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ことばの重み [日々の暮らし]


2021年も明けて二日目となりました。
昨年は心を揺さぶるような話題が多く、誰もが
色々と考えさせられた一年でした。今年は
物事が少しでも良くなりますようにと願います。

昨年末(12月26日)の日経新聞夕刊で、演出家の宮本亞門さんが
掲載されていました。がんの闘病を綴ったエッセイを
出版されたそうで、そのインタビューです。

宮本さんをテレビや色々なところで拝見すると、
とてもにこやかで朗らかなお方と見受けられます。
しかし、子どもの頃から現在に至るまで、
大きな苦労を重ねてこられたことがわかりました。
そのことが新刊に綴られているそうです。

以下の文章が印象的でした:

「言葉の重みが増し、うそはつけなくなっている」

コロナで分断や命というものに私たちが向き合わざるを
得なくなったからこそ、そう思うようになったそうです。

「うそはつけない」というのは、自分の気持ちに
正直になることと私は解釈しています。
コロナの前までは慌ただしさや様々なことで気を紛らわせたり、
現実逃避をすることができました。

しかし、コロナになり、自粛があり、今まで向き合わずに
済んできたことが目の前に提示され、そこから
目をそらしてはいけない事態に誰もが直面した
一年だったのだと思います。

うそをつかず、自分の気持ちに正直になる。

それは簡単なようでいて、実は勇気がいると思います。
なぜなら、そうすることによって、時には
自分の弱さや過ちを認める必要が出てくるからです。

でも、そこを避け続けてしまうと、その場をしのぐことは
できても、やはりいつかまた同じ苦しみに
直面してしまいそうです。

自分の心の中の「言葉」に耳を傾け、
自分にうそをつかないこと。

そのような2021年を目指したいと思っています。
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