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年号がわからないとき、どうする? [日々の暮らし]

中学2年生の2学期から日本の中学校に編入した私を
待ち構えていたのは、「ムズカシイ歴史の授業」でした。
その時の社会のカリキュラムは日本史。
古代史も安土桃山時代も江戸時代も全く学習経験がないまま、
いきなり「徳川家康」の章から入りました。
私にとっては「トクガワ? Who?」という感じでしたね。

以来、「言い訳にしてはいけない」とわかりつつも、
私にとって日本史は未だに未知の分野です。
いえ、ポジティブにとらえるならば、「これから
勉強できるまたとないチャンスを得た」ということかも
しれません。

このような具合ですので、私の中では日本の年号の順番が
今なおアヤシイ状態です。家族で歴史の話をしているときなど、
私の時代解釈があまりにも妙な方向に行ってしまい、
「お母さんがどこまでトンチンカンに解釈するか
見てみよう」と言われるほどです。ハイ、勉強不足ですよね。

それでも歴史自体は好きですので、
記念館や博物館・美術館には足を運びます。
都内を歩いているときも、名所旧跡を記した
小さな看板を見かけると、立ち止まって眺めます。
私は音楽や美術なども好きなのですが、
鑑賞の際は当時の為政者が誰だったのか、社会は
どのような様子だったのか、その頃の日本はどういう時代だったか
など、色々な観点からとらえるのを楽しみにしています。

ちなみに名所旧跡案内板や美術展の解説など、
そのまま日本語で読んでも「○○時代」とあって
理解しづらいことが私の場合はあります。ですので、
その際は英文説明を頼りにしています。頭の中で
その説明文を音読すれば、英語の勉強にもなりますし、
何よりも年号を西暦で記してくれているのでありがたい限りです。

このような具合で、「英語を勉強していて良かった」
と思える瞬間が、日常生活でもあります。
ありがたいなあと感じます。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第322回がアップされました。
タイトルは『五感を研ぎ澄ませる』です。
書籍紹介では、「写真が語る日本空襲」(工藤・奥住著、
現代史料出版、2008年)を取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第162回では、be supercharged with ... という
フレーズをご紹介しました。

http://www.hicareer.jp/english/housou/162.html

よろしくお願いいたします。
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「尊敬する人」がいる幸せ [日々の暮らし]

英語学習においてはこれまで様々なメソッドが
導入されてきました。文法訳読が良しとされた時代も
ありましたし、「やはり会話力こそが大事」と言われた時期も
見られました。映画を使う・スカイプで海外の先生と会話・
単語をとにかく暗記・シャドーイングなどなど、
名前を挙げればそれこそきりがありません。
何事にも流行というものが存在しますので、
ダイエットやファッション同様、学びの世界でも
何か一つの方法が脚光を浴びるというものなのでしょう。

指導の仕事を続けていると、「どういう方法が
効果的ですか?」「どのようにすれば効率が上がりますか?」
という質問を受けることがあります。
巷にたくさんの方法があふれており、テキスト一冊買うにしても、
つい「星の数」が気になってしまう時代です。
大量の情報にさらされ、ふりまわせれてしまい、
結局身動きとれずに硬直して何もできなくなってしまう。
そのような心境なのかもしれません。

翻って私の場合、何が私を学びに突き動かしてきたかと
言いますと、ひとえに「尊敬できる先生との出会い」が
あったことでした。

「指導法が素晴らしい」「使用教材が楽しい」なども
もちろんなのですが、それ以上に大きかったのが、
「先生の人格」そのものでした。
教壇に立つ先生のお人柄そのものに魅了され、
そのおかげで私はその学習分野を好きになり、
学びを続けることができたのでした。

これは勉強に限ったことではありません。
スポーツクラブのレッスンしかり、趣味の習い事も同様です。

つまり私にとっては、たとえ学校が遠くても、
授業の時間帯が自分の生活スタイルと合わなくても、
尊敬できる先生の指導が受けられれば、それで
とにかく幸せなのですね。

私が好きなタイプの先生のクラスというのは、教室の雰囲気も
和やかです。学習者たちも穏やかな人たちばかりで、
お互いに刺激を与え合えるような空気が漂います。
私にとっては先生はもちろんのこと、そうした仲間たちも
尊敬すべき存在なのですね。おそらく先生のお人柄が
クラスをそのような状況にしていくのでしょう。

「尊敬する人」がいるのは、本当に幸せなことだと思います。
そのような巡り合いが自分の人生にもたらされたことを
ありがたく感じます。
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時間の大切さを認識するとき [日々の暮らし]

我が家の冷蔵庫にはカレンダーが貼られています。
最適なカレンダーを探し求める「旅」を随分と
続けた結果、ここ数年は12か月を1枚に丸ごと掲示した
書き込み型タイプを愛用しています。
冷蔵庫の大きい扉にカレンダーを貼り、
そこに家族4人分の主な日程を書き込んでいるのです。

「今日の日付」のところには小さな磁石を
目印に付けています。一日の終わりになると
「うん、今日もよく頑張った!明日も良い一日に
なりますように」という思いを込めて磁石を動かします。

そのカレンダーは左半分に1月から6月が、
右半分に7月から12月が書かれています。
年の始めにあった「今日の日付用磁石」も、気が付けば
あっという間に右半分へ移っていました。
しかも9月半ばに差し掛かりつつある今、残りはあと数か月しか
ありません。このカレンダーには年初からの
日数が枠の中に記されており、すでに250日ほどが
経過していることもわかります。

こうして毎日カレンダーを見る生活をしていると、
人生があっという間に過ぎゆきつつあることを感じます。
ならばこそ、小さなことに振り回されず、心を乱さず、
悩みをなるべく抱かずに穏やかに生きなければと感じます。
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作業と学習の境目 [仕事]

通訳者にとって、仕事が依頼されてから通訳業務の当日までは
ひたすら「予習の日々」です。事前に渡された資料に
目を通すことはもちろん、自分で文献を探して読みこんだり、
動画サイトで話者の以前の講演を視聴したりと
あらゆることをして準備に勤しみます。

私の場合、予習をすればするほど、自分の知識不足を
痛感してしまいます。それこそ、どこまで予習をすべきか
見えなくなってしまうのです。そしていつもの
パターンとしては、結局のところ時間不足に陥り、
当日ドキドキしながら通訳ブースへ。
冷や汗をかきながら通訳をする、という状況です。

要は、事前学習に正解も終わりない、ということなのですね。
だからこそ緊張してしまうのです。これは放送通訳の
現場でも同様です。

ただ、これまでの仕事から得た私自身の教訓として、
予習における「作業」と「学習」を混同してはいけない
と感じています。具体的に見てみましょう。

たとえば、予習の段階でおこなうべきことの一例としては
文献をそろえる、動画でスピーチを探す、
単語リストを作る、予習ノートを作るなどなどがあります。
こうしたことを同時進行で当日までに
準備せねばなりません。まずは「やるべきこと」を書き出し、
ひとつひとつ取り組むことが求められます。

ここで注意せねばならないのが、このような「やるべき課題」を
「書き出していること」そのものや、文献を「そろえている」という
行為、あるいは動画でスピーチを一通り「探し出している」状態
などを「学習時間」と混同してはいけないということなのです。

こうした「事前セッティング」には案外たくさんの時間を
要します。しかもそろえたり探し出したりというのは、
自分にとって成果が見える作業でもありますので、
それだけで充実感を抱いてしまいがちになるのですね。
「わあ、ここにも動画があった!」「あ、この文献も使えそう」
という具合に、次々と宝探しのごとく出てくると、
安堵感と共に達成感で心が満たされるのです。

けれども、そうした「作業」自体は、自分の知識への充填に
結びつくとは限りません。大切なのは、そのようにして
集めた事々をしっかりと吸収して自分のものにしなければ
いけないことなのです。

単語リスト作成も同様です。私など、新しい分野の通訳業務の際、
膨大な数の単語を毎回書き出します。けれども大事なのは、
書き出して暗記することであり、通訳内容そのものと
しっかり結びつけて活用できることなのですよね。
書き出す行為そのもの「だけ」で安心してはいけないと
自戒の念をこめて、今この文章を書いています。

作業と学習の境目というのは、意外と見誤りやすいものです。
だからこそ、冷静に意識しながら学び続けねばと
感じます。
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Hector? hector? [英語]

先日、とある英文を読んでいたところ、hectorという単語が
出てきました。私にとっては「hector=Hector Berlioz」。
そう、フランスのロマン派作曲家ベルリオーズのフルネームです。

英文に出てきたhectorは「いばりちらす」という意味で
使われていました。辞書でhectorを調べると、語源は
ギリシャ語で、holding fastあるいはdefenderという
意味を持つそうです。何とも勇ましい単語です。

一方、大文字のHectorはギリシャ神話に出てくるヘクトールのこと。
「アキレスに殺されたトロイアの王子」とジーニアス英和辞典には
出ています。オーレックス英和辞典には「トロイ戦争における
英雄」との記述もありました。なるほど、ベルリオーズの方は
そうした英雄的なニュアンスで名付けられたのでしょう。

それにしても「英雄」と「いばりじらす、いじめる」が
同じ単語というのも不思議な気がします。hectorは
名詞として「からいばり屋、どなる人」という意味も有します。
その人の名前を呼ぶたびに、こうした意味が頭をよぎったり
しないのかな~、などとつい考えてしまいます。

そう考えるとRob(ロバートのニックネーム)も小文字で書けば
rob(強奪する)という意味がありますし、Jackも俗語で
「無礼な奴」という語義が辞書には書かれています。
Peterは小文字・動詞のpeterの場合「次第に消え失せる」
という意味があります。

名前の世界も奥が深いのですね。
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Thank you for ... [英語]

公共の場には様々な文章が掲示されています。
「立入禁止」「禁煙」「走らないでください」
「割り込まない」などがその一例です。私は
こうした文章を読むたびに、英語ならどう訳すかを
考えます。パッと出てくれば良いのですが、
たまに「うーん」と考え込んでしまうことがあります。
日本に暮らしていると、よほど意識しない限り、
英語を全く使わずに済んでしまうのですね。
話す機会や書く機会など、自発的にできる作業を
増やしていきたいと思います。

先日のこと。牛乳を飲み終えた後、いつものように
紙パックを開いて洗いました。その際に気づいたのが
注ぎ口のところに隠れていた文章です。
牛乳パックの場合、片側だけ開けて注ぐのですが、
洗って処分する上では反対側の口も開けています。
そこに次のような文言があったのです:

「リサイクルの協力に感謝します」

この文章は英語に直すと、「~に感謝します」の
部分がThank you for ... になります。

私が子どもの頃に見たイギリス時代の記憶では、
NO SMOKINGだけ、あるいはNO SMOKING THANK YOUの4単語でした。
よって、最近のように冒頭でThank you for ...と入れると
柔らかい印象を抱きます。

けれども本当に穏やかな印象「だけ」なのでしょうか?

日本語でも事前に「~に感謝します」「~して下さり
ありがとうございます」と謝意を述べることは、
確かに丁寧に聞こえます。けれども、事前にお礼を
言ってしまうというのは、やや穿った見方をすれば
相手に対して「こちらはお礼を述べているので、
もちろん、その通りに行動していただけますよね?」
という大前提条件が潜んでいるようにも思えるのです。

そう考えると、言葉というのは面白いもので、
「感謝表現」も、とらえ方によっては「婉曲的命令表現」と
言えなくもありません。

もちろん、このような解釈は極端な例でしょう。
けれども、昔から「慇懃無礼」ということばが
存在することを考えると、身の回りのこうした表現も
一歩離れて冷静に分析することで、色々なことが
見えてくるように私は思います。
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疲れている時こそタイマーで [日々の暮らし]

早朝シフトの放送通訳を終えて通訳学校の授業へ。
その後はスポーツクラブで大好きなインストラクターさんの
レッスンに参加すべくジムへ。このような感じで
一日が終わる日もあります。辞書や授業道具に加えて
スポーツウェアにシューズなどが入ったカバンは重量級。
健康のためにジムへ行くものの、自分の所持品が
とてつもなく重くて肩こり必至の状態、となると
健康なのか不健康なのかわかりませんね。
けれどもこのようにして一日を目いっぱい過ごすと
日暮れの頃には大きな充実感が私の心を満たしてくれます。

とは言え、エレベーターもない我がマンションの階段を
上がって自宅のドアを開けるころには疲労困憊。
さあ、帰宅後は家族の夕食準備にとりかかる時間帯です。

このような時、「ふー、疲れたからちょっと一休み」と
腰を下ろしてしまうと、私の場合、かえって疲労が
噴出するようです。よって、あえて日中のテンションを思い出しつつ、
何とか夕食時までは気を抜かないようにしたいと考えています。

そこで役立つのがキッチンタイマー。思えばタイマーは
自分の勉強や授業でのアクティビティなどで大いに
活躍してくれているのですが、実は私にとってモチベーション維持の
必須道具でもあるのですね。

たとえば帰宅直後、台所に洗ったお皿などがそのまま乾かしてある
状態の場合、まずはそれらを片づけてから
食事の下ごしらえに入ります。そこで「よし、タイマーを
5分セットして、5分以内にお皿をすべて片づけよう!」と
決めるのです。ポイントは、「実際に見込まれる所要時間プラス1分」
ぐらいにゆる~くセットすること。そうすることで、
「おぉ~!5分かかるはずだったのが、3分半で仕上げられた!
すごい!」とひそかに自画自賛できるのですね。

まったくもって子ども騙し的な「仕掛け」なのですが、
実はそうしたちょっとした仕掛けこそが、自分を鼓舞できるのではないかと
私は思っています。

・・・ちなみに、もし世の中の記念日で「タイマー感謝の日」などが
あれば、私など毎日ありがたく思ってしまいますね。
あ、でも「時の記念日」というのはありましたっけ。
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UDフォント [日々の暮らし]

先日のこと。とあるメーカーのキャンディーを買いました。
私はスイーツや食材などに書かれたパッケージに興味があります。
どのような色を使っているか、どういったレイアウトのパッケージなのかなどに
見とれてしまうのですね。今回食べたのは和風の飴だったのですが、
商品名も書道風の書体で記されています。美しいなあと思いながら、おいしい
キャンディーをいただいたのでした。

表面からパッケージの裏面にひっくり返したところ、
下の方にこのような記述がありました:

「裏面の一部にユニバーサルデザインフォントを
使用しております。」

ん?ユニバーサルデザインフォント?

ユニバーサルデザインの「商品」は見聞したことがありますが、
「フォント」は初めてです。気になったので、早速
調べてみたところ、読みやすさや誤読を防ぐために
開発されたものであることがわかりました。
詳しくはコチラ:

http://font.designers-garage.jp/ud/iwata/

なるほど!私は以前、ハングル語の学習をしたことが
あるのですが、ハングル文字に凝ったデザインが施されて
しまうと、一気に判読不能に陥ってしまいます。
そう考えると、日本語フォントも誰もが読みやすい方が
良いですよね。外国籍の方が増えている今であれば
なおさらでしょう。

・・・とフォントから今度は「デザイン」へと空想し始め、
そこからキーワードをあれこれ検索していると、
ロンドンのDesign Museumのサイトがヒットしました。
かつてはテムズ川沿いにあったのですが、今はケンジントンに
移転したとのこと。地図で確認すると、そこは以前
The Commonwealth Instituteがあった場所のようです。
さらに調べてみたところ、Commonwealth Instituteは閉鎖
されていたのですね。知りませんでした。イギリスで過ごした
小学校時代、社会科見学で出かけたのがCommonwealth Institute
だったのです。英連邦植民地について体系的に学べる、
素晴らしいミュージアムでした。
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明日の元気を今日作る [日々の暮らし]

8月は盛りだくさんの一か月でした。
独身時代以来の一人旅も決行。始発の電車に乗り、
普段なら出かけられないような遠方まで足を延ばし、
歴史的建造物を見たり、文学館を訪ねたりと
満喫しました。今は新幹線がありますので、
この日も日帰り。本当に便利な時代になりました。

その旅行からすでに2週間近く経っているのですが、
その日の思い出は今も温かく心の中に残っています。
「限られた時間だったけれど、見たかった博物館に
行けて良かったなあ」「地元の人たちにたくさん親切に
していただいたっけ」という具合に、当日の様子を
頭の中に描いては、笑みがこぼれてきます。
朝、仕事に出かける前の身支度中に、あの日のことを
思い出すと、「よし!今日も一日がんばろう!」と
思えます。

そう考えると、今日の自分の行動ひとつひとつを
より良いものにしていけば、それが明日の元気に
つながるのでしょうね。

明日、自分がまた気力を充実させて
めいっぱい一日を過ごすために、今日がある。

そうとらえると、今日という一日を大切に過ごしたくなります。
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