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CD聴き比べ [日々の暮らし]

私が暮らす街の地元図書館および勤務先の大学図書館では
CDを借りることができます。今は動画サイトで音楽を
自由に聞けますので、CDの売り上げが落ちているそうですが、
それでもCDをあえて借りて聞くのは楽しいですね。

先日借りたのはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。
近日中に行くクラシックコンサートで演奏される曲なので、
あらかじめ予習しようと思ったのです。大学図書館に
何枚かあったため、異なるオーケストラ、ソリスト、指揮者のCDを
借りてみました。目下、聴き比べているところです。

いざCDを再生してみると色々な発見があります。
わが家に昔からある第2番のCDとは全く異なる響きを持つ演奏もあり、
同じ曲でもこれほど違うとはと驚くばかりです。
冒頭のメロディを淡々と演奏するタイプがあるかと思うと、
たっぷりと余韻を持たせているものもあります。

通訳も音楽も、そう考えると原文ないし原典があり、
それをどう解釈するかはそれぞれなのでしょうね。
誤訳や誤演奏は困りますが、基本路線さえ押さえていれば、
あとはそれになるべく近いものをアウトプットで出す
ということなのでしょう。

今回借りた第2番ではラフマニノフ本人のピアノ演奏も
ありました。ラフマニノフは作曲家である以上に
ピアニストでもあったのですよね。何枚かあるCDで、
やはり作曲家本人が演奏するものが、もしかしたら
一番正統派なのかなと思います。

ところで協奏曲は英語でconcerto。語源はイタリア語です。
複数形はconcertiあるいはconcertosです。
電子辞書のリーダーズ英和辞典を引いたところ、参照語として
concertinoが出ていました。ジャンプ機能で調べてみると、
「小協奏曲」という意味だそうです。初めて聞きました。

一方、「ジーニアス・プラス」の用例には、
Stern's performance of the Bruch concerto
(ブルッフ作曲の協奏曲のスターンによる演奏)という文が
あります。うーん、この辞書編集者はなかなかの音楽通なのでは?
スターンとはヴァイオリン奏者のアイザック・スターン、
ブルッフの協奏曲とは「ヴァイオリン協奏曲」です。
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