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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第349回がアップされました。
タイトルは『覚悟と潔さ』、書籍紹介では
「ニッポン・ビューティ」(Grazia編集部編、講談社、2009年)を
取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/349.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第176回はgo head to headというフレーズです。

http://www.hicareer.jp/english/housou/176go-head-to-head.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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何事もほどほどに [日々の暮らし]

先日のニュースで興味深いことが報道されていました。
アメリカで「コーヒーの発がん性」を表示することが命じられたのです。
発がんリスクについての警告文を表示するという内容。
場所はカリフォルニア州です。

私の場合、それほどヘビーに飲んでいるわけではありませんが、
コーヒーは好きでよく口にしています。出先で仕事をするときには
カフェに入りますし、自宅で食後に一杯味わうこともあります。
ですので「コーヒー=がん」と言われると、やはり心配になります。

ただ、その一方で全日本コーヒー協会のサイトを見ると、
1997年のデータが紹介されています。通常範囲の摂取であれば、
コーヒーとがんとの有意な関連はないことが
すでに発表されているのです。また、別の団体によれば、
むしろコーヒーががんに効果があるとさえ謳われています。
こうなりますと、一体何が正しいのか迷いますよね。

けれども冷静に考えてみれば、何事にも「ほどほどに」という考えが
あります。極端に我慢したり、必要以上に摂取したりすれば
いずれの場合も逆の効果が生じることが考えられます。
たとえばコーヒーであれば、「多量に摂取することで
覚醒作用に見舞われてしまい、睡眠不足になる」
「摂取の都度、牛乳を入れてカフェオレにすることで
カロリー過多になる」という具合です。
今までコーヒー好きだった人が「がんになるから一切飲まない」と
してしまえば、そのことによりストレスが生じて暴飲暴食、
などということも考えられなくはないのです。

こと健康やダイエットの場合、ある方法が称えられたかと
思うと、それを真っ向から否定する別メソッドが人気を博すこともあります。
数年前に炭水化物を制限するダイエットが脚光を浴びましたが、
あまりにも抜いてしまえばエネルギー不足になる恐れもあります。

ちなみに英語学習も同様です。「文法よりも会話」となれば
英会話教室が大流行。「いや、やはり文法こそ大事」と気付けば
文法関連書籍がベストセラーになります。

では通訳関連、仮に「シャドーイング」で見た場合どうでしょうか?

「通訳者並みの英語力をつけるなら、シャドーイングが一番!」

「シャドーイングをするだけで脳が活性化され、認知症予防にもなる」

「多様な教材をシャドーイングすることで、コミュニケーション力が高まる。
よってリーダーを目指すならシャドーイング!」

このような具合になるのですが、冷静に考えてみれば、
シャドーイング「だけ」で通訳者になれるわけではありませんし、
認知症を防げるわけでもありません。ましてやコミュニケーション力が
アップしただけで誰にも好かれるリーダーになれるとは限らないのです。

つまり、世の中にあふれるデータや学説というものを
そのまま鵜呑みにしてしまい、自分の日常生活へのストレッサーと
してしまいますと、むしろ逆効果になると私は思うのです。

何事も中庸に、ほどほどに、です。
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