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黙っていたいとき [日々の暮らし]

最近は何でも通信販売で買えるようになりましたね。
以前は書籍だけだったのが、文具から小物、食料、洋服と
あらゆるものが画面上のクリック一つで手元に配送して
もらえるのです。本当に便利になったと思います。
特にご高齢の方や小さいお子さんのいるご家族、
遠隔地の人にとってこのサービスは画期的です。

けれどもその一方で、人対人のやりとりが薄れつつ
あるように感じます。数年前のこと、某ターミナル駅近くに
出来た商業施設では、店員さんに話しかけてほしくないことを
示すため、ブレスレットの貸し出しサービスが始まりました。
買い物客はそれをはめることにより、あえて店員さんに
話しかけられたくない意思を示すというものです。

そういえば、マッサージ店やヘアサロンなども
初来店時のカルテに「話しかけられたいですか?」という
アンケート項目があります。静かにしたい人、おしゃべりしたい人など
色々な方がいる世の中です。そうした方々への配慮です。

私の場合、疲れていて話したくないときは、丁寧に
その旨をお伝えしています。たとえばマッサージ店やタクシーなどが
そうです。「すみません、今朝早かったので(←実際、早朝シフトで
3時半起き!)寝てしまうかもしれません。もちろん、
何かあれば起こしてくださいね」と正直に言います。
そうすると100%、放っておいてくださいます。

個人的に残念に思うのは、口コミサイトなどで「本当は
しゃべりたくなかったのに話しかけられてウザかった」という
書き込みがあることです。どうしても話したくないなら、
こちらから言うしかありません。それもコミュニケーションだと
私は思うのです。「ごめんなさい、ちょっと疲れているので
(考え事をしたいので)(喉が痛いので)(ぼーっとしたいので)
黙っていても良いですか?」と言う方がストレスはたまりません。

ちなみに私の場合、施術終了後(あるいはタクシーであれば目的地到着後)に
「おかげさまでリラックスできました。ありがとうございます」と
必ず伝えるようにしています。静かな環境を作って下さったことに
感謝すれば、後味も悪くないと思うのですね。

コミュニケーションというのは、お互いのちょっとした努力で
いくらでも変えられると思います。communicateの語源は
ラテン語のcommunicatus(他人と共有した、知らせた)で、
communic-(共有の)と-ate(~にする)が組み合わさった語です。
思いを共有するのも大事なのですよね。
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