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愛想 [日々の暮らし]


先日図書館から「GIVE&TAKE」(アダム・グラント著、
楠木建監訳、三笠書房、2011年)を借りてきました。
ビジネスや人間関係においてどのように振る舞えば
良いのかが書かれています。

著者が一貫して伝えようとしていたのは、ひたすら
「ギブ」、つまり「与えることを大切にする」というものでした。
与える方が多ければ多いほど、その人のところに
お礼のような形で良いことが戻って来る、という考えです。

確かにそうだと思います。稲森和夫氏も「利他の心」を
唱えておられますし、私が敬愛する佐藤初女先生も、
生前に「奉仕はさりげなく、振り向きもしないで」と
述べておられました。

一方、グラント氏は「愛想」について興味深いことを書いています。
ポイントをまとめると、

*愛想の良さはあてにならない
*愛想の良い・悪いは生まれつきの資質もある
*その一方で、「不愛想なギバーもいる」
(いずれもp298より)

本の中で著者は、相手から吸い取ることばかりをする
「テイカー」について読者に注意を促しています。
実際、テイカーは「如才なく、愛想がいいという印象を与える」
とも綴っています。

確かに詐欺などをする人の中には、とても好印象で
悪いことをするとはとても見えないような人もいると
言われますよね。

本書を読んで改めてなるほどと思いました。
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