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地名マジック [日々の暮らし]

先日「ノアゼット・プレス」というフリーペーパーを入手しました。
これはフランスで発行されている日本語ミニコミ誌です。
すでに50号まで出ています。

私が手に入れた2018年3月号には興味深いエッセイがありました。
書評を交えた文章だったのですが、その中に地名がもたらす
マジックについて書かれていたのです。

たとえば「パリの〇〇」と書名に入れるだけで、
オシャレ感がアップしますよね。「パリのこの二文字を表紙に
入れるだけで、通常より売れることになるし、
花の都とよく言われるこの都市の特集は、
花が枯れてしまって尚、人の関心を引き続けています」
とそのエッセイストは綴っています。

うーん、確かにそうですよねえ。
たとえば食材も「北海道」なら乳製品、
「高知」ならマグロ、「千葉」ならピーナッツ、
「ニュージーランド」ならキウイという具合に、
地名だけで連想できるものがたくさんあります。

他にも「枕詞プラス地名」で納得できるものもありますよね。
「紳士の国イギリス」「礼儀正しい日本人」
「オシャレなイタリア人」という感じです。
もっとも、こうしたフレーズはマスコミなどが
言い続けてきた感があります。ゆえに
そう思い込んでいる部分が私たちにはあるのではないでしょうか。

ときどき私が頭の中で試すのは、こうした枕詞と地名を
バラバラにしてシャッフルし、入れ替えてみること。
今までのイメージとは異なってきます。結構楽しめます。

(「ノアゼット・プレス」2018年3月号 50号、
ノアゼット東京オフィス発行)
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