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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]


「通訳者のひよこたちへ」第476回がアップされました。
タイトルは「すべて自分の選択」、
書籍紹介は「『盗まれた世界の名画』美術館」
(サイモン・フープト著、内藤憲吾訳、創元社、2011年)を
取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/20209.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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応援者 [日々の暮らし]

昨日に続き、日経書評欄で目にしたことばのご紹介です。
取り上げられていたのは、北田雄夫氏。
アドベンチャーマラソンを専門としており、
本のタイトルは「地球のはしからはしまで
走って考えたこと」(集英社)です。
日経書評欄の「あとがきのあと」というコーナーに出ていました。

北田氏は日本唯一のアドベンチャーマラソンのプロ選手として
数々の大会に出場され、7大陸を制覇されたそうです。
ただ、レース賞金は無しとのことで、収入減は
会員制クラブや講演会なのだそうです。

アドベンチャーマラソンというのは非常に過酷なレースです。
灼熱の場所や砂漠、一方では氷点下の世界などが
舞台となります。総距離200キロメートル以上、
食料や衣料なども自分で持っていくとありました。

以下のことばが私の心に残りました。

「(レースは)最悪を想定してもその上がある。
ひと山越えたと思えば、次の障害が待っている。
一つ一つクリアしていくたび成長を感じられる。
人生と似たものがある」。

確かに生きていると、困難なことにぶつかりますよね。
ようやく乗り越えたと思いきや、また
新たな苦しみが目の前に迫ることもあります。
「どうして私だけ?」「何故またこんなことが?」と
嘆きたくなることもあるでしょう。でもその都度、
試行錯誤をして自分が動くことで、前に進むことができ、
それが自分の成長につながるのですよね。

「プロとして困難の中でやれることをやることで、
応援してくれる人に少しでも何か返したかった。
挑戦し続けることをやめたくない」

自分が大変なときというのは、一見、自分だけが
孤軍奮闘しているかのように不安になります。
でも、実は誰か必ず見てくれていると私は思うのですね。
本人が一生懸命、そして誠実にやっていれば、
応援者はきっと現れると思うのです。

自分が解決法を探りつつ前進していれば、それが
応援者への恩返しにつながります。

そのことを改めて感じた文章でした。

(日経新聞2021年1月16日土曜日朝刊)
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