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技術と共存する年へ [日々の暮らし]

今年もいよいよ大みそかとなりました。
過去12か月間、このブログをお読みいただき、ありがとう
ございました。頂いたコメントはいつもありがたく
拝読しています。おひとつおひとつに個別にお返事できないのが
心苦しいところなのですが、とても励みにしてまいりました。
感謝しております。来年もよろしくお願いいたします。

2017年を締めくくるにあたって感じていることを
今日はお話します。それは、この1年間に見られた技術革新です。
スマートフォンの進歩はすでに明らかですが、
今年ほどAIという言葉をたくさん目にした年は
なかったと言えます。遠い未来の技術と思いきや、
AIはあっという間に私たちの日常生活の中に入り、
実用化も具体的になりつつあります。私たちはいよいよ
人工知能と共存する時代に入ったのです。

私が携わる通訳業は、果たしてどうなるのでしょうか?
個人的には、業界内部の状況も大きく変わると感じます。
たとえば会社内で英語を理解する人々が増えるのと同時に、
賢いAIが使えれば、中途半端な通訳者よりよほど助けに
なることでしょう。「高いレートを払ってわざわざ外部から
通訳者を呼ぶより、そこそこの自動通訳で良い」と思う
クライアントが増えるのも、そう遠くはないと思います。

一方、私にとっての「通訳者」は、医師、美容師、マッサージ師と
同じ位置づけです。「マッサージチェアも悪くはないけれど、
人に施術してもらいたい」「自動シャンプー機よりも
美容師さんに手でシャンプーしてほしい」「やっぱり
具合が悪いときはお医者様と直接お話がしたい」という具合です。
リアルな人間と私はやり取りがしたいのです。そして、
私自身、お客様にそう思っていただけるような通訳者になりたいのです。

けれども時代は変わりつつあります。いくら自分で
良かれと思うサービスをしていても、市場の好みは
変化するものです。その事実とどう共存するか、知恵を絞り、
工夫をすることこそ、人間の腕の見せ所だと感じます。

技術を頭から否定せず、必要以上に恐れたり排除したりせず、
けれども人間にしかできない強みは何かを考え続けること。

それが2018年の大きな課題だと私は思っています。

皆様どうぞよいお年をお迎えください。
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こよなく愛する人の共通点 [日々の暮らし]

ここ数週間、D Lifeというケーブルテレビで
イギリスのレシピ番組をずっと見ています。
セレブリティ・シェフのJamie OliverやNigella Lawson、
Nigel Slaterなどがそれぞれ担当する番組です。
どのシェフも料理がとにかく好きで、料理への愛情を
とにかく伝えたいという熱意にあふれているのがわかります。

たとえばNigelの場合、パンのレシピを紹介していた時など、
「こねる作業が楽しくてたまらない」という趣旨の発言を
していましたし、Jamieは豆を炒めている際、豆がはじける音に
耳を澄ませるのが好きだと語っていました。私は
さほど料理が得手でない分、そうした説明を聞くと
「ええ?そういうところに注目するの?」と驚きかつ
感心してしまいます。

けれども考えてみたら、私が「英単語の語源まで調べるのが好き」と
話すと驚かれることがあります。スイーツの箱に入っているしおりに
オモシロ英語が書かれているとスクラップしてしまう」と
言えば、かなり引かれましたね。要は、自分が好きな分野であれば、
とことん好きになれるということなのでしょう。

何かを「こよなく愛する」というのは、実は幸せな時を
過ごせることでもあるのだろうなあと感じます。
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スマホ依存 [日々の暮らし]

先日の日経新聞に興味深い記事がありました。
「スマホ依存、解毒でさらば」というタイトルで
12月25日付の夕刊です。本文を読むと、最近は
スマホに依存しすぎる現象が深刻化しており、
場合によっては禁断症状すら出てしまうのだそうです。

面白かったのは、この文章を執筆した高橋敬治記者が
1週間、アナログ生活に挑んでいる点です。
スマートフォンもPCも使わず、すべてアナログだけで
済ませるという7日間を送った体験談が綴られています。

たとえば取材先の企業については会社年鑑で調べたり、
訪問先は地図帳で確認、路線検索の代わりに紙の時刻表を
調べたとも出ています。電車内では中吊り広告を眺めたり、
本を読んだりしたとも綴っていました。

私は元々アナログ派なので、割とこれに近い生活を
送っているのですが、確かに最近、電車内の広告や
トレインチャンネルを眺める人がいないように感じます。
実際、指導先で広告や車内で映し出される動画について
尋ねても、ほとんどの人が「見たことない」という反応なのですね。

今は冬で空気も澄んでおり、朝の通勤途中は遠くまで
景色が見渡せます。また、帰路は美しい夕焼けが目の前に
繰り広げられます。私など車内の人に「ねえ、見てみて!
外、すごーくきれいな景色!」と言いたくなる衝動を押さえながら
日々、電車に乗っています。
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気になるネーミング [英語]

カタカナや英語で書かれている商品名を見ると
どうしても気になってしまいます。語源は何だったのかしらと
思うのですね。

たとえばペプシコーラは元々「dyspepsia(消化不良)を
なおすcola」という意味から名づけられています。
一方、皮膚薬の「コロスキン」はメーカーのホームページを
読むと、collodion(コロジオン)というニトロセルロースの
混合液が名前の由来と書かれていました。
オロナインのきっかけとなったのは、アメリカOronite Chemicalが
製造した消毒剤だそうです。そのOronite社のHPを見ると、
100年前からあるメーカーで、oronite自体はスペイン語で
black goldを表します。これは「原油」を意味するのだそうです。
確かにスペイン語の辞書サイトでoroを引くとgoldと出てきました。

他にもありました。たとえばチョコビスケットOreoはギリシャ語のore-(丘)
から来ています。もともと山形ビスケットだったのだそうです。
スイスTobler社が作るTobleroneは自社名に
「大きい」というイタリア語である-oneを付けています。
イギリスで人気のミントチョコAfter Eightは、子どもたちの
就寝後、夫婦で食べることを想定して命名されました。

ところで一口サイズのチョコでFerrero Rocherがあります。
こちらも電子辞書のロングマンに出ていました。
しかも長~い説明が!

"a type of chocolate, wrapped in gold paper. Ferrero Rocher
chocolates are popular to give as gifts and
Ferrero Rocher is known for their television advertisements,
in which the chocolates are given to all the guests
at a party given by an ambassdor."

こうなるとCMを動画サイトで確認するしかありません。
実際、You Tubeで検索すると、どうやらイギリス版のCMが
「大使館パーティー」というセッティングのようです。

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英英辞典の面白さ [英語]

先日仕事からの帰り道、本を読み終えてしまったため、
手持ち無沙汰になりました。私はスマートフォンを
持っていませんので、あとは車内中吊り広告を見るか
車窓からの風景を楽しむぐらいしかありません。
はて、何をしようかなあと思い、カバンの中の
電子辞書で遊ぶことにしました。

たまたま前の晩にレシピ番組を見ていたことから、
swedeという野菜について調べてみました。
イギリスではよく売られているのですが、
日本ではほとんど見かけません。
英和辞典には「カブハボタン」「スウェーデンカブ」と
あります。英英辞典では"a large round yellow root
vegetable"と出ていました。

これを機に思い付いたのが、英英辞典で各種野菜を
どのように説明しているかでした。日本語ですぐに
訳語を調べるのではなく、具体的な説明をどのように
英語でできるのか知りたくなったのですね。
早速、あれこれ調べてみました。

中でも面白かったのが、ロングマン現代英英辞典による
pumpkinの語義です。"a very large orange fruit that
grows on the ground, or the inside of this fruit"とあり、
果物扱いでした。一方、avocadoは"a fruit witha thick green
or dark purple skin that is green inside and
has a large seed in the middle"とあり、こちらも
フルーツです。我が家近くのスーパーではいずれも
野菜コーナーに置かれています。

一方、seaweedは"a plant that grows in the sea"とあり、
海の幸の印象ではあるものの、あくまでも「植物」扱いです。

こうしてあちこちジャンプしながら辞書を引いていると、
あっという間に最寄駅に到着します。
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「ウートピ」インタビュー第4回がアップされました [各種連載]

「ウートピ」インタビュー第4回は、
「ジムにあえて行く日を決める、睡眠時間は絶対削らない
・・・通訳者の仕事術」というタイトルです。
ご関心がありましたらご一読いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!

https://wotopi.jp/archives/66275

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自分へのプレゼント! [日々の暮らし]

あっという間にクリスマスも終わり、あとは年末年始と
続きますね。お店の休業案内を見ていると、いよいよ
今年も暮れていくなあと思う反面、お正月から営業している
お店もあることから、年々「平常運転」が増えているように
思えてきます。

さて、今年のクリスマスプレゼント、みなさんはどのような
ものでしたでしょうか?ご家族やご友人にプレゼントを
なさった方も多いと思います。私は元々「モノを増やさない」を
ポリシーに生きているため、ことごとく物欲がない生活をしています。

けれども仕事道具となるとそうも言っていられません。
と言いますのも、今使っている電子辞書が年々
スピードダウンしてしまい、非常に使い勝手が
悪くなってきたのです。経年劣化もあるのでしょう。

そこで今年のクリスマスは自分用に電子辞書を
購入しました。量販店で最新機種をまずはチェックし、
使い心地を触って確認しました。ただ、もしかしたら
上位機種もあるのではと思い、その場では買わず。
帰宅後に調べたところ、案の定、最新版の機種が
実は出ていたのですね。そちらを今回は購入した次第です。

商品到着まであと少し。今から楽しみです。年内に
試運転して使い慣れていき、年明けの仕事始めからは
これでバリバリ英語の仕事をしよう~~と意気込んでいます。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第336回がアップされました。
タイトルは『epidemic? pandemic? endemic?』です。
書籍紹介では、「からだにおいしい野菜の便利帳 世界の野菜レシピ」
(高橋書店編集部編、高橋書店、2010年)を取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/336epidemic-pandemic-endemic.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」第169回は
on iceというフレーズをご紹介しています。

http://www.hicareer.jp/english/housou/169.html

来年は1月8日の週にアップの予定です。
今年もご愛読ありがとうございました!

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「依存症」のお話 [日々の暮らし]

先日、大学の図書館で何気なく書棚の間を歩いていた際、
興味深いタイトルに引き寄せられて借りた本がありました。
水島広子著「ダイエット依存症」(講談社、2011年)です。
ちょっと最近私自身、体が重くなってきたなあと
焦り気味だったこともあり、アンテナに引っかかったのでしょうね。

早速読んでみたところ、グイグイと内容に惹かれて
あっという間に読み終えました。ダイエットに陥る人の
心理を多様な角度から描いた一冊で、医師として活躍する
著者がこれまで診察してきた方たちが登場します。
どの症例も身近な内容で、非常に納得しながら
読み進めることができました。

要は「自分へのコントロール感」というものがあるか否かで
人生は変わってくることが本書からはわかりました。
他者の評価ではなく、自分で自分をどうケアできるか、
外部からの影響に振り回されるのではなく、
どのようにして自分自身の感情を大切にするかが
カギを握るのでしょうね。

もう一つ、読みながら思ったこと。
それはこの「ダイエット依存症」というものが、
生活における様々な「依存症」に共通するということでした。
たとえば英語学習の「依存症」もあるでしょうし、
就職活動で焦ってしまう「依存症」も存在すると思います。

心の中にモヤモヤを抱いている人にぜひ読んでいただきたい
一冊です。
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またまた誤変換から「破裂」までの英語 [英語]

先日自転車で出かける用事がありました。
事前に道のりを把握しておこうと思い、
インターネットで「自転車 ルート検索」と
入力したのですが、最初に変換されたのは、

「自転車 ∜検索」

でした。いえ、数学ではないのですが・・・。

あと、メールの返信でたとえば「打ち合わせの件ですが」と
入れようと思いきや、「件」が「県」に
なることもあります。何度もこれまで「件」と
PCに入れているので記憶されていると思えるのですが
なぜなのでしょうね。

気を付けるべき漢字としては「衛生」と「衛星」、
「購読」と「講読」があります。特に私が大学で受け持っている
科目名は「専門講読」という名称ですので、
subscriptionにしないよう、くれぐれも注意せねばと
いつも入力しながら思います。

ところでrouteは「ルート」とも発音しますが、
「ラウト」と言う人も少なくありません。
リーダーズで語源を調べると、もとはラテン語の
ruptaです。ruptaとはbroken upという意味。
rupture(破裂)と同じ語源です。
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