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murder board [英語]

先日のCNNで興味深い表現が出てきました。murder boardという語です。
その日のニュースはアメリカ最高裁判事の候補者である
カバノー氏に関するものでした。一方、カバノー氏から10代のころセクハラを受けた
という女性が、実名で告白していたのです。「そのようなことをする
カバノー氏は最高裁判事にふさわしくない」という趣旨です。

上院司法委員会の公聴会を開くか否かという話がその日のニュースの
テーマだったのですが、そこで出てきたフレーズが
murder boardでした。前後の文脈から想像するに、「想定問答」かなと
私は思いました。

早速調べてみたところ、日本語での説明は特に見当たらず。
英語のWikipediaにはありました。

"A murder board, also known as 'scrub-down', is a committee
of questioners set up to critically review a proposal and/or
help someone prepare for a difficult oral examination."

なるほど、このboardというのは「板」ではなく「委員会」という
意味であるのですね。でもなぜmurderなどという、穏やかではない語が
使われているのでしょう?ウィキペディアをさらに読み進めると、
もともとこの語はアメリカの軍で使われていたようです。

1987年のニューヨーク・タイムズに詳しく出ていました。

https://www.nytimes.com/1987/10/11/magazine/on-language-murder-board-at-the-skunk-works.html

それにしても、「アメリカ国防総省の用語」をPentagoneseと言うのは
初耳でした!


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