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即レス [日々の暮らし]

通訳の仕事をしているため、略語や流行語をあまり使わないようにと
気を付けています。使い慣れてしまったがゆえに、つい電波やマイクに
のせてしまいかねないからです。以前、放送通訳現場で
某氏が「あ、やべっ!」とマイクONの状態でつい口走って
しまうのを目撃。マイク切り忘れおよび日頃の口癖の
コワサを実感したことがありました。

というわけで、「即レス」という言葉も現代語です。
よってCNNで使うことはほとんどないのですが、
今回は文章なのであえて。

私が日頃意識しているのは、「脳への負担を最小限におさえること」
です。と言いますのも、同時通訳・逐次通訳いずれも脳への負担が
とても大きいからです。

逐次通訳の場合、話者が数分間話し続けたことをメモしつつ
記憶せねばなりません。同時通訳は即座に通訳するので
そうしたストレスは多少減りますが、それでも
「英語の動詞は最初に来る」のに対して
「日本語の動詞は最後に来る」という言語的差異があります。
よって、頭の中をフル回転しつつ、英日同通の場合は
「先ほど聞いた動詞」を覚えていなければなりません。
これもかなりのストレッサーです。

というわけで、日常生活では「後でやらなくちゃ」ということを
なるべく減らすようにしているのですね。たとえば
歯磨きをしつつ「あ、そうだ!夕食の下ごしらえをしてしまおう」
「ん?乾燥機のピーピー音が。後で取り出そう」
という感じで「落ち着いたら後ほど取り組む作業」を
そのまま脳内に記憶させるとそれだけで負担がかかると感じます。

よって私の場合、そうした「やるべき作業」は
手帳やメモ用紙に書くことで一旦頭の中から出してしまいます。
これだけでも「今、目の前の作業」に集中できます。

一方、目覚まし時計やアラーム、タイマーなどの「音」への
反応は即座にするようにしています。

目覚まし時計が朝、鳴ったらすぐに起きる。
電子レンジの終了音が鳴ったらすぐに取り出す。
キッチンタイマーが鳴ったらすぐに止める。

このような具合です。

「後で止めなきゃ」
「後でやろう」

というのは、「今、この瞬間」はそれをせずに済むので
ラクなのですが、結局、後に持ち越すことになり、
今目の前のことへの集中力も落ちてしまう気がします。

私なりの「即レス」です。
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