土曜日には「日経プラスワン」という
別刷りが届きます。オールカラーで、様々なコラムや
連載記事があり、いつも土曜日が楽しみになっています。

その中の一つで、ついつい真剣に読んでしまうのが
「なやみのとびら」という人生相談コーナーです。
読売新聞などには定期的に人生相談の欄が掲載されて
いますが、日経の場合は、週一回、このコラムだけです。
回答者は持ち回りで様々な方が寄稿されています。

さて、8月8日土曜日の担当は石田衣良さん。タイトルは
「娘に何を教えるべきか?」でした。
相談者は40代の男性です。小1のお嬢さんがいるものの、
自分自身が口下手で、どう接してよいか悩んでいる、
という内容でした。

その問いに対する石田さんの答えは、実に
説得力がありました。石田さんは、何を話したら
良いかわからなくても、聞き役に回るならそれで良い、と
述べています。

「お嬢さんからしたら、うちのパパはいつも話をよく聞いて、
こちらの気もちを大切にしてくれるいいパパに
見えているはずです。」

なるほどなあと思いました。昨今の書店には子育て関連の
本が多数並んでおり、ついついそうした本を目にしてしまうと、
自分の子育てに自信を失ってしまいます。「世の中には
子育ても正解があるはずだ。なのにそれを実現出来ない自分は
情けない」。こう思えてきてしまうのです。

でも、そもそも正解などないのですよね。よって、
石田さんのように別の角度から眺めてみることは
とても大事だと思いました。

「愛情と支配を混同して、正しくあるべき形に、
子どもを切り刻む親も決して少なくないのです。
支配型の親よりも、あなたのように日々悩みながら
慎重に子どもに関わっていく方が、明らかに教育上の
弊害は少ない」

このように石田さんは続けています。

物事には様々なとらえ方がある。
たった一つが正解ではない。

そんなメッセージをこのコラムから私は頂きました。
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