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有言・不言・実行・不実行 [日々の暮らし]

たとえばテレビで紀行番組を見たとき。
「あ~、いいなあ。行ってみたいなあ」と
思うことがあります。あるいは、興味深い美術展のポスターを
目にした際、「いつか行こう」とつぶやくことも
あるでしょう。憧れているものや事に対して、
「いつか」「~したい」と人間は思うものなのですよね。

ただ、こうした「思い」をどうするかが
実は大切なのではと最近思うようになりました。
と言いますのも、いつもいつも「いつか○○する」「そのうち~したいなあ」と
口にしているばかりで実践できないというケースがあるからです。
それには以下の2つのパターンがあるのではと思います。

パターン1は、口癖でついつい願望を声に出すというもの。
「いいなあ」「こうできたら楽しいだろうなあ」という
自分の希望や熱望を、まずは口にするタイプです。
もちろん後に実践もしますが、とりあえず「言っておく」というパターン。

一方、パターン2は、実は口にこそすれ、さほど欲してはいないタイプ。
グループなどで話している際、その場で話題を作る
という感覚で、「~したいなあ」「いつか○○しよう」
など、とりあえずトピックとして述べるパターンです。
内心とりたてて実践する意思がない、というケースです。

最近私は「ことばを生業とする以上、自分の本心と
口から発する言葉をきちんと意識しよう」と思うように
なりました。つまり、なるべく自分の考えに忠実でありたいと
願うようになったのです。思ってもいないようなことを
軽々しく口にしては、それこそ「言葉の無駄遣い」であり、
他者の感情を無駄にしてしまうと思うようになったのです。

そう考えると、「有言・不実行」というのは一番私にとって
避けたいものであり、本当に自らの気持ちに正直であるならば、
「不言・実行」こそ、大事なのではととらえています。

「積読している本は、いつか読むから」
「行きたいと思っていた○○へは、そのうち出かけよう」

こうしたことを口にしておいて何もしないと
かえって自分に嘘をついているようで、嫌なのですね。
本当に読みたいなら公言せずとも読み始める、
本気で出かけたいならば大々的にPRしないで、さっさと出かける。

要は「静かに実践する」ということを意識していきたいと
最近は思っています。

・・・と書いていること自体が「有言・不実行」に
ならないよう、心を強く持たなければ・・・!
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