テキスト発売のお知らせ [各種連載]
翻訳と解説に携わっております「NHKニュースで英会話」、
最新号(2017年10月号)が発売されました。
お時間がありましたらご覧いただければ幸いです。
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2017-09-18 16:55
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解釈の違い [英語]
ここ数週間、ラフマニノフの交響曲第2番をよく聞いています。
この曲に初めて触れたのはロンドンで留学していたころ。
修士試験も終わり、論文も提出し終えて一息ついていた時でした。
「これで大手を振って休みを満喫できる!」と思い、
ロンドンのオックスフォード・ストリートから少し北にそれたところにある
CDショップへ出かけたのでした。
店内で流れていた美しいメロディに聞き惚れていると、
視界の片隅にNOW PLAYINGのプレートが見えました。
カウンターの上にそのCDが置いてあったのです。
近づいて見たところ、曲名はラフマニノフの交響曲第2番。
演奏はBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、
指揮は尾高忠明さんでした。
私は指揮者のマリス・ヤンソンスさんが大好きで、
ラフマニノフの2番も持っています。最近はこのCDを
メインに聞いているのですが、ふと、他の指揮者の解釈も
気になり、早速You Tubeで探してみました。
検索すると、実にたくさんアップされていましたね。
オーケストラも様々、指揮者名も色々と出てきます。
聞いてみると、同じ曲なのにまったく異なる印象を
受けることもわかりました。私はヤンソンスの速度に
慣れていた分、他の指揮者ではのんびり過ぎるという
印象を抱いたものもありましたし、楽器の強弱も
異なります。「わ~、ここでティンパニの音がこれほど
鳴るとは!」という発見もあったのです。
曲の解釈というのは、もちろんスコア通りの
演奏こそするものの、指揮者によって誤差は
出てくるのですよね。これは通訳や翻訳も同様です。
音楽であれば、作曲家が伝えたいことを最大限くみ取るのが
指揮者であり、オーケストラでしょう。
通訳者も、話者のメッセージを把握して、最大限、
目的言語に置き換えるのがその使命ということになります。
通訳者によって訳語に微妙な差が現れるのと同様、
音楽の解釈もしかりなのだと改めて感じたのでした。
この曲に初めて触れたのはロンドンで留学していたころ。
修士試験も終わり、論文も提出し終えて一息ついていた時でした。
「これで大手を振って休みを満喫できる!」と思い、
ロンドンのオックスフォード・ストリートから少し北にそれたところにある
CDショップへ出かけたのでした。
店内で流れていた美しいメロディに聞き惚れていると、
視界の片隅にNOW PLAYINGのプレートが見えました。
カウンターの上にそのCDが置いてあったのです。
近づいて見たところ、曲名はラフマニノフの交響曲第2番。
演奏はBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、
指揮は尾高忠明さんでした。
私は指揮者のマリス・ヤンソンスさんが大好きで、
ラフマニノフの2番も持っています。最近はこのCDを
メインに聞いているのですが、ふと、他の指揮者の解釈も
気になり、早速You Tubeで探してみました。
検索すると、実にたくさんアップされていましたね。
オーケストラも様々、指揮者名も色々と出てきます。
聞いてみると、同じ曲なのにまったく異なる印象を
受けることもわかりました。私はヤンソンスの速度に
慣れていた分、他の指揮者ではのんびり過ぎるという
印象を抱いたものもありましたし、楽器の強弱も
異なります。「わ~、ここでティンパニの音がこれほど
鳴るとは!」という発見もあったのです。
曲の解釈というのは、もちろんスコア通りの
演奏こそするものの、指揮者によって誤差は
出てくるのですよね。これは通訳や翻訳も同様です。
音楽であれば、作曲家が伝えたいことを最大限くみ取るのが
指揮者であり、オーケストラでしょう。
通訳者も、話者のメッセージを把握して、最大限、
目的言語に置き換えるのがその使命ということになります。
通訳者によって訳語に微妙な差が現れるのと同様、
音楽の解釈もしかりなのだと改めて感じたのでした。
2017-09-18 00:00
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