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「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第188回はdown to the wireという単語です。

https://www.hicareer.jp/inter/housou/14088.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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思い切って行動する [仕事]

このブログでも以前紹介した認知行動療法の大野裕先生。
日経新聞では毎週、大野先生のコラムが掲載されています。
先日は「心配でも少しだけ頑張ろう」というタイトルの文章が
出ていました。

印象的だったのは、次の一文です。

「あまりに心配になり行動を制限しすぎると、
できなかったという体験だけが残り
自信をなくしかねない。だから、心配なときにも
思い切って行動して、どのような結果になるかを
確認する必要がある。」

これは通訳者になりたての頃の私がまさにそうでした。

難しい案件を引き受けてしまい、当日が近づくにつれて
どんどん不安になっていったのです。

「やっぱり私には無理なのではないか?」
「どうして安請け合いしてしまったんだろう」
「私程度の通訳力ではお客様に迷惑をかけてしまう」

こうした思いが頭の中を占めるようになってしまったのです。

当時は携帯電話も普及していませんでしたので、
何を思ったのか、私は真夜中にエージェントの事務所へ電話していました。
「ダメです、できません、降ろさせてください」と
言うためでした。ところがもちろん、夜中ですので誰も
出ません。仕方なく翌朝、私はトボトボと会場に向かったのでした。

あれほど不安だったものの、実際通訳業務が始まってみると、
自分が想像していたほど困難というわけではありませんでした。
つまり、大野先生の述べるところの「思い切って行動」をして、
その結果、「確かに予習は大変だった。でもやってみて
良かった」と思えたのですね。

そう考えると、大事なのは「不安に押しつぶされず、
まずは取り組んでみる」ということになります。
スマホもメールもない時代であったがゆえに、
自分の通訳者としての道が開けていったのかもしれません。

(日本経済新聞2018年11月19日より)
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