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現実逃避! [英語]

大学で指導を始めてからすでに数年が経ちました。
今はほとんどの大学が春学期と秋学期の2学期制です。
LSEでは3学期制でしたので、留学当初は慣れるまで
少し違和感がありましたね。「え?もう学期末?」という
感じで、気がつけば6月の修士論文締切が迫っていたからです。

日本の大学は春学期が4月から7月、秋学期が9月末から1月です。
私の場合、8月と2月は一番ホッとできる時期になります。
と言いますのも、9月と3月は本格的に授業準備をする期間だからです。

とは言え、私もフツーの人間ですので、気分が乗る日乗らない日が
あります。良好の時はとてもはかどるのですが、なぜか
やる気が出ないときが少なくありません。

「これとこれを準備して、こちらの資料も読み込んで、
授業計画を立てて教案を作成して・・・」と、やるべき課題は
山ほどあります。けれどもそのような時に限って
掃除が気になったり、現実逃避に走ったりということを
してしまうのですね。おそらく誰もが現実逃避をするからこそ、
自己啓発関連の本が書店にはたくさん置かれているのでしょう。

ちなみに「現実逃避」は英語でescapismと言います。
「逃れる」のescapeから来ています。せっかくですので辞書を
引いて読んでみたところ、色々と発見がありました。

まず、間違いやすいのがescapismの発音。
eは「i」の発音です。「イスケーピズム」という感じですね。

「現実逃避者」はescapist。「~する人」の-istが
付きます。-istの語源はギリシャ語です。

一方、escapeの語源は古期北フランス語escaperから来ているそうです。
さらにその語源は俗ラテン語excappareで、説明としてとある辞書には
「後期ラテン語cappa(フードのある外套)」も出ていました。

なぜ「外套」?コート?

「ジーニアス英和大辞典」によれば、escapeは「es-(外へ)+cape(頭から
被る外套)=外套を脱ぎ捨て逃げる」が語源なのだそうです。
なるほど!!

さらに別の辞書には「授業をエスケープする(さぼる)は
和製英語」と出ていました。ちなみに今の時代、学生たちは
「授業をエスケープする」とそもそも言うかしらと、
またまた別の疑問がわいたのでした。

・・・はい、ここまでも私にとっては立派な「現実逃避」という名の
英語学習。うーん、どちらでしょう?

仕事に戻ります!
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