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tongs [英語]

先日のこと。時間調整のため、とあるカフェで30分ほど過ごしていました。
ベーカリー併設のカフェです。その日の東京は記録的な冷え込みだった
ため、早朝シフトの後、暖をとることができて本当に助かりましたね。

温かい飲み物をオーダーして席につき、ふと見上げると
注意書きが目に入りました。よく読んでみると次のように
書かれています:

「トングはトレーと一緒にレジまでお持ちください

Please bring tongs until the cash register along with the tray.」

・・・うーん、惜しい!気持ちはよーくわかるのですが、
untilが残念・・・。翻訳のソフトにかけたのかしらと
想像します。そう、答えはtoです。

せっかくですので、「ジーニアス英和辞典第5版」で
untilを引くと、次のような詳しい説明がありました:

「通例目的地を指す場所の『・・・まで』の意には用いない」

つまり上記の文章も「目的地」に相当するため、untilは使えません。

一方、次の記述は興味深いですね:

「ただし、乗り物での移動のように時刻が関係する場合は可能。
stay on the bus until Chicago.シカゴまでバスに乗る。」

また、「オックスフォード現代英英辞典」の用例には、
You can stay on the bus until London (=until you reach London).と
出ていました。

ところで「トング」は英語でtongsとsが付いています。
「ロングマン現代英英辞典」ではa tool that you use to lift up
small objects. It has two bars joined at one end,
that you press together to lift objects.と定義されていました。
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不動産チラシ [日々の暮らし]

自宅のポストに投げ込まれる不動産のチラシ。
実は眺めるのが好きで隅々まで見ています。
我が家の近くに新たに売り出された新築や、中古マンションの
情報など、「あの土地が分譲地に!」など
新たな発見が読むごとにありますね。

ただ、最近気になるのがそうしたチラシに出ている表記です。
たとえば「ママ目線」「主婦ならではの」といった文言が、
もしかしたらこれからは問題視されるのではと思うのです。
最近は共働きも増えていますし、その一方で「主夫」を選択する
男性もいます。

数年前、絵本関連の国際会議で通訳をした際、
イギリスの自治体が絵本を赤ちゃんに配布する際には厳しい選抜基準が
あることを知りました。たとえば絵本の中に描かれている赤ちゃんも
多様性を反映させる必要があるというのですね。
体に障害がある赤ちゃんや、様々な人種の赤ちゃんを描いているべき
という内容でした。

そうした動きが世界で進んでいることを考えると、
「たかがチラシ、されどチラシ」という時代になっていくように
感じます。

話を不動産広告に戻しましょう。

実は眺めていてもう一つ楽しいのは、CGに描かれている様々な
ディテールです。たとえば「駐車場に止めてある車は外車オンリー」
「写っている家族構成が親+子供一人+犬」という具合に
今の時代を反映しているのも興味深いですね。

ちなみにイギリスの不動産チラシに関して、とあるブログ記事を
見つけました:

https://blog.print-print.co.uk/flyer-design-for-estate-agents/

掲載されているチラシを見ると日本とは異なるのがわかります。
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The Silent Child [日々の暮らし]

CBS Evening Newsを先日見ていたところ、アカデミー賞の
ノミネートについての話題が出てきました。中でも私が
強い興味を抱いたのは、耳の聞こえない女の子を描いた
ドキュメンタリー"The Silent Child"が「短編実写映画賞」に
ノミネートされたことでした。

詳しくはCBSのこちらのサイトに出ています:

https://www.cbsnews.com/news/actress-maisie-sly-gains-critical-acclaim-for-the-silent-child-without-saying-a-word/

舞台となっているのはイギリス。中流階級の家庭に生まれた
女の子が主人公です。そしてそれを演じるMaisieちゃん自身、
耳が聞こえない人生を歩んでいます。

このドキュメンタリーが生まれるまでのエピソードも
胸に迫るものがあります。映画内でソーシャルワーカーを演じているのが
Rachel Shentonさん。イギリスのChannel 4で放映された
Hollyoaksというドラマでブレイクしています。このレイチェルさん自身、
父親がガンの治療で聴力を失い、それが家族にどのような影響を
及ぼしたかを経験しているのだそうです。それがきっかけとなり、
耳の聞こえない人に心を寄せるようになり、このドキュメンタリーを
作り上げました。

映画のオフィシャルサイトはこちらです:

https://www.thesilentchildmovie.com/

レイチェルさんの使命感、そしてメイジーちゃんの生き生きした表情から
多くのことを感じさせられます。
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government shutdown [英語]

アメリカでは先日、予算に関する合意が共和党・民主党の間で
見られなかったため、政府の一部機能が停止しました。
いわゆるgovernment shutdownです。いろいろなところで影響が
出ているということはニュースで知っていたのですが、
意外と身近なところでそれを私自身、感じることがありました。
AFNの放送です。

AFNは在日米軍向けの放送で、AM810Hzで聞くことができます。
先日のこと。いつも通り定時のニュースを聞こうとラジオのスイッチを
入れたところ、聞きなれないアナウンスが。
「政府機能が停止したので、一部内容を変更してお届けしています」
という趣旨が流れていました。5分ほど前までは音楽が
いつも通りかかっており、DJのトークもありましたので、おそらく
ニュースの中継を一時的に停止したということなのでしょう。

government shutdownになると、職員たちは自宅待機を命じられます。
数年前には国立公園が閉鎖されたこともありました。
ただし、人命などにかかわることは継続するようです。

ところでGoogleの検索トップページには"I'm Feeling Lucky"という
ボタンがありますよね。普段はその左にある「Google検索」ボタンを押して
検索しており、ラッキーボタンはまず私の場合、押しません。
調べたところ、その検索語を入力して一番トップに来るページに
飛べるのがこのラッキーボタンだそうです。

試しにgovernmentと入れてラッキーボタンを押したところ、
日本語の辞書サイトが出ました。government shutdownと2語入れると
ウィキペディアの「政府閉鎖」ページが。russiagateと入れたところ、
なぜかロシアゲートに関するイタリア語新聞の記事が出てきました。

・・・で、恐る恐るDonald Trumpと入れてみると?

ハイ、ご本人のオフィシャル・ツイッター・アカウントが
出てきたのでした。チャンチャン!
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お天気マーク [日々の暮らし]

先日首都圏で降った雪は久しぶりの量でしたね。
北海道や東北に住む友人いわく、東京はわずかな雪でも
本当に弱いとのこと。今回の雪では早めに帰宅しようとした
会社員の方たちで駅構内がパンクしてしまいましたが、
こうした状況を教訓にすることで、次に大雪があったとき
どうするか考えるべきだと私は思います。テレビに映し出された
駅ホームの様子は、東日本大震災直後を思い起こさせるもの
だったからです。あえて全員を一斉帰宅させるよりも、
段階的に帰したり、このようなときこそ会社内の備蓄で
どう対応できるかシミュレーションするチャンスなのではと
思うのですね。

ところで今回の積雪がきっかけとなり、
「そういえばほかの国の気象情報では雪はどういった
シンボルマークなのかしら?」と気になりました。
日本ではたいてい「雪だるま」が使われているからです。

BBCの英語サイトを見たところ、雪だるまではなく、
雲の下に星のような印2つが付いていました。これが雪を意味します。
一方、YRというノルウェーの気象情報サイトも雲が描かれていましたね。

ちなみにイギリスで有名な気象情報担当者と言えばMichael Fishさん。
独特の風貌でお天気をBBCで伝え続け、1980年代に大人気でした。ただ、1987年の
暴風雨を予報できず、ずいぶん議論が巻き起こったこともありましたね。
You Tubeで検索すると出てきます。

もう一つ、BBCのオモシロ気象情報の総集編はこちら:

https://www.youtube.com/watch?v=HZbSR_R76GY
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大事な連絡こそ口頭で [仕事]

数か月前だったと思います。日経新聞に新入社員向けマナーの記事が
出ていました。具体的には電話のかけ方に関してです。
これだけメールが普及した今、電話を嫌う人も増えており、
そのような中、どのようにしてコミュニケーションをとるべきか
という趣旨の記事でした。

私が通訳者としてデビューしたころは携帯電話すら
ありませんでしたので、実家に暮らしていた私は
あえて自室に別の固定回線を契約して引き、電話とファクス兼用に
しました。もちろん留守電付きです。仕事の連絡は
留守電で録音できるようになっていましたので、
外出中もしょっちゅう公衆電話から自分の電話へかけ、
留守録を確認するという作業を繰り返していたのです。
バイク便も今ほど普及していませんでしたので、
仕事の資料もファクスで届きます。
夜、仕事を終えて帰宅すると、大量のファクスの紙が
丸まって(しかも感熱紙!)自室の床に散らばっていたことも
頻繁にありました。

そう考えるとメールは本当に便利です。いつでもどこでも
受けられますし発信もできます。エージェント側にとって、
突如ピンチヒッターを依頼したい場合、一人一人に
電話をかけていた昔のようなやり方ではなく、一斉メールを
送れば済みます。技術の進歩のおかげです。

ただ、気をつけねばならない点もあります。

ずいぶん前のこと。電車が遅れてしまい、集合時間ギリギリの
現地入りになりそうなことがありました。幸いパートナーの方の
携帯電話番号は持っていましたので、「数分遅れます」との
留守電を私は入れておきました。

ところがいざ合流した際、伺ったところ、その方はその日に限って
携帯電話を自宅に忘れてしまっていたとのことでした。
「留守電に入れたからOK」と思い込んではいけなかったのですね。
ヒヤッとする出来事でした。

もう一つ。これは最近あったことなのですが、体調を崩してしまい、
どうしてもピンチヒッターをお願いせざるを得ないことがありました。
私の喉の調子もかなりひどかったので、コーディネーターの方へメールで連絡しようと
一瞬思ったのです。が、こうした大事な連絡こそ、たとえガラガラ声でも
きちんと口頭でするべきだと思いなおしました。

そこでそのエージェントへ連絡し、コーディネーターの方を
電話口へお願いしたところ、その日はお休みをとっていらっしゃるとのこと。
代わりに応対してくださった方に事情を話し、すぐに
ピンチヒッターをお願いすることができました。もしメールで
連絡していたら、そのコーディネーターさんが出社するまでは
メールが読まれなかったかもしれません。

「電話は相手の仕事時間を邪魔してしまう」という風潮が最近は
広がっているようですが、こと、大事な連絡だけはやはり
口頭でしたほうが確実だと思った出来事でした。
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塔やタワーのこと [日々の暮らし]

昨日に引き続き、今日もラジオの話題です。
私は毎朝紙の新聞でテレビ・ラジオ番組もチェックしています。
放送通訳という仕事に携わっている割には、自宅でテレビを見ることがほとんど
ないのですが、世の中どのような番組がはやっているのか知るうえで、
鳥瞰図的にみられる番組表が好きなのですね。
数か月前、そのおかげでJamie Oliverの番組に出会えたことを
考えると、そうした偶然に感謝したくなります。

先日のこと。いつも通り番組表をチェックしていると、
あることに気づきました。TBS、文化放送そしてニッポン放送は
それまでずっとAMのみだと思っていたのですが、
FMの周波数も出ていたのです。驚きでした。
調べたところ、すでに数年前から放送されていたのだそうです。

http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/26/0902ho.html

なるほど、災害時に備えてこのような展開になっていたのですね。
知りませんでした!

ちなみに電車に乗っている際、私は車窓を眺めるのが好きなのですが、
目を凝らしてみると、実に様々なアンテナやタワーがあります。
テレビ塔や警察のアンテナなどもその一部です。

さらに調べたところ、塔やタワーを集めたサイトもありました:

http://tower.30maps.com/

Enjoy!!
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ベリカード [日々の暮らし]

ここ数年、授業の開講時に学生や受講生たちに尋ねることが
あります。それは「紙の新聞を読んでいますか?」という問いです。
数年前はそれでもクラスの半数ぐらいが挙手していたのですが、
ここ1,2年でめっきり少なくなりましたね。自宅通学の人も
「親が購読をやめた」という人がほとんどです。
通訳学校でも同様です。今や年齢層を問わず、いつでもどこでも読める
電子版のほうが人気なのでしょう。時代の流れを感じます。

もう一つ、存在感が減りつつあるのがテレビとラジオです。
一人暮らしの学生に尋ねると、動画サイトをスマートフォンで
見るのでテレビは不要とのこと。一方、自宅通学の学生も
「親が時報代わりにつけているぐらい」と答えていました。

ラジオもスマートフォンのアプリで聞けますので、
「受信ができるラジオ」自体、無くても暮らしていけるのですね。

私はと言うと、幼少期に短波放送にハマったことがあるため
今でもダイヤルを合わせてラジオ局を見つけて聞くという
行為そのものが好きですね。海外に暮らしていた幼少期は
何としても日本語放送を聞きたいという執念(?)で
短波ラジオとにらめっこしながら、NHKのRadio Japanを
キャッチしようと必死でした。当時、日本語放送日は限られており、
その日・その時間帯に合わせてつまみを慎重に回しては
電波をとらえようとしていました。けれども、電波状況がよくなかったのでしょう。
親に頼んで、その時代にしてはかなり高性能(&お値段ももちろん
それなり)の短波ラジオを買ってもらったのですが、
成功したのは4年間のイギリス滞在中1度きりだったのを覚えています。

それでも「受信報告書」なる「いつ、どこで、どの周波数で聞けたか」を
書いてNHKへ送り、その証明として「ベリカード」を
いただきました。うれしかったですね。今のようにインターネットも
無い時代で、私も日本語にとにかく飢えていましたから、
紅葉柄(だったと記憶しています)の和風ベリカードは宝物となりました。

今の時代、ベリカードなど廃れてしまったのではと思い、検索したところ、
何とまだ健在!しかもたくさんのファンの方がいらっしゃるのですね。

ちなみに幼少期、ロンドンで聞けた日本語短波放送は
ドイチェベレ(旧西ドイツ)、モスクワ放送(旧ソ連)、および
北朝鮮の日本語放送が非常によく入りました。
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どーしても気になる頭文字 [英語]

放送通訳の仕事をしていると、略称で表される固有名詞が
沢山出てきます。たとえばNATO、WTO、NAFTA、WHO、UNSCといった
具合です。頭文字だけ通訳するのでは視聴者にとって
不親切になってしまいますので、初回はせめて「略称+正式名称」を
言うようにします。「NATO、北大西洋条約機構」という感じです。

昨日、AFNの定時ニュースを聞いていたところ、「CR」という
頭文字が何度も出てきました。今まで耳にしたことのない略称です。
うーん、こうなると気になりますねえ。しかも身支度中に聞いていたこともあり、
あまり真剣にニュース内容そのものを追っていませんでした。
かろうじて聞き取れたのは「CR」と、そのあとに出てきた
「James Mattis」(マティス国防長官)の名前だけ。
洗面台に常備しているメモ用紙に「CR、Mattis??」と殴り書きして
おきました。

一段落して、さあ、先の気になって仕方がない(!)CRを
調べる時がやってきました。グーグルニュース(アメリカ版)で
先の単語を入れると、やった~~、出てきましたね。

まずはそのニュースをクリックして、次にF3(ファンクションキー)を押します。
F3は文書内の単語検索ができるキーで本当に便利。
ここにCRを入れたところ、すぐに出てきました。

で、CRの答えは?

continuing resolutionだそうです。
アメリカ政府の予算案が可決されず、政府機能が停止するおそれがある
というニュースだったのですね。辞書を引いたところ「継続予算決議」
であることがわかりました。詳しくはこちらに出ています:

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018012102000061.html

気になる頭文字のおかげで、勉強のチャンスを得ることができました。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第339回がアップされました。
タイトルは『インフル?さあ、どうする?』、
書籍紹介では「イギリス菓子図鑑 お菓子の由来と作り方:伝統から
モダンまで、知っておきたい英国菓子104選」
(羽根則子著、誠文堂新光社、2015年)を取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/339.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第171回はhave a sting in the tailというフレーズです。

http://www.hicareer.jp/english/housou/171.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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