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kaleidoscope [英語]

先日、本棚を整理していると万華鏡が出てきました。
子どもたちが幼いころに遊んでいたものです。
懐かしさのあまり、実際に覗いてみました。

驚きました。おもちゃではあるのですが、
実に美しいのです。赤や青、金や銀など色とりどりの
形がどんどん展開していきます。癒されましたね。

ずいぶん前、私は心身ともにくたくたになっていた時期が
ありました。カウンセリングを受けたこともあります。
その時に先生に言われたのは、とにかく美しい物、おいしい物、
楽しいと思えることを日常生活に取り入れるようにという
ことでした。

悩んでいる最中というのは、「そうは言われても、それが
できないから辛いのに」と思ったものでした。
けれども少しずつできることから始めて
自分なりの対処法ができていったように思います。

万華鏡はクルクル回していると、毎回異なる色が
出てきます。そのうつろいは何とも楽しく
再現できないからこその美があります。
日常生活で万華鏡を眺めるのも、ストレス解消に
なるように私は感じます。

ちなみに万華鏡は英語でkaleidoscope。
ギリシャ語から来ており、kal(美しい)とeido(形)、
そしてscope(鏡)が組み合わさったものです。
kaleidoscopeと名付けたのは、発明者である
Sir David Brewster(1781-1868)です。
ブルースターはスコットランドの物理学者で、偏光の研究で
有名です。

一方、日本語の「万華鏡」は「錦眼鏡、百色眼鏡」とも
言うそうです。日本に渡来したのは江戸時代末でした。

ところでkaleidoscopeには「絶えず変化するもの」という意味もあります。
先日Esquireのサイトにはトランプ大統領について
kaleidoscopic reasoningとありました。

https://www.esquire.com/news-politics/a22993440/bob-woodward-donald-trump-book-trade-gary-cohn/
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第364回がアップされました。
タイトルは『仲間と共に』、
書籍紹介では「迷路の秘密図鑑」
(エイドリアン・フィッシャー&ハワード・ロクストン著、
北村孝一訳、青娥書房、2013年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/13299.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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通学カバン [日々の暮らし]

2年前に日本の子どもたちの通学カバンが重いことについて
書いたことがあります。

https://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/2016-08-02-2

先日、日経新聞を読んでいたところ、「文科省が
通学の荷物を軽くするよう全国の教育委員会に
求めることになった」と出ていました。

記事のよると、1週間のうちランドセルが一番重い日の重量は
何とおよそ6キログラム!私が通販で注文する玄米5キロよりも
重いことになります。子どもにとっては大変です。

ざっと検索したところ、通学カバン問題は日本だけにとどまらず、
イギリスやアメリカ、インドや中国、マレーシアでも議論になっていることが
わかります。グーグルでschool bag weight problemと入れると、
大量にヒットしました。

ところで日本の場合、教科書は無償で提供されますが、
かつて幼少期を過ごしたイギリスの私立学校は、
代々「貸与」されるものでした。表紙をめくると
貸し出し票が貼られており、そこに自分の名前を書くのですね。
何年も前から使われていたことが、過去の記入日からわかります。

ちなみに私が通っていた学校は、
1クラス約30人、一学年2クラスでしたので、
他学年の名前と顔もおおむねわかっていました。
新年度になり、教科書が貸与され、いざ、名前を
記入するときに「わっ!〇〇先輩(←学校一のおてんば娘)が
使っていたのかあ。うーん、書き込みとかないと良いけどなあ」と
子ども心に思ったものでした。ひどいときなど、
数学の教科書には答えが書かれていることもありましたっけ。

今となっては懐かしい思い出です。
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NHK「世界へ発信!英語術」掲載 [掲載]

9月10日月曜日の翻訳・解説を担当いたしました。
「NYの繁華街にミツバチの大群」というニュースです。
お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n180910.html

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JACI(日本会議通訳者協会)掲載 [掲載]

連載中の「放送通訳の世界」を更新しました。
今月は第7回「世界ニュースから日本を見ると」というタイトルです。

https://www.japan-interpreters.org/news/broadcast-shibahara7/

ご一読いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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可愛い物で癒される [英語]

放送通訳業務はシフト制で、私の場合、一回当たり3時間が
最長時間です。あまりにも長いとアウトプットの質が落ちてしまう
というエージェント側の配慮のようです。ただ、わずか3時間とはいえ、
本番中は非常に緊張します。自分の声が全国ネットのテレビ上で
流れていることに加え、誤訳をすれば同時通訳の場合、修正が
難しいからです。よって、座り通しの仕事とは言え、
業務が終わるとグッタリします。ただ、私の場合、
ニュースをこよなく愛していますので、疲労困憊ではなく、むしろ
心地よい疲労感です。

ところでくたびれている時に癒されると、「また頑張ろう!」
と思えますよね。私の場合、自然を眺めたり、おいしい物を
食べたり、良い芸術品に触れたりというのが癒しの時間になります。

あとは心が和むようなイラストやマンガも好きですね。
最近凝っているのは、北海道のイメージキャラクターの「キュンちゃん」。
実は先日、日帰りで札幌へ出かけたのですが、帰りの
新千歳空港でキュンちゃん柄の入浴剤を全種類(と言っても
数種類ですが)を購入したほどでした。キュンちゃんはこちら:

http://kyuns-room.visit-hokkaido2.jp/user_data/about_kyuns.php

もう一つのお気に入りは「タヌキとキツネ」というマンガ。
実にほのぼのしています。

http://www.fwinc.co.jp/tanukitsu/

ちなみにfoxをジーニアス英和辞典で引くと、
「人に化けるという連想はないが、ずるがしこいものとされる」と
あります。一方、「タヌキ」は英語でraccoon dogですが、
これは東南アジア産のタヌキを指すのだそうです。
raccoonだけですと「アライグマ」になります。
raccoonの語源は北米先住民族アルゴンキン語族のarahkunから
来ていると研究社「新英和大辞典」に出ていました。
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運動不足 [日々の暮らし]

先日の日経新聞に興味深い記事を見つけました。
WHO(世界保健機関)が発表した報告です。
それによると、現在、運動不足状態にある人は
世界で14億人だそうです。世界の成人の4人に一人が
運動不足ということになり、糖尿病、心臓疾患、認知症などの
リスクが高まるとしています。

理由として挙げられるのが、長時間労働、交通機関の発達、
スマートフォンの普及などです。記事によれば、
「高所得国での運動不足の割合は、低所得国の2倍以上」
だそうです。

うーん、これは由々しき事態と感じます。
世界では紛争や飢餓、伝染病などが続き、そうした
場所で暮らす人々にとって、先進国で暮らせるだけでも
憧れのことでしょう。ところが当の高所得国の人々は、
別の病に直面しているのです。

過日、岡崎慎司選手の記事に「日々の積み重ね」とありましたが、
運動も同様ですよね。私はエスカレーターやエレベーターは
なるべく使わず、歩数計を身に付け、なるべく歩くように
しています。たとえまとまった時間の運動ができなくても、
毎日の生活の中で体を動かすことは工夫次第と感じています。

(「運動不足 世界で14億人」日本経済新聞2018年9月5日水曜日朝刊)
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岡崎慎司選手のことば [日々の暮らし]

昨日に引き続き、新聞記事からの話題です。
私はアスリートのインタビューや連載記事が好きで、よく
読んでいます。日経新聞は不定期でサッカー日本代表・
岡崎慎司選手の連載を掲載しています。9月5日付の
コラムも読みごたえがありました。
岡崎選手は以下を心がけているそうです:

*新シーズンを迎えるごとに、自分なりのテーマや目標を定める

*体をケアする上で大事なのは、毎日の小さな積み重ね

*加齢とともに体は変化する。よって、「元通り」にするよりも
「新しい身体で戦うことになると覚悟」する

これは通訳の勉強をする上でも大いに参考になります。

*新しい仕事のたびに、自分なりの目標を定めること

*仕事の準備というのは、日々の積み重ねであること

*加齢とともに体力や記憶力が衰えると仮定するならば、
それを嘆くのではなく、今の状態で学び続ける覚悟をすること

このように私は感じています。

芸術家やスポーツ選手のことばには重みがあります。
そうした考え方からどのようにして英語学習や通訳訓練に
応用できるか、私にとっては学びの日々です。

(「岡崎慎司 満身創意」日本経済新聞朝刊2018年9月5日水曜日)
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笑顔 [日々の暮らし]

紙新聞をめくっていると、毎日たくさんの記事を目にすることに
なります。仕事柄、国際ニュースや経済面などは丁寧に読むよう
心がけているのですが、それ以外にも偶然読んだ記事に
感銘を受けることがあります。

先日、心に残ったのはプロトレイルランナー・鏑木毅さんの
連載でした。「娘が教えてくれたこと」というタイトルです。
鏑木さんは44歳の時にお嬢さんがお生まれになったそうです。
長いことお子さんのいない生活が続いた中での誕生でした。

子育てにはイレギュラーが伴い、鏑木さんもお子さんの体調不良と
共にご自身もダウンしたり、思うように練習ができず、
歯がゆい思いをされたりしたそうです。けれどもご夫婦との間で、
これだけは守ろうと決めたことがあると綴っておられました。
このように書かれています:

「娘に求める唯一のことは笑顔を絶やさぬことだと決めた。
もともと生まれた時からいつもにこにこしている娘だが、
何はともあれ娘が笑顔でいられるような選択をするのが
ベストだと考えた。将来、どのような道に進んでも
周囲からこの人と一緒に仕事をしたいと思われるには
朗らかな明るい人柄が大切だと感じていたためだ。」

私もこの考えに深く共感します。と言いますのも、
これまで私が仕事を通じてご一緒させていただいた
リーダーの方々は、いずれも笑顔があり、穏やかな方たち
ばかりだったからです。

私の好きな言葉に「和顔愛語」があります。これは
仏教用語で、「穏やかな顔つきと優しい言葉遣い」という意味です。
実はリーダーに必要な能力というのは、強権でもなければ
グイグイ引っ張る力でもありません。むしろ「この人に
付いていきたい」と思わせる人柄だと私は感じます。

鏑木さんが述べるような「笑顔」もその一つだと私は思っています。

(「今日も走ろう」鏑木毅、日本経済新聞夕刊2018年9月5日水曜日)
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雨の日だからこそ [日々の暮らし]

朝目を覚ましてカーテンを開けたとき、
みなさんはどのように感じますか?
「やった~!晴れてる!」「ええ?朝から雨?
これでまた電車が遅れそう」などなど印象も人それぞれでしょう。

私はかつて雨が苦手でした。最大の理由は、「足の泥はね」です。
歩き方が悪いからなのでしょう。
ベージュのストッキングなどはいた日には
ふくらはぎが水玉模様という感じでしたね。個人的にはひそかに
カルピス柄と呼んでいましたが・・・。

さすがに教訓を得て、雨天時には黒いストッキングや黒パンツ、
あるいはレインシューズを着用するようになりました。
これで苦手項目の第一段階突破です。

次に雨で大変と思うのが「傘」。私はお気に入りの長傘と
晴雨兼用の折り畳み傘を持っています。モノを増やすのが嫌なので、
自分にとってはこの2本だけ。よって無くさないようにかな~り
神経を使います。

外出時に困るのが長傘の置き場です。電車の場合、端の席に
座れればひっかけられますが、そうでない場合、着席時に
長傘をどうするかいつも迷います。さすがにスカート時で
足の間に挟むわけにもいかず、さりとて
膝の外側に置けばお隣さんに迷惑です。しかも、「朝は降っていたのに、
帰り時には晴」となると、邪魔になるのですね。

そこで最近は、よほどの強風・強雨でない限り、折り畳み傘を
使うようになりました。鞄の中に傘専用のビニール袋を入れておけば、
不要になった際、傘ごと畳んでしまえるからです。これでストレス軽減です。

最後にもう一つ雨で困ること。それは「出不精になること」です。
「うーん、雨だし、本当は〇〇へ出かけようと思っていたけれど、
ま、いっか~」と自分なりに言い訳を考えて、家から出ないのですね。

家の中でやることがたくさんあったり、あるいは疲れていたり
というのであれば、これも私にとってはOKです。ただ、たいていの場合、
夕方までグデグデしてしまい、一日の終わりには「今日も不完全燃焼」で
気持ちも下がったままになることが少なくないのです。

よってここ数年は「雨だからこそ出かけよう」と意識しています。
たとえばオフの日に朝から雨の場合、お気に入りのカフェや図書館、
映画館、美術館などへ行くこともあります。雨の日は意外と空いていますし、
そうした場所であれば、知的刺激を受けられるのですよね。
また、平日オフの場合は病院へ行くこともあります。
比較的患者さんも少なく、前々から気になっていた定期健診
(私の場合コンタクトレンズ検診)も済ませられるのです。
患者さんが少ないと、ドクターともいつもよりゆっくり話せます。
良いことづくめです。

というわけで、雨の日も捨てたものではありません。
最近は朝、雨だと「よし、今日は何しよう?」と計画づくりに
気合が入ります。
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