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大切なこと、大切な光景 [日々の暮らし]

自分で自分を元気にさせる方法は色々とありますよね。
マッサージに行く、おいしいものを頂く、感動する映画や
音楽を味わうなどです。

私の場合、エネルギーとなっているのが「旅」です。

数年前、それをまさに味わうことができた旅がありました。
場所は札幌です。その前に背景説明を少々。

大学卒業後に私が勤めた航空会社には日本語の機内誌がありました。
そのその表紙に美しいイラストを飾って下さったのが
画家のおおばひろしさんです。

おおばさんは飛行機が大好きで、しかもオランダを
こよなく愛しておられました。ご家族を連れて
61歳の時にオランダへ移住されたほどです。

私も小さいころからオランダと飛行機が好きでした。
おおばさんのイラストにはとても親近感を抱いており、
絵を通じて元気を頂いていました。

札幌旅行へ行く契機は、おおばさんの個展が
札幌市内の美術館で開催されているという記事を
目にしたからでした。

当時の私はスケジュールが立て込んでおり、数泊する
のはきつい状態でした。そこで「朝一番のフライトに
乗っていけば日帰りできる」と計画し、それを実行したのですね。

個展は実に素晴らしいものでした。「おおばワールド」が
ギャラリーの中に広がっており、私にとっては
若かりし頃に勤めていた会社の事、オランダの思い出など
たくさんのことがよみがえりました。タイムスリップできました。

展覧会チラシを見ると、チケットの半券を持参すれば
近くのホテルで特典があると出ています。しかも
オランダ料理フェアもやっているとのこと。
帰りの飛行機の時間を気にしつつ、味わうことが
でき、おいしいお料理を味わうことができました。

このようにして美術展、オランダ料理と堪能した私は
その日の夕方には帰京したのでした。

実に慌ただしい旅ではあったのですが、自分の過去を
懐かしく思い出したり、絵からエネルギーを頂いたりと実に
実り多き旅ができたのですね。

おおばさんは70歳になる前にお亡くなりになりましたが、
素晴らしい絵は今なお書籍などを通じて見ることができます。

一方、先の札幌のホテルは来年秋で休館になることが
決まりました。

時代は移り変わっています。それでもなお、自分にとって
大切なこと、大切な風景を慈しみながら歩み続けたいと思います。

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