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「すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第231回は jump out at(非常に目立つ)というフレーズです。

https://www.hicareer.jp/inter/housou/19034.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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幸せな食卓 [日々の暮らし]

何やらタイトルだけだと書名か映画の題名のようですが・・・。

私が敬愛する佐藤初女先生は御存命の頃、手料理で
悩める人を受け入れ、その悩みをただ一身に聞くという
活動をしておられました。青森県岩木山の麓に
「森のイスキア」という建物を造り、スタッフさん達と共に
励んでおられたのですね。

初女先生がなさっていたのは、「アドバイスをすること」では
なく、心を込めて「聞くこと」だけだったそうです。
厳密には「聴く」という感じでしょうね。

先生の代表的なお料理と言えば「おむすび」。
ご自身で握られたおむすびを悩める来場者に出して差し上げる。
それを食べた方たちは、食べ物の持つ「いのち」を得て
元気になられていったのです。中には自殺を思いとどまった方も
おられるそうです。

私は初女先生の文章が大好きで、映画「ガイア・シンフォニー」と
合わせて全作読む機会に恵まれました。私自身は決して
お料理が得意ではないのですが、先生の生き方は私に
大きな影響を与えてくださったのですね。

先生が亡くなられたのは2016年ですが、それからさかのぼること
数年前。私は自分の子育てや生き方、実家とのことに思い悩んでおり、
先生を囲む会に参加したことがありました。先生は私にとって
心の支えであったのです。

あれからずいぶん経ちましたが、最近改めて思うことがあります。

それは、「幸せな食卓」とは何だろう?

という問いです。

先生は様々なお料理を手作りされていましたし、私もそのような
先生のお姿からインスピレーションを受けて、子どもたちには
なるべく出来合いのものではなく、手料理をと
心がけてきました。

けれども、忙しい時というのは、それがうまくいかないことも
あります。

手料理に執着するあまり、心に余裕がなくなったこと。
子どもたちの話をきちんと聞いてあげなかったこと。

挙げ始めると反省点は沢山出てきます。

そしてようやく最近、次のような考えに至ったのです。

「幸せな食卓」とは:

1.今日も元気で目の前の大切な人がいてくれること。
学校や仕事から無事に帰ってきてくれたことに感謝すること。

2.その人の一日の様子を聞くこと。嬉しかったことや
達成した喜びなどに笑顔で聞いて一緒に喜ぶこと。
悲しかったことであれば、共感すること。

3.上記2つを実現できるのであれば、たとえ目の前の
食事が出来合のものであっても構わないこと。

こう思うようになったのですね。

どれほど一生懸命手作りのお料理を作ったとて、
喜びや悲しみを共感することなく、無表情で食卓を囲んで
しまえば、そのお料理はおいしいものでは無くなるでしょう。

逆に、目の前の食事がたとえインスタント食品であったと
しても、ともに笑い、笑顔を交わし、悲しみや苦しみを
共有していれば、お互いに気持ちを分ち合うことになると思います。

幸せな食卓というのは、目の前の「食べ物」だけではないなあ。

そのように私は感じています。
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