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ちょっとした時短の工夫 [日々の暮らし]

放送通訳現場では、数秒間の空白も私にとっては恐怖です。
と言いますのも、テレビやラジオの場合、10秒間無音の場合
放送事故となってしまうからです。適訳が出てこない、
知らない内容でちんぷんかんぷんとなってしまっても、
とにかく何かしら声を出し続けないと大変なことになります。
プレッシャーです。

それゆえか、日々の生活でも時間は大いに意識しています。
信号待ちの数十秒間を読書タイムに充てたり、
歩きながら頭の中でクイック・レスポンスの練習をしたりと
仕事に直結することを楽しんでいます。私にとっては
それらが義務ではなく、あくまでも楽しいから続いているのですね。
フリーランスの仕事は収入面でも不安定、
病気にもなれませんので安定からは程遠い生活です。
それでも好きなことをさせていただけている人生は
本当に恵まれていると感謝です。

「時間」に話を戻しましょう。

日常生活の動作において少しでも時短になると、「ラッキー!」
と私は心の中で小躍りしています。たとえば先日のこと。
大量にインゲンを購入したため、まとめてゆでてみました。
そのまま冷蔵庫に保管しても傷みそうなため、
保存用バッグに入れて冷凍庫へ。
これをお弁当作りの際、取り出してポキポキ折ってから
電子レンジで再加熱してみたのです。
温めてから包丁で切るのではなく、「手ですぐに折れた
イコール時短」ということが、なんともうれしかったのでした。

もう一つは、ショルダーバッグに中に付いていたキーフックを
活用できるようになったこと。今使っているバッグの中には
フック付きのキーホルダーがあるのですが、最近まで使っていませんでした。
その代わり、バッグの外ポケットに自宅のカギを入れていたのですね。
けれどもいざ自宅のドアを前にしてカギを出そうにも、
ガサゴソとポケットに手を入れて取り出しており、
時間と手間がかかっていたのでした。

せっかくの備え付けのキーフック。それではと試しに
使ってみたところ、実に快適!バッグの内側に手を入れて
キーフックのひもの部分だけ手繰り寄せればあっという間に
出てきます。これも大いに「時短」となったのでした。

ささやかなことですが、こうして何か少しでも進歩があると
日々の生活にも満足感を抱けるようになります。これからも
工夫していくつもりです。
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Another Nail in My Heart [日々の暮らし]

先日ライブに出かけた際、入り口でチラシを配られました。
見ると80年代に熟読した(!)雑誌「ミュージック・ライフ」の
ことが出ているではありませんか。ずいぶん前に廃刊になったのですが、
今はメールマガジンを中心に稼働しているそうです。知らなかった!

早速サイトにアクセスしてみると、直近のライブ情報も出ていました。
70年代80年代に流行したバンドを中心に掲載されています。
そこで久しぶりに目にしたのがイギリスのロックグループSqueezeです。
何とGW中に来日していたのですね。まだ活動を続けていたというのも
うれしかったです。調べてみたところ、途中休止していた時期も
ありましたが、2007年から再稼働中です。

1980年にヒットしたAnother Nail in My Heartは名曲だと
当時の私は思ったものでしたが、今回久しぶりに目にして
改めて聞いてみてもそう思います。

ということで、当時を懐かしく思い出したい方は
こちらの動画をどうぞ。ファッションと言い、イギリスの景色と言い、
70年代後半を思い起こさせます。ちなみに歌のタイトルは
Another Nail in My Heartですが、歌詞サイトを見るとその部分は
inではなくforになっているようです。

https://www.youtube.com/watch?hl=ja&NR=1&gl=JP&v=l07bZjtz4go

それにしてもYou Tubeにアップされている動画は
相当昔のものもあるのですが、どなたがどのようにして
入手・アップしてくださるのでしょう?感謝!
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o.j. [英語]

先日AFNを聞いていたとき、キャスターがグルメ関連の話題で
o.j.という単語を述べていました。これは
アメリカ英語でorange juiceの短縮形です。

もっとも私の場合、放送通訳現場で出てくるO.J.と言えば
「O.J.シンプソン事件」がもっぱらです。
元フットボール選手のO.J.シンプソンが殺人事件で逮捕され、
裁判になっている事件です。
よって、ラジオでo.j.と聞こえてきたときは一瞬
「え?あの事件?」と思ったほどでした。

せっかくなので電子辞書でo.j.を調べたのですが、
検索結果画面の下にはojimeという語が出ていました。
これは「緒締め」、つまり巾着などの口を締めるものです。
発音記号をそのまま読むと「オウジメイ」という感じですね。

発音でもう一つ、こちらもAFNだったのですが、
日本料理教室を実施しているという話題の際、
「次回の料理はガイオウザーです」と英語で言っていました。

「ガイオウザーって何?」と思いきや、そう、
gyozaのことでした!gyを「ガイ」と発音する単語には
たとえばgynecologist(婦人科医)がありますよね。
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コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第353回がアップされました。
タイトルは『理念を頭に入れる』、
書籍紹介では"Made in North Korea: Everyday graphics
from the DPRK" (Nicholas Bonner著、Phaidon、2017年)
を取り上げました。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/353.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第178回はnail downというフレーズです。

http://www.hicareer.jp/english/housou/178.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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Shawn Mendes "In My Blood" [英語]

かつて私は携帯音楽プレーヤーでお気に入りの曲ばかりを
聞いていました。けれども「あえてラジオを聞くこと」も
なかなか良いものです。今まで知らなかった曲に出会えるからです。

先日、米軍向けAFN放送を聞いていた時もそうでした。

そのとき流れていたのはShawn Mendesの"In My Blood"という曲です。
私が注目したのはメロディ以上に歌詞でした。
と言いますのも、歌の中に次の文章が出てきたからです。

I'm looking through my phone again, feeling anxioius

訳すと「僕はまた携帯を見て不安に思う」ですよね。

このphoneをlookという動詞で表しているのが、
うーん、スマートフォンの時代だなあと思ったのでした。

と言いますのも、携帯電話が普及する前なら
「電話」は「見つめるもの」ではなく、「前で待つ」というのが主流だったからです。
グーグルで"wait by the phone"や"wait beside the phone"
あるいは"stand by the phone"と二重引用符に入れて
歌詞専門サイトを調べてみるとかなりヒットします。
phoneをtelephoneにしても同じです。

時代というのは流れていくのですよね。
さらに数十年たったころ、どのような社会現象が起きて
どんな歌詞になるのか楽しみです。
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とにかく「締め切り順」! [仕事]

フリーランスで仕事をしていると、様々な業務を手掛けることに
なります。私の場合、通訳の予習だけでなく授業準備、原稿執筆、
講演に向けての計画などが挙げられます。授業や原稿のように
定期的に日時が決まっているものもあれば、そうでないものも
あります。

こういった状況になると、仕事に取り掛かる際、ついつい
「容易なものから」となりかねません。
難解な仕事が控えていても、何となく腰が重くなってしまい、
なかなか着手できないのですね。そして結局
最後まで持ち越してしまい、慌てて取り組んだ結果、
自分の思ったような準備ができなかった、となりかねないのです。

本格的なフリーになったころは、まさにこうした状況ばかりでした。
「本当は〇〇の仕事をやらないといけないのは
わかっている。でも大変そうだし・・・」と何かと
理由・言い訳をして、避けてしまっていたのです。

けれども仕事というのは、お給料と引き換えに社会に対して
約束を果たすことでもあります。先方はそれを見越して私に
依頼してくださっているのです。ならば社会的責任を
果たすのは私の義務でもあるのですよね。

ではどうすれば良いか?

さんざん逃げたり苦しんだりという若かりし頃の苦い経験の結果、
最近はこのような方針で落ち着いています:

「とにかく締め切りの早い順のものから取り組むこと」

これだけです。

たとえ1週間先の締め切りあるいは実施日のものが
簡単にこなせそうであっても、まずやるべきは
明日に締め切りとなっているものを片づけるべきです。
なぜなら、たとえ容易な方を仕上げられたとしても、
心の中では「明日の締め切り分」の業務が未完のまま、
引っかかってしまうからです。

まずは早い締切のものから。

極めてシンプルなルールですが、これを守るようになって以来、
ずいぶん楽になりました。
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fisher? まさか! [英語]

海外ニュースでは様々な話題がお目見えします。
政治や国際関係、経済はもちろんのこと、医療や科学、
芸術にスポーツと毎回盛りだくさんです。ニュースのシフトに
入るたびに、まだまだ自分には知らないことがたくさんあると
痛感します。そのたびに勉強です。

先日通訳した番組ではハワイ島キラウエア火山の噴火ニュースが
取り上げられていました。台風やハリケーンのニュースは多いのですが、
火山はあまり出てきません。私は高校時代に地学を履修したのですが、
そのときの知識はいったいどこへ行ったやら。
毎回不明単語に遭遇しては冷や汗をかきつつの同時通訳となります。

キラウエア火山の特徴は、山頂からの噴火に限らないこと。
麓の平地である住宅地でも溶岩が流れ出ています。
予測できないだけに危険な火山です。

ニュースの中で出てきた単語にfissureがありました。
「割れ目、亀裂」という意味です。ところがこの単語の発音は
fisherと同じなのです。せめてアクセントが後半のureにあれば
「漁業関係者」でないことはすぐに予測できます。
ところが同時通訳の最中に突然この語が出てきてしまい、
一瞬私は「え?漁師さん?ハワイは周りが海だし。
でも漁業って盛んだったっけ??」と思ってしまったのでした。

「噴火で漁業関係者への影響も出ています」ということかと
思わなくもなかったのですが、マグマや溶岩の話の途中で出てきましたので、
「fisher漁師さん解釈」はとりあえず葬り、無難に訳し終えたのでした。ふー。

ちなみにfissureの語源はラテン語のfissus(割れた)から
来ています。fissile(核分裂する)、fissiped(裂脚亜目。
クマ、イタチ、ネコ、イヌなど離れた足指を持つ動物)、
fissirostral(くちばしが深く割けた)なども同じ語源です。
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考え続ける、ということ [日々の暮らし]

何度もここで書いています通り、私はスマートフォンを
持っていません。ですので、世の中をなるべく自分の目で確かめて
みたいと思います。街頭ウォッチングをしながら
「なぜだろう?」「どうしてこうなるのかしら?」という
疑問を抱くよう心掛けているのですね。好奇心を大切にしたいと思います。

先日、電車に乗った際に注目したのは中づり広告。
出版社が出している「文庫本の広告」が気になりました。

出版不況と言われて久しくなっています。
先日の新聞でも六本木の青山ブックセンター閉店の話が
出ていました。それだけに、なぜあえて「文庫本」の広告が
車内で見受けられるのか、不思議に思うのですね。

けれども車内を見渡してみると、皆が皆スマートフォンの画面を
凝視している、というわけではありません。
まだまだ紙の新聞や本を読んでいる人は少数派ですがいるのです。

そう考えると、あえて今の時代に文庫本広告を打ち出すということは、
出版社側が何か意図を持って行っていると考えられます。
あるいは私が知らないだけで、文庫本というジャンルだけは
実は元気である、ということも想像できます。

目の前の現象をとらえて、それに疑問を抱き、
自分なりの仮説を立ててみる。

この一連の流れが楽しく、色々なところで「考え続ける喜び」を
味わっています。
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野球界から公認会計士へ 奥村武博さんのことば [日々の暮らし]

先日都営地下鉄に乗った時のこと。駅のラックに見慣れない
フリーペーパーが置いてありました。「スポーツゴジラ」というタイトルです。
「第38号」とありますので、すでに前から発行されていることが
わかります。

今号の特集は「パラスポーツの未来」。2020年の五輪・パラリンピックを
見据えてタイムリーなトピックだと思いました。

読み進めてみると実に考えさせられる誌面でしたね。
インタビューも多く、パラリンピック選手たちの考えが
随所に説明されており、示唆に富むものでした。
また、他にもエッセイがあり、楽しめる冊子です。
編集長はスポーツジャーナリストの長田渚左さん。
バブル時代のころフジテレビで「スーパータイム」という
ニュース番組があったのですが、そこでスポーツコーナーを担当されて
いたのを懐かしく思い出します。

最新号で私が特に興味深く読んだのが「セカンドキャリアで成功する」
という連載です。今回取り上げられていたのは、野球界から
公認会計士へ転身された元阪神タイガースの奥村武博さんです。

奥村さんはドラフト6位の指名を受けて阪神に入ったものの、
故障などに見舞われてしまいます。そして一軍でのプレーを経験せぬまま
戦力外通告を受けたそうです。そこから一念発起して公認会計士を
めざし始めます。難関の試験を突破したのが2013年。
登録をしたのが2017年で、現在は公認会計士として活躍されています。

いくつかインスピレーションを得られることばが
ありましたのでご紹介します。

「(そもそも勉強する習慣がなかったので)毎日何時間も座って
勉強できるまでかなり時間がかかりました。それでも、
日商簿記検定の1級に合格したり、ちょっとした成功体験が重なって
成果を感じるようにはなりました。」

「スポーツと勉強はどこが共通しているかというとプロセスなんです。
(中略)模試を受けて、間違えたら復習して、修正して改善する。
それを繰り返して課題を克服していく。」

「人生にとって無駄になる経験なんて一つもないんだと強く感じました。」

「自分は野球しかしてこなかったから野球しかできないという考え方は、
自分で自分の可能性を閉ざしてしまっている」

何歳になってもチャレンジしてみる。失敗しても軌道修正して
再度挑んでみる。その大切さを本文から感じました。

(「スポーツゴジラ」第38号、2018年3月15日発行、
スポーツネットワークジャパン発行)
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NHK「世界へ発信!英語術」を担当しました [英語]

本日5月9日にアップされたニュースの翻訳・解説を
担当いたしました。力支援ロボットが実用化されたという話題です。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n180509.html

お時間がありましたらご一読いただければ幸いです。
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