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書評欄のことばに励まされる [日々の暮らし]


以前の日経新聞は、書評欄が日曜日に掲載されて
いました。数年前に土曜日に移行しています。
個人的には日曜日の方がのんびりできるため、
日曜掲載の方が好みなのですが、新聞社の方針が
あるのでしょうね。

さて、1月16日土曜日の書評欄に、とても励まされる
文章がありました。書評欄は選定委員の方々が
実名で紹介する本もあれば、「短評」と言って
書評者の記名無しの紹介もあります。

私が感銘を受けたのは、「共創力」(大谷和利著、
小学館)の本の紹介文でした。本書は、「ルンバ」の
開発者コリン・アングル氏についての一冊です。

書評文には次の文章がありました:

「『必ず解決法が存在する』からこそ
開発に打ち込める。この信念がユニークな
ロボット開発につながった。」

アングル氏は「楽観主義者としての行動原理」が
あったのだそうです。

何かと心が揺さぶられるニュースが続く中、
気持ちがなかなか上がらないという日も
生きていればありますよね。

でも「必ず解決法が存在する」と信じ続けること。
たまにダウンしたとしても、「絶対に出口はある」と
思い続けること。

それを自分に言い聞かせたいと思っています。
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マスクをしていても [日々の暮らし]


先日の事、自宅でどうしても効率が上がらないため、
外のカフェで仕事をすることにしました。
外出自粛要請が出ているため、飲食時以外は
マスクが必須ですよね。本来であれば自宅になるべく
いる方が良いのでしょうけれども、そのあたりは
心身のバランスを考えつつ慎重に行動したいと思っています。

さて、そのお店でオーダーをするために行列を
していたところ、前に二組の親子がいました。
お子さんはようやくあんよができるようになった
赤ちゃんたちです。一緒にいたのはお母さんたちでした。

まだまだ歩くのが危うい感じの男の子たちでしたが、
こちらを見上げるとフシギそうな表情をしています。
私は小さい子どもが大好きなので、つい、バイバイの
お手振りをしたり、いないいないばあをしたりと
していました。

以前であればマスク無しでしたので、こちらの
表情もお子さんからはわかりやすい状態ですよね。
でも、今は「目」と「動作」と「ことば」だけが
頼りの時代です。「ことば」も感染リスクを考えると
むやみにかけてはいけないかな、とつい遠慮して
しまいます。

そのようなことを思いつつも、男の子たちは
こちらを見てはニコニコしたり、
手を振ってくれたりしてくれました。

お母さん方に年齢を尋ねると、ちょうど同い年の
お子さんたちで1歳を過ぎたばかりとのこと。
ヨチヨチ歩きをしつつ、抱っこをねだったりと
どんどん可愛くなる月齢なのですよね。

ドリンクをオーダーしてから受け取るまでの
ほんの数分のやりとりでしたが、赤ちゃんたちの
笑顔からたくさんの元気をもらえました。
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音も悪くない、かも [日々の暮らし]


耳から入って来る音をひたすら通訳する、
という職業柄なのか、どうしても世間の音にも
敏感になってしまいます。

たとえば通勤電車。

何かに没頭している時は気にならないのですが、
疲れていたり気が散ったりしている場合、
どうしても車内アナウンスや周りの話し声に
つられてしまいます。すると余計、気になって
しまうのですね。

そうしたことが長年続いていたせいか、
家電のピーピー音やお風呂沸かしの音声なども
苦手です。オーブンレンジを買う時など、
音声が無いものを探したほどです。
お風呂に関しては、我が家で「お湯張りおばさん」と
呼んでいたのですが、音声をオフにしてしまいました。

このような思いでずっと過ごしてきたのですが、
先日、調理家電をレンタルして、考えが少しだけ
変わりました。

その家電は某メーカーのもので、材料を入れて
メニュー番号を押すと調理してくれるという
スグレモノです。経済評論家・勝間和代さんが
著作などで紹介している、いわゆる「ほったらかし調理家電」
に相当します。

レンタルした理由は、まずは借りて試してみてから
購入を検討したかったからです。実際、到着して
使い始めてみたところ、確かに音声が多いかな
という印象は受けたのですが、その一方で、タイミングや
手順を知らせてくれるため、本当に助かりました。

これまで「音=苦手」と思っていたのですが、
考えが変わったのは自分でも嬉しい進歩(?)でした。

この家電にはメニューがとにかく沢山あります。
色々とチャレンジしてみるつもりです。
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仕事に没頭する [仕事]


昨日は切手集めに関することを書きました。
今日も気分転換についての話題です。

先日の事。午前中から仕事を集中して終えた際、
ふと「そう言えば、今日は朝から一歩も外に
出ていない」ということに気づきました。
外出自粛要請が出ているので、「昼間もできるだけ
家の中にいるように」と報道されているのは
もちろん知っています。

ただ、私の場合、丸一日、自宅にいるとどうしても
落ち着かなくなり、ストレスがたまってしまうのですね。

春から夏の頃は1時間以上ウォーキングをしたり、
自転車で散策したりしていました。外の空気を吸うことが
自分の日々の生活の一部でした。でも、コロナが
長引き、日照時間が短く、そして寒くなるにつれて
朝のお散歩もしなくなってしまったのです。

イギリスに比べれば、日本の冬は太陽も拝めますので、
本当にありがたいと思います。でもやはり、ずっと
在宅、しかも私の場合、PC作業が続くと、ものすごく
体がこわばってしまいます。適宜体を動かしたり
ストレッチをするのが大事なのはわかっているのですが・・・。

その一方、先日はおもしろい発見もありました。
やる気が出ないでボーっとしていたときでした。
このような際にどうするか?
考え方としては以下の二つがあります:

1.ボーっとしている=疲れているのであるから、
まずは体を休める

2.自分が心から好きと思える作業に勤しむ

その日、私がとった選択肢は「2」でした。
ちょうど1週間後に締め切りを控えた原稿があり、
それを書きたいなと思っていたのです。
英語関連のコラムでした。

早速、取り組み始めたところ、書きながら楽しくなり、
あっという間に書き上げることができました。
確かにPC前で肩こりにつながるような姿勢でしたが、
好きなことができて、かえってスッキリしたのですね。

「頑張って仕上げて良かった。納品できたから
これで正々堂々と体を休められる。今日はお風呂にゆっくり
入ってストレッチして、早く寝よう」

そう思えた一日でした。

ストレス解消法は人それぞれ。私の場合、書きものに
没頭できたのが、この日は良かったのだと思います。
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没頭していたこと [日々の暮らし]


先日読んだ文章の中に、気分転換すなわちストレス解消法に
関するものがありました。いくつかヒントが出ていたのですが、
中でも意外だったのが、

「プチプチシートを押しまくる」

というものでした。

外出自粛が増え、通販でモノを買うようになったことも
あり、確かにプチプチシートが身近になっています。
他にも巨大プチプチシートと言いますか、
手のひらサイズのビニールが膨らんだ状態で
連なっているものがありますよね。

思い起こせば子どもの頃、プチプチシートが大好きで、
夢中で潰していました。一つ一つ
押してみたり、雑巾のように絞ってみたり、
床に置いて足で踏んでみたりなどなど、
没頭していました。今にしてみると、なぜあそこまで
夢中になったのかしらと思えてしまうのですが、
子ども心にとっては、それが楽しかったのですよね。
要は一心不乱に(?)なれたのが良かったのでしょう。

では最近の自分は何に夢中になっているかしら、と
ふと考えてみました。

子どもの頃はシールや古切手集め、テレホンカードや
切手の初日カバーの収集にはまりました。
コレクションを並べ替えたり、分類したりという
作業が楽しかったですね。切手集めを始めたのは
小2の時で、国別に分けてスタンプ帳におさめていました。

たとえばHelvetiaがスイス、CCCPがソ連など、国名を
知ったのも、そのころでした。唯一、国名が無いのが
郵便切手発祥のイギリス。女王様の横顔だけです。
他にもシリーズものや美しいデザインなど、
切手を通じて様々なことを学べたように思います。

子どもの頃は自分の収入も無かったので、月々の
お小遣いから古切手をお店で買うか、あるいは
自宅に届く郵便物の使用済み切手を集めるかぐらいしか
選択肢はありませんでした。でも、かえってそうした
縛りがあったからこそ、楽しめたのかもしれません。

社会人になり、趣味にある程度お金が費やせるように
なると、「いつでも買えるし」「予算も自分で決められるし」
となってしまいました。それで熱が冷めてしまったのでしょう。
たくさんあった切手台帳は今、自宅の物置に眠っています。

好きなことに没頭するということ。

これは時間を忘れて、人に幸せなひとときをもたらして
くれますよね。

外出自粛の中、改めて「我を忘れて楽しめること」の
大切さを実感しています。

・・・ちなみに先ほどの巨大プチプチシート風の袋は
「緩衝材エアピロー(空気封入ビニール袋)」と言うそうです。
英語ではair cushion bagでした!
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本に助けられる [日々の暮らし]


先日の事。疲れがたまっていたこともあり、何だか
どんよりしてしまいました。テレビを見る気力もなく、
大好きな手紙書きにも気乗りせず。うーん、どうしようと
思ってふと本棚を見ると、借りてきた本がたくさん
並んでいました。現在、大学の図書館と公立図書館の
ダブル使いをしています。

大学図書館は非常勤教員も数か月借りられる一方、
公立図書館の期限は2週間です。そこで、ずらっと
並んだ本を机の上に積み重ね、ひたすら読むことに
しました。ポイントは「時計を隠す」です。

なぜあえて時計を伏せたのかと言うと、時間が
気になってしまうからなのですね。
「まだこれしか読んでいない」、あるいは、
「もうこんな時間。ホントは○○の家事をしなければ」と
雑念が湧いてくるからです。

効果は自分の予想よりもありました。

読み始めてもイマイチの本はめくるだけでOKとし、
相性がまあ合う方でも、気になるページのみ
集中して読むなど、メリハリをつけることができました。

心に響いた箇所は日記に抜き書きするなどして、
充実した時間を過ごせました。

本によって助けられることもあるのですね。

日本読書療法学会の寺田真理子さんは、自らのうつを
読書で克服したことを率直に述べておられます。

http://www.bibliotherapy.jp/jpn_aboutus.html

本は心を潤してくれます。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]


「通訳者のひよこたちへ」第475回がアップされました。
タイトルは「元気にしてくれるものは?」、
書籍紹介は「でんでんむしのかなしみ」(新見南吉著、
大日本図書、1999年)を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/20092.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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どこに集中する? [日々の暮らし]


先日の日経新聞夕刊に、非常に考えさせられる文章が
ありました。執筆者は俳人の黛まどかさんです。
タイトルは「いま、ここ」でした。
自らの座禅体験をもとに考えたことついて綴られています。

以下の点に私は唸ってしまいました:

*人は一日におよそ7万回も想念する
*つまり、1,2秒に一度は何かを考えることになる
*その多くは雑念である(過去の出来事や未来への不安など)

一方、人間以外の生き物は「いま、ここ」を
生きている、と黛さんは述べています。

「(過去を振り返るという)スパイラルに入ると
容易に抜け出せない。脳にとっては思考を切り替えるより、
留まる方が楽なのだ。」

このように記しています。

確かにそうですよね。過去や未来のことばかり考え始めると、
どんどん自分が不安になったり、後悔が出て来たりします。
今、目の前のこと、この瞬間に集中するよりも、
頭の中であれこれ考えてしまう方が、確かに
容易だと私もしみじみ思います。

黛さんが述べるように「すぐに暴走し始める脳と
心を『いま、ここ」に繋ぎ留める」ことを、私自身、
意識していきたいと思います。

(日経新聞2021年1月9日夕刊)
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NHK「ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]


2021年1月11日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「米五輪委 選手の抗議活動を不問に」です。

https://www.nhk.or.jp/gogaku/news/2101/11.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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It's OK to be not OK [日々の暮らし]


CNNで放送通訳をしていると、途中でCMや
予告などが放送されます。私たち放送通訳者が
同通ブース内で見ているのは、現地(アトランタや
ロンドンなどのスタジオ)からの放送です。
よって、間に流れるものは日本とは異なることが
あるのですね。日本では商品やお店などのCMが
流れていますが、現地からの映像は別なのです。

中でも私のお気に入りは、パンデミックの最中に
様々な立場の方々がビデオメッセージを発信している
コーナーです。長さとしては30秒ほどなのですが、
ある心理学者の方が次のように述べていました:

"It's OK to be not OK"

今はコロナで誰もが大変な状況に置かれていますよね。
「自分が頑張れば」とか「何とか乗り切ろう」と
つい力んで進もうとする方もおられるかもしれません。

けれども、このような環境下で自分が辛いという思いを
抱いても構わないのだ、とこの専門家は語っていました。

緊急事態宣言が発令されましたが、「あ、今、自分は
大変なんだなぁ。それもそうよね」と認めてあげた方が
気持ちは楽になると思います。
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